5話「全力疾走×全面抗争」

レンに連れられて、ミッドナイト・ファミリーのアジトへと向かうキュアロージー達。
「ここが…ミッドナイト・ファミリーのアジト……」
キュアロージーが呟くと、レンと颯人、ひながこう言った。
「ロージー、何突っ立ってんだよ!」
「今はゆめちゃんの救出が先だ!」
「ゆめちゃんを助けなきゃ!中に入ろう!」
「う…うん!」
キュアロージーは送れないように、アジトの中へと入った。

キュアロージー達はミッドナイト・ファミリーの構成員と戦いながら進んでいく。
その道の先に、キュアロージーはある物が落ちていることに気付く。
「これって…!」
キュアロージーは駆け寄って、落ちていたものを拾う。
「ゆめちゃんにあげたランドセルだよね…?」
「な…中身も確認しよう!」
キュアアメジストとキュアシトラスもキュアロージーに駆け寄り、ゆめが塾に行く時に使うランドセルを確認した。
塾の教科書とノート、ペンケースは無事であるようだ。

「中身は無事みたいだね」
キュアアメジストが言うと、キュアシトラスが叫ぶ。
「ゆめちゃん、きっと怖い思いをしてる…!かわいそう…!」
キュアシトラスは目に涙をためる。その様子は、自分の過去を思い出しているようだった。キュアロージーはゆめの大事なランドセルをひなに手渡す。
「ひなちゃん、ゆめちゃんのランドセルを持ってて…中身も確認したけど、全部無事だったよ」
ひなは頷いた。

「ゆめちゃんは多分アジトの最上階にいる。このフロアには最上階に繋がるエレベーターがあるはずだ」
レンがそう言ったので、キュアアメジストがこう言った。
「レンって、ミッドナイト・ファミリーのアジトに詳しいんだね」
「伊達に幹部をやってなかったからな」
レンの言葉に、キュアシトラスが叫ぶ。
「早くゆめちゃんを助けに行かないと!」
「待って!危ないわよ!」
キュアイノセントの制止を待たずに、走り出すキュアシトラス。
「待ってくれ!」
大輝も走って行く。
「二人とも、待って!俺達も追いかけよう!」
颯人がそう言うと、キュアロージーも言った。
「ゆめちゃん!無事でいて…!」
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