2章「Journey to the City」
街並みの美しいティエラは、夜景も美しくライトアップされている。
ホテルのベランダにて、パジャマにカーディガンを着た姿のフウトが夜景を眺めている。他の仲間たちは明日に備えて寝ている。
フウトの後ろから、ダイチが歩いてきた。
「眠れないのか?」
フウトはうなずく。
「うん…明日もあるから、早く寝なきゃいけないけど」
「フウト…ハルと出会ったのはいつだ?」
ダイチの投げかけた質問に、フウトは答える。
「え…?つい最近だけど」
その答えを聞いて、ダイチは息をつきフウトの隣に移動した。
「そうだよな、少し連携が取れてないように見えたから…あ!悪い意味じゃなくて!」
「…わかってるよ」
フウトはため息をついた。
「ダイチはアースといつ出会ったんだ?」
「そうだなぁ…気付いた時には一緒だったから覚えてねぇや」
小さい頃からダイチとアースが一緒だったことを知ったフウトは少し笑顔になった。
「そうか…僕達と違って、阿吽の呼吸が板についていたからそういうことなんだね」
「あ、そういうことだ…もう戻ろうか。寝ないといけないしな。明日もあるんだろ?」
「うん」
フウトがうなずくと、ダイチと共にベランダから宿泊している部屋に戻った。
翌朝、朝食をいただいてホテルから出たハナ達は、噴水広場にいた。
「ふわぁ~」
「ダイチ…昨日遅くまで起きてたの?」
あくびをするダイチにアースが聞く。フウトはため息をついた。
「明日もあるから寝ようと言ってたけど、これじゃ本末転倒だろ…」
「夜更かししたんですか?夜更かしは体に良くないですよ」
「まぁ、夜更かしってほどでもないけどね…」
そこに、ピンクブラウンの髪の一部を束ねたピンクの服装の少女がパートナーエレメントと共にやって来た。
「あ、ダイチくん!」
「お、ジュリ!」
ジュリというその少女はイリスアカデミーの校長先生であるアカネの娘であり、ダイチとは幼馴染みである。ジュリはダイチが旅に出ると母親から聞いて見送りに来たのだ。それだけでなく、ジュリのパートナーであるビジュはこう続けた。
「実は、ピラミッドで最近妙なことが起きているの」
「ピラミッドって…ティエラとヒカグラの間の道にあるピラミッドか?」
フウトはピラミッドについて質問をする。それにジュリが答えた。
「うん…気になるけど、お母さんやキアラ先生に子供だけでピラミッドに行っちゃいけませんって言われてるから行けないの」
それにダイチは考える。
「そういえば、最近ピラミッドで色々ヤバいことが起きてるもんな…」
「…あ!そういえば」
ハルが思いついたように言う。それについてフウトはたずねた。
「どうしたんだ?」
「フレイアさんについて行ってもらったらどうでしょうか?」
ハルの意見を聞いて、ブレイズは得意気になった。
「母ちゃんなら事情を話したら、許してくれそうだ!」
ハナも賛同し、こう叫んだ。
「そうだね!フレイアのところへ行こう!」
博物館の前にいたフレイアを見つけ、声をかけるハナ。
「あ、フレイア!」
「あら、ハナちゃん。そちらの人達は?」
フレイアに聞かれたジュリとビジュは軽く自己紹介をした。そして、フレイアはこう言った。
「博物館の前じゃあれだし…ゆっくり話せる場所に移動しましょうか」
噴水広場に移動し、ハナ達から事情を聴くフレイア。
「なるほど…ピラミッドに行きたいけど、学校の先生にはピラミッドに近付かないように注意されているのね」
それを聞いて、ジュリとビジュは言った。
「はい、そうなんです」
「ダメですか?」
「先生が心配するのも無理はないわ…でも、あなた達はピラミッドに行きたいんでしょう?私もついていくわ!」
フレイアが自信を持ってこう言うと、ジュリは嬉しくなって頭を下げた。
「え、いいんですか?ありがとうございます!」
「よかったな、ジュリ!」
ジュリとビジュも同行することとなった後、フレイアはハナとブレイズに話をした。
「ジュリちゃんがピラミッドを見終わった後も、あなた達の旅について行っていいかしら?」
「やっぱり…父ちゃんのことなのか?」
ブレイズが気になって聞く。
「ええ、そうよ…連絡が来なくなって心配だもの」
フレイアがこう言った後、ハナにもこう言った。
「ハナちゃん…私も旅について行っていい?どうしてもあの人と話したいことがあるの」
「そうですね…わかりました!フウト達にはあたし達から話しておきますね」
こうしてフレイアも旅に同行することとなった。
ホテルのベランダにて、パジャマにカーディガンを着た姿のフウトが夜景を眺めている。他の仲間たちは明日に備えて寝ている。
フウトの後ろから、ダイチが歩いてきた。
「眠れないのか?」
フウトはうなずく。
「うん…明日もあるから、早く寝なきゃいけないけど」
「フウト…ハルと出会ったのはいつだ?」
ダイチの投げかけた質問に、フウトは答える。
「え…?つい最近だけど」
その答えを聞いて、ダイチは息をつきフウトの隣に移動した。
「そうだよな、少し連携が取れてないように見えたから…あ!悪い意味じゃなくて!」
「…わかってるよ」
フウトはため息をついた。
「ダイチはアースといつ出会ったんだ?」
「そうだなぁ…気付いた時には一緒だったから覚えてねぇや」
小さい頃からダイチとアースが一緒だったことを知ったフウトは少し笑顔になった。
「そうか…僕達と違って、阿吽の呼吸が板についていたからそういうことなんだね」
「あ、そういうことだ…もう戻ろうか。寝ないといけないしな。明日もあるんだろ?」
「うん」
フウトがうなずくと、ダイチと共にベランダから宿泊している部屋に戻った。
翌朝、朝食をいただいてホテルから出たハナ達は、噴水広場にいた。
「ふわぁ~」
「ダイチ…昨日遅くまで起きてたの?」
あくびをするダイチにアースが聞く。フウトはため息をついた。
「明日もあるから寝ようと言ってたけど、これじゃ本末転倒だろ…」
「夜更かししたんですか?夜更かしは体に良くないですよ」
「まぁ、夜更かしってほどでもないけどね…」
そこに、ピンクブラウンの髪の一部を束ねたピンクの服装の少女がパートナーエレメントと共にやって来た。
「あ、ダイチくん!」
「お、ジュリ!」
ジュリというその少女はイリスアカデミーの校長先生であるアカネの娘であり、ダイチとは幼馴染みである。ジュリはダイチが旅に出ると母親から聞いて見送りに来たのだ。それだけでなく、ジュリのパートナーであるビジュはこう続けた。
「実は、ピラミッドで最近妙なことが起きているの」
「ピラミッドって…ティエラとヒカグラの間の道にあるピラミッドか?」
フウトはピラミッドについて質問をする。それにジュリが答えた。
「うん…気になるけど、お母さんやキアラ先生に子供だけでピラミッドに行っちゃいけませんって言われてるから行けないの」
それにダイチは考える。
「そういえば、最近ピラミッドで色々ヤバいことが起きてるもんな…」
「…あ!そういえば」
ハルが思いついたように言う。それについてフウトはたずねた。
「どうしたんだ?」
「フレイアさんについて行ってもらったらどうでしょうか?」
ハルの意見を聞いて、ブレイズは得意気になった。
「母ちゃんなら事情を話したら、許してくれそうだ!」
ハナも賛同し、こう叫んだ。
「そうだね!フレイアのところへ行こう!」
博物館の前にいたフレイアを見つけ、声をかけるハナ。
「あ、フレイア!」
「あら、ハナちゃん。そちらの人達は?」
フレイアに聞かれたジュリとビジュは軽く自己紹介をした。そして、フレイアはこう言った。
「博物館の前じゃあれだし…ゆっくり話せる場所に移動しましょうか」
噴水広場に移動し、ハナ達から事情を聴くフレイア。
「なるほど…ピラミッドに行きたいけど、学校の先生にはピラミッドに近付かないように注意されているのね」
それを聞いて、ジュリとビジュは言った。
「はい、そうなんです」
「ダメですか?」
「先生が心配するのも無理はないわ…でも、あなた達はピラミッドに行きたいんでしょう?私もついていくわ!」
フレイアが自信を持ってこう言うと、ジュリは嬉しくなって頭を下げた。
「え、いいんですか?ありがとうございます!」
「よかったな、ジュリ!」
ジュリとビジュも同行することとなった後、フレイアはハナとブレイズに話をした。
「ジュリちゃんがピラミッドを見終わった後も、あなた達の旅について行っていいかしら?」
「やっぱり…父ちゃんのことなのか?」
ブレイズが気になって聞く。
「ええ、そうよ…連絡が来なくなって心配だもの」
フレイアがこう言った後、ハナにもこう言った。
「ハナちゃん…私も旅について行っていい?どうしてもあの人と話したいことがあるの」
「そうですね…わかりました!フウト達にはあたし達から話しておきますね」
こうしてフレイアも旅に同行することとなった。
