3章「The Way of Swords」
翌日、ハナ達はサクハナに来ていた。サクハナは華やかな店の並ぶ繁華街だ。
「な、なぁ…昼間っからここ歩いてて大丈夫なのか……?」
「昼間のサクハナは家族連れの人も多いし、大丈夫だと思うよ」
動揺するダイチといたって冷静な様子のミサキ。アースがサクハナの異様な様子に気付いた。
「サクハナってもっと賑やかだよね…?でも、閉まってるお店があるよ」
その様子を見ながら、フウトが推察する。
「今日閉まってる店が1軒か2軒ならおかしくない…だが、何軒も休業中っておかしくないか?」
「言われてみればそうだね…」
ハナはテレビで放送されていたサクハナの様子を思い出す。確かに、テレビで放送された時はもっと活気があった。
「とりあえず、営業しているお店からお話を聞きましょう」
「…ハル。勝手に行動するなよ」
勝手に行こうとするハルを止めるフウト。ブレイズがハルの言っていたことからこう提案する。
「営業できてる店から話を聞きに行こうぜ。桜梅屋 や明星屋 、咲華屋 なら営業できてるぜ」
「そうね…まずは明星屋と咲華屋で話を聞きに行きましょう。その情報を桜梅屋で食事しながらまとめた方がいいわね」
昼店ではカフェやフォトスタジオも兼任している明星屋では、ダークスーツを着た男性の遊者が接客している。
店のナンバー1である花魁のコウガは、情報提供をする代わりにミサキとツーショット写真を撮った。
高額の花魁と写真を撮っているミサキを見て、驚くダイチとアース。
「お、おい、マジかよ…花魁とツーショット写真って、めっちゃ高いんだよな……」
「さすがお嬢様…サクハナで遊びなれてるよ……」
その横で目を輝かせるハル。
「わぁ…!わたしも写真撮りたいです!」
「ハル…旅費なくなるからやめろ」
フウトが溜め息をついた時、フレイアも言った。
「人気店の花魁は昼店でも料金高いわね…」
写真撮影の後、コウガはハナ達と話をすることとした。
「最近変わったことか…エーテルを名乗るエレメントがサクハナの店で悪さをしてるらしいですね」
「…で、被害とかありましたか?」
ハナが尋ねると、コウガが考え込んだ。
「幸いなことに今のところ明星屋には被害は出ていませんが、他の店は被害を受けているようです…」
「…やっぱりあいつらか」
ブレイズが独り言を呟いた。コウガは話を続けた。
「中には営業できなくなって休業に追い込まれた店もあります。それに…」
「コウガ、お客様が写真に映って欲しいって!」
コウガのパートナーエレメントである男性が声をかけた。
「あ、フロスト!今行くよ!話せることは以上です」
「ありがとうございました!」
ハナがお礼を言っている時に、コウガは呼ばれたお客様の所へ走って行った。
昼店ではアクセサリーショップの咲華屋では、和風ロリィタな服装の女性の遊者が接客している。
華やかなアクセサリーの数々で、安価なものから高価なものまで揃っている。
「はぁ…買い物しに来たわけじゃないんだぞ」
フウトが溜め息をつくと、ミサキが笑顔で言った。
「そうだけど…あの子に似合いそうな髪飾りを選ばせて」
「水属性なら、青系統とかどうですか?」
ハルはミサキと共に髪飾りを選んでいる。呆れているフウトにフレイアが言った。
「フウトくん…エーテルは危険だけど、ミサキちゃんの気持ちもわかってあげて」
「どういうことですか?」
「ミサキちゃんはパートナーはどうしてもその子がいいって聞かないみたいなの…私も何回も説得したけど」
その間、ハナとブレイズが店で働いている遊者の女性に話を聞いた。
「あの…何か最近変わったことないですか?」
「そうですねぇ…夜店で使うアクセサリーが盗まれちゃった子がいるんですよぉ」
咲華屋では、アクセサリーがいくつか盗まれているようだ。
「あのさ、犯人とかは…?」
「警察の方も捜査してくれたんですけど…手がかりが何もないんですぅ。防犯カメラにも映ってなかったし…」
ブレイズが尋ねると、遊者の女性が答えた。
「そうですか…ありがとうございます。何かわかったらまた教えてください」
遊者の女性が去って行くと、ダイチがハナに近付いた。
「何かわかったか?」
「そうだね…何回かアクセサリーを盗まれてるみたい」
アクセサリーを買ったミサキや他の仲間達と合流したハナは、食事と集めた情報を整理するため桜梅屋へと向かった。
「な、なぁ…昼間っからここ歩いてて大丈夫なのか……?」
「昼間のサクハナは家族連れの人も多いし、大丈夫だと思うよ」
動揺するダイチといたって冷静な様子のミサキ。アースがサクハナの異様な様子に気付いた。
「サクハナってもっと賑やかだよね…?でも、閉まってるお店があるよ」
その様子を見ながら、フウトが推察する。
「今日閉まってる店が1軒か2軒ならおかしくない…だが、何軒も休業中っておかしくないか?」
「言われてみればそうだね…」
ハナはテレビで放送されていたサクハナの様子を思い出す。確かに、テレビで放送された時はもっと活気があった。
「とりあえず、営業しているお店からお話を聞きましょう」
「…ハル。勝手に行動するなよ」
勝手に行こうとするハルを止めるフウト。ブレイズがハルの言っていたことからこう提案する。
「営業できてる店から話を聞きに行こうぜ。
「そうね…まずは明星屋と咲華屋で話を聞きに行きましょう。その情報を桜梅屋で食事しながらまとめた方がいいわね」
昼店ではカフェやフォトスタジオも兼任している明星屋では、ダークスーツを着た男性の遊者が接客している。
店のナンバー1である花魁のコウガは、情報提供をする代わりにミサキとツーショット写真を撮った。
高額の花魁と写真を撮っているミサキを見て、驚くダイチとアース。
「お、おい、マジかよ…花魁とツーショット写真って、めっちゃ高いんだよな……」
「さすがお嬢様…サクハナで遊びなれてるよ……」
その横で目を輝かせるハル。
「わぁ…!わたしも写真撮りたいです!」
「ハル…旅費なくなるからやめろ」
フウトが溜め息をついた時、フレイアも言った。
「人気店の花魁は昼店でも料金高いわね…」
写真撮影の後、コウガはハナ達と話をすることとした。
「最近変わったことか…エーテルを名乗るエレメントがサクハナの店で悪さをしてるらしいですね」
「…で、被害とかありましたか?」
ハナが尋ねると、コウガが考え込んだ。
「幸いなことに今のところ明星屋には被害は出ていませんが、他の店は被害を受けているようです…」
「…やっぱりあいつらか」
ブレイズが独り言を呟いた。コウガは話を続けた。
「中には営業できなくなって休業に追い込まれた店もあります。それに…」
「コウガ、お客様が写真に映って欲しいって!」
コウガのパートナーエレメントである男性が声をかけた。
「あ、フロスト!今行くよ!話せることは以上です」
「ありがとうございました!」
ハナがお礼を言っている時に、コウガは呼ばれたお客様の所へ走って行った。
昼店ではアクセサリーショップの咲華屋では、和風ロリィタな服装の女性の遊者が接客している。
華やかなアクセサリーの数々で、安価なものから高価なものまで揃っている。
「はぁ…買い物しに来たわけじゃないんだぞ」
フウトが溜め息をつくと、ミサキが笑顔で言った。
「そうだけど…あの子に似合いそうな髪飾りを選ばせて」
「水属性なら、青系統とかどうですか?」
ハルはミサキと共に髪飾りを選んでいる。呆れているフウトにフレイアが言った。
「フウトくん…エーテルは危険だけど、ミサキちゃんの気持ちもわかってあげて」
「どういうことですか?」
「ミサキちゃんはパートナーはどうしてもその子がいいって聞かないみたいなの…私も何回も説得したけど」
その間、ハナとブレイズが店で働いている遊者の女性に話を聞いた。
「あの…何か最近変わったことないですか?」
「そうですねぇ…夜店で使うアクセサリーが盗まれちゃった子がいるんですよぉ」
咲華屋では、アクセサリーがいくつか盗まれているようだ。
「あのさ、犯人とかは…?」
「警察の方も捜査してくれたんですけど…手がかりが何もないんですぅ。防犯カメラにも映ってなかったし…」
ブレイズが尋ねると、遊者の女性が答えた。
「そうですか…ありがとうございます。何かわかったらまた教えてください」
遊者の女性が去って行くと、ダイチがハナに近付いた。
「何かわかったか?」
「そうだね…何回かアクセサリーを盗まれてるみたい」
アクセサリーを買ったミサキや他の仲間達と合流したハナは、食事と集めた情報を整理するため桜梅屋へと向かった。
