流星団の子世代(復刻版)

私はヤエ。ランマ国の第1王女です。
イーグルランド人にとっては神秘の国と言われるランマ国ですが、この25年で色々な変化がありました。

きっかけを作ったのは私のお父様であるランマ国王プーです。
お父様はニールのお父様であるネスさんや他の流星団の方とギーグを倒し、エクリプス聖和教も壊滅させました。

お父様は、顔も知らないリュウオウ伯父様の形見の品である「王者の剣」を大切にしています。リュウオウ伯父様は、お父様が私と同じ15歳の時にエクリプス聖和教に殺されており、リュウオウ伯父様の遺書にはお父様に王者の剣を託すよう書かれていました。

私の祖父にあたるランマの前国王は宰相ヒデヒサに毒殺され、それが分かった後に彼はランマから追放されました。

エクリプス聖和教が壊滅されて5年後、お父様は一途に思いを寄せていた私のお母様で、天涯孤独のくのいちだったコマチと結婚しました。
お父様には異母兄弟がいます。お父様のすぐ上のお兄様で文官のリョウメイ伯父様は、カズナリの父で同じく文官のオボロと共に、このランマの政治に大きく貢献しました。お父様が冷遇された妾制度を廃止したり(最も、お父様にとって妾という存在は興味のないことですが)、女性の地位向上のために学校を作ったり(イーグルランドの学校と比べると男女別学ですが)…。

ランマの第4王子でお父様の弟のウー兄様は、最近何を考えていらっしゃるのかわかりません。

ムの修行を終えた私は、お父様の仲間だったネスさんの子供であるニールを頭とする流星団と合流するために、お供に幼馴染で部下のカズナリを連れて旅に出ました。

ニール達の実力を試すためにサターンバレーに続く洞窟で、戦いに挑みました。
戦いの後、岩石が私とカズナリの前に落ちてきて、逃げ惑うことになりましたが。

そのため、サマーズでニール達に実力をもう一度試してもらうことになりました。
「本当にあの世界を救った少年の子供か見定めたかったのです。ごめんなさい、何度も試させてもらって」
「本当は一回で済ませたかったんだが。王女様の運が悪かったから、やり直すことになったんだ」
カズナリはそんなことを言ったけど、私はこう言いました。
「カズナリ、あれは偶然よ」


流星団という組織は、とても素晴らしい組織です。
ニールを筆頭に、個性豊かな仲間がそろっています。
実家はオネットにあるベーカリーショップのパティ、お母様が幼稚園の先生のトム、探偵を目指す正義感の強いレオン、天才科学者の娘ジェニー、流星団で保護をした宇宙人の女の子クララ、社長と女優の息子でアイドルのアルト、優しく聡明なカズナリ、かっこいいニールのお兄さんラルフ。

彼らとともに旅ができて光栄に思っています。
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