4章「Truth of Emperor」

着けていた仮面が落ち、クリムゾンは地面に膝をつく。
「父ちゃん!」
ブレイズは皇帝クリムゾンである父親に駆け寄る。
「ブレイズ…俺は大丈夫だ」
クリムゾンは息子を安堵させるように言うと立ち上がる。その時、フレイアの背後に何者かが近付いてくることに気付いた。
「はぁっ!」
クリムゾンは「ファイアウォール」をフレイアに展開させると、何者かはそれに直撃して倒れた。その正体はエーテルのナンバー2であるアビスで、被っていたフードが先程の衝撃で外れてしまっている。

「走れ!気絶しているうちに逃げるぞ!」
クリムゾンは叫び、ハナ達は走ってエーテルの本拠地から逃げた。

ヒカグラの旅館まで逃げた後、ダイチが息絶え絶えに言った。
「はぁ…はぁ…ここまで逃げてこりゃ大丈夫だろ…」
「ダイチ…大丈夫?」
アースがダイチの心配する。
「抱っこして走るの大変だったんだぞ…お前脚遅いし…」
その近くで、ハルが笑顔で言った。
「鬼ごっこみたいで楽しかったですね!」
「言ってる場合か…こっちは命がけだったんだぞ」
フウトもハルに対して言う。

「…さっきはありがとう。…その、かっこよかったわ」
フレイアは頬を染めながら、皇帝クリムゾンを名乗っていたエレメントに言う。
「お前たちが無事でよかったよ…俺のことをみんなに話すべきだな」
「みんなー!オレの父ちゃんから話あるって!」
「お、おい!ブレイズ…!」
ブレイズがみんなに注目するように言った。
「俺はイグニスだ。皇帝クリムゾンとしてエーテルのリーダーをしていたが、これからはエーテルとしてではなくブレイズの父、フレイアの夫としてみんなと旅をしようと思っている。これからよろしく」
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