5話「全力疾走×全面抗争」

「ロージー!」
颯人が駆け寄って、抱き起こす。
「えへへ、平気だよ」
キュアロージーが起き上がる。

キュアシトラスが暴れるクラーケンを見ながら考える。
「クラーケンっていつもは大人しくて、他の海の生き物とも仲良しなんだよね…?」
「シトラス、そうなの?」
キュアアメジストが聞くと、頷く。
「うん、ウチの高校の同級生に華理田市から来てる子がいるんだけど、その子がクラーケンについて話してるのを聞いたことがあるの」
キュアシトラスはキュアロージーの方も見る。
「ロージー、クラーケンを助けようって言ってたよね。暴れてるのに何か理由がありそうだよ!」

キュアロージーが頷くと、キュアシトラスはキュアアメジストに言った。
「うん!」
「アメジスト、ウチらもクラーケンが暴れてる理由を探そう!」
「バリアは任せて!」

キュアアメジストとキュアシトラスは海に飛び込み、クラーケンに近付く。プリキュアは水中でも息ができるようで、クラーケンの方へとあっという間に近付いた。
キュアアメジストは「アメジストバリア」で暴れるクラーケンの脚を防ぐ。
「これは…!」
キュアシトラスはクラーケンの脚に釣り針が刺さっているのを見つける。
「えいっ!」
キュアシトラスは釣り針を抜くと、キュアアメジストと共に海からでてビーチに戻った。

「これが刺さってて痛かったみたい」
キュアシトラスが釣り針を見せる。
「ありがとう、俺がライフセーバーさんに届けてくるよ」
そう言うと、颯人は釣り針を持ってライフセーバーの所へ向かった。

「シトラス、お手柄だな!」
大輝がキュアシトラスを褒めると、キュアシトラスはこう言った。
「えへへっ…」
キュアシトラスはキュアロージーとキュアアメジストに向き直った。
「ロージー!アメジスト!手伝って!」
「うん!」
「いつでもいけるよ!」

「3人の力をひとつに!」
キュアロージー、キュアアメジスト、キュアシトラスがスマホでキュアカード・トリニティをセットする。
「高貴と!」
「熱意と!」
「愛の三重奏!」
3人は一斉に叫んだ。
「プリキュア・トリニティアミキティア!」

プリキュア・トリニティアミキティアが直撃して、クラーケンは大人しくなった。
「キュアーガ!」
キュアイノセントがクラーケンの治療をすると、クラーケンの傷が癒された。

「お待たせー!」
颯人が走ってくる。
「ライフセーバーさんとちょっと話したけど、華理田市の漁師さんは釣り針を使わないで網で漁をするみたいなんだ。だから、密漁者が釣り針を使ったんじゃないかと言ってた」
「酷い…!」
キュアロージーが言うと、颯人が頷いた。

海水浴客が徐々に戻って来た。
「やっぱり海って、ラブってるね!」
あいりは大はしゃぎだったという。
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