ビットアドベンチャー

スイッチ・ステーションのカフェスペースから出た親指姫、ジーク、ニッキーは〈大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL〉の大乱闘を観戦しようと向かいました。
「何かあったのかな…?」
ニッキーがステーションのスクリーンに映し出された、〈大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL〉にはいないはずのファイターがピットと戦っています。

「アイツ、負けてるじゃねぇか!助けに行くぞ!」
ジークが走って行こうとすると、親指姫がジークの手首を掴んで止めました。
「待って!わたし達が入っていったらゲームの不具合だと思われるわ!あんたは自分が不具合だと思われてもいいの!?」
「ぐっ、それは…!」
親指姫は本当にジークを心配しているのです。それに気付いたジークは反論に困っていると、ニッキーがフォローしました。
「ピットのことが心配なんだね。観客席まで行こう。」



親指姫、ジーク、ニッキーが〈大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL〉に向かうと、3人以外に観客は来ていませんでした。あまりに一方的だったようで、途中で退席する観客が多くいたのです。
「いつもはもっと多くの観客がいるんだよね。どうしたんだろう?」
「ピットがアイツに負けたんだろ…?許せねぇぜ!」
「ジーク、落ち着いて…でも、何かあったんだわ。」
3人が話をしながら歩いていると、長い緑色の髪の女神が声をかけました。パルテナです。

「あなた達はピットの友達なのですね?ピットはプログラムされていない謎のファイターに負けましたが、無事です。控室にいるので、案内しますね。」
「お願いします、パルテナ様。」
ニッキーはパルテナにうなずきました。



パルテナは3人をファイターの控室まで案内すると、ピットがそこにいました。ピットの身体にはどこにも傷がなく、無事であることが確認されます。
「みんな、来てくれたんだね…」
ピットは友達が来てくれたからと無理して作り笑いをします。ジークは走って、ピットの方を掴みます。

「ピット、無事だったんだな!よかった…!」
「え?ちょっと、ジーク?」
泣き出すジークに、ピットは思わず戸惑います。親指姫はジークの背中を軽くたたきながら言います。
「ジークはあんたのことを心配してたのよ。実はわたしも…勘違いしないでよ!友達として心配で来てあげただけなんだから!」
ニッキーもピットも前に来ます。
「パルテナ様から聞いたけど、ゲームにプログラムされていないファイターが大乱闘に出ていたんだよね?そのファイターについて、ちょっと気になるんだよね。ピット、わたし達でよかったら手伝うよ。」
「みんな…!」
ピットはうなずきました。
「ボク達は4人なら最強だ!行こう!」
7/10ページ
いいね