6章「Death Match with Abyss」

「来るぞ!」
イグニスが叫ぶと、アビスがハナに飛んでくる。ハナはとっさの判断でブレイズの剣で弾いた。
アビスが爪で攻撃しようとした時、イグニスのファイアウォールがハナの前に現れる。
「間一髪だな」
「ありがとうございます!」
お礼を言うハナに、ブレイズは叫ぶ。
「ハナ、お礼は後でいい!」

「ディープスカイ!」
アビスのスキルで、攻撃されるハナ達。大きなダメージではあるが、全員無事だ。
「想定内だな…ハル!」
「はい!」
フウトがハルに合図すると、ハルはホワイトウィンドでパーティーを回復させる。

「フレイア!」
「いつでもいけるわ!」
ミサキがフレイアの杖に持ち替えると、鬼火ドレインでアビスの体力を奪う。それでミサキは自分の体力を回復させた。

「背中がお留守だぞ!」
後ろからダイチが斧で切りかかろうとするが、間一髪爪で防がれた。つばぜり合いをしているダイチの代わりにパートナーのアースが言った。
「ぼく達はニンゲンだけでもエレメントだけでも弱いよ…でもね、ぼく達は助け合ってるんだ!」

「私達も加勢するわよ!クラウンドロップ!」
アクアのクラウンドロップでミサキの攻撃力を上げると、クリスタルウェーブをアビスに向かって撃つ。
アビスは後ろから攻撃される。そこにフウトも加勢する。

「ハル、いけるな?」
「はい!ブリーズショットですね!」
ハルの貴重な攻撃スキルである「ブリーズショット」もアビスに直撃する。

「よっしゃあ!やってやろうぜ、アース!」
「うん!」
ダイチも隙ができたアビスの至近距離で、グランドスラムをお見舞いした。

「ハナ!オレ達も行くぞ!」
「うん!」
ハナとブレイズは飛び上がり、ハナの持っている県から炎が噴き出た。そして、二人同時に叫んだ。
「ブレイジングブレイド!」
ブレイジングブレイドはアビスに直撃し、そしてアビスは消滅した。
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