5章「Determination of President」

屋上へと続くエレベーターの前に、ヒサメがいた。
「足止めか!?」
「いや、待て…グレイを連れていない」
身構えるダイチに、フウトは言う。ヒサメは落ち着いた様子で言った。
「社長が屋上でお待ちです」
「お父さんが…待ってるんですね」
ミサキの問いにヒサメがうなずくと、アクアが聞いた。
「社長は…あなたのお父さんなのね」
「うん…私も戦う覚悟はできてるよ」
ミサキは覚悟を決めた表情で言う。そして、ハナ達に言った。
「エレベーターに乗ったら後戻りできなくなるよ。それまでに準備しておくことはある?」
それを聞いて、ヒサメは言った。
「準備が終わったら、私に話しかけてください」

ヒサメに話しかけ、屋上へのエレベーターに乗る。その時、ヒサメはこんな話をしていた。
「私と社長は子供の頃からの付き合いで、彼とは出世争いもしていました」
「出世争いか…」
イグニスが考え込むと、アースが聞く。
「グレイの本当のパートナーは社長さんなの?」
「そうなりますね…特殊課の課長である以上エレメントを連れている必要がありましたので、社長から借りていました」
それを聞いて、ダイチがフウトに耳打ちする。
「なぁ…エレメントって、貸し借りできるのか?」
「ヒサメさんと社長には相当強い信頼があったんだろう…あとはエレメント次第だが」
「そうなんですね」
ハルが納得した様子で言う。

アクアがミサキに話しかけた。
「緊張してるの?」
「うん、ちょっとね…」
フレイアもミサキに話しかけた。
「私達もついてるわ。だから安心して」
「ありがとうございます」

その時、エレベーターのドアが開いた。
「よし、開いたな!行くぞ!」
「うん!社長さんの所に行こう!」
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