ハナ達はアストラルタワーの屋上までやって来た。そこには、アビスが待っていた。
「君達を待っていたよ」
「アビス…どうしてあたし達を呼んだの？」
ハナが質問すると、アビスが笑顔で言った。
「いい質問だね…君達は皇帝クリムゾンに勝った。そこで僕は君達の強さに興味を持ったんだ」
「皇帝クリムゾンって…父ちゃんのことだな」
アビスの話を聞きながら、ブレイズが言った。

「エーテルを利用した理由は、アルケーに根付いているニンゲンとエレメントの絆を断ち切ろうとしたからなんだ。その方が滅ぼすために都合がいいからね…イグニス、そのために君を利用したんだ」
「俺のことを…騙していたんだな」
イグニスは絞り出すような声で言う。アクアは怒りを込めて言った。
「アビス、あなたを許さないわ…私達エーテルも利用していたということなのね？」
「そういうことになるね」
悪びれもせずいうアビスに、怒るミサキ。
「ふざけないで！あなたはイグニスたちのことも、アクアのことも考えてないじゃない！」
「ミサキちゃん、落ち着いて…私もあの人をだましたアビスには怒っているけど、それで自分を見失ったらあいつの思うつぼよ」
フレイアがミサキをなだめた後、アビスにも言う。
「ねぇ…あなたはアルケーのエレメントじゃないわよね？」

「言われてみれば…アビスがどんなエレメントなのかわかんないや」
アースがアビスを見て言う。アースもアビスのようなエレメントには見覚えがないようだ。
「何もかもが謎ですよね」
ハルがアビスのことを疑問に思う。
「そもそもエレメントかどうかわかんねぇんだよなぁ…」
「いったい何者なんだ？」
ダイチが首をかしげると、フウトがアビスに聞く。

「他の星からの来訪者…宇宙人、と言った方がわかりやすいかな」
「宇宙人…？」
ブレイズが聞くと、アビスは続けた。
「ああ、そうだよ。僕はアルケーに来る前は他の惑星にもいた。滅んだ惑星も多いけどね」
「アルケーも滅亡させるのか…そんなこと、絶対にさせるもんか！」
ブレイズは覚悟を決めて叫んだ。それで、ハナ達も戦う決意をした。

★バトル時の攻略方法★
アビスは自分の弱点属性を変えるスキルを変える。弱点属性をよく見て戦おう。
回復アイテムや強力な装備は必要不可欠。

アビスは魔法を使い、ハナ達を翻弄する。

「アビス…強いよね！」
「ああ。他の星から来ているから、今までとは戦い方を変えるべきだな」
ハナとフウトは背中を合わせながら言った。
「なら…オレ達はアビスと真っ向勝負だ！」
「私は回復に専念します！」
ブレイズとハルもうなずき、役割分担して戦うこととなった。

「アース、アビスにデカい一撃くらわせてやろうぜ！」
「うん、そうだね！」
アースのスキル「グランドスラム」で、アビスを攻撃する。受けたダメージは大きかったため、アビスは弱点属性を変えた。
「ミサキ！アクア！今だ！」
ダイチが叫ぶと、ミサキとアクアは構えた。
「うん！アクア！」
「ええ…クリスタルウェーブ！」
アクアのスキルをもろに受けて、アビスは倒れた。