3章「The Way of Swords」

ビーチの美しい街・メレシュ…
その高級住宅街の中にディバインアークの社長・ワタルの家があった。

「おはよう、お父さん」
金髪の少年がリビングに降りてきた。
「ああ、ミナトか…おはよう。今日はやけに早起きだな」
父親であるワタルはため息をつきながら息子にあいさつをした。
「姉さん…帰って来なかったね」
「…」
「僕も姉さんを探すのを手伝いたいんだ!」
「は!?」
ワタルは一瞬驚いたが、息子のミナトが本気だと感じつつも冷静に言う。
「…ミナト、気持ちは嬉しいが子供の遊びじゃないんだぞ。父さんと母さんに任せなさい」
「そうだけどさ…僕も家族だよ?姉さんのことが心配だよ」
「お前を危ない目にあわせるわけにはいかないんだ」
ワタルとミナトは互いに真剣だった。息子が本気だと察したワタルはこう言った。
「わかった、こうなったら止めても聞かないだろうからな」
「え、いいの!?」
「少し考える時間をくれないか?夜にこの話の続きをしよう」
「うん!お父さん、約束だからね!」
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