5章「Determination of President」

一方、ハナ達はメレシュを訪れた。
「ここがメレシュ…」
「デカい街だな…」
ハナとブレイズは美しいビーチ街であるメレシュの街並みに魅入っている。

ハルとアースが話をしている。
「メレシュってきれいな貝がらが採れるんですよね?」
「ぼく、メレシュのお寿司やかき氷を食べたいな!おいしいんだよね?」
いつも通りの様子に、フウトが呆れる。
「…遊びに来たんじゃないんだぞ」
「メレシュと言えば海よ!砂浜を走るとかいいんじゃない?」
「それもいいな。ブレイズ、砂の山作って遊ぼう」
珍しく脱線するイグニスとフレイアにも呆れて、ものも言えないフウトにダイチがフォローする。
「メレシュって観光地だからさ!海で遊んだり、グルメや買い物を楽しんだりしたいんだよ!」
「気持ちはわかるが、状況というものがあるだろ…」
「まぁ、そう言っても…」
ダイチが言いかけると、ミサキがさっきから無言であることに気付く。

「ミサキ、どうしたの?」
アクアが聞くと、ミサキはハッとなった。
「ごめん…ちょっと考えごとしてたの」
ミサキはひと呼吸おいて、話し始めた。
「私のお父さんはディバインアークの社長だけど…戦う覚悟はできてるよ」
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