流星団の子世代(復刻版)

私はジェニー。
世界的に有名な科学者アン・ドーナッツ博士の孫で、流星団に所属していたジェフの娘。

お父さんが私ぐらいの頃、お母さんと出会ったらしい。お母さんはタス湖のほとりで、タッシーの絵を描いていた。お母さんは当時、エクリプス聖和教お抱えの悪の超能力者4人組「ノアール」の紅一点。その時お母さんは、長いピンクの髪をツインテールにしていて、紫のゴスロリ風ワンピースを着ていた。

お父さんとお母さんは相容れない敵同士の立場になった。そう、ロミオとジュリエットみたいな。でも、違う。もしそうだったら、私はこの世に生まれていない。

お父さんは入院していたお母さんにスケッチブックを買って渡した。その日に、お母さんはノアールの仲間と病院を抜け出した。

「死ぬのは怖くない!一番怖いことは…執着してしまうこと…!」
お母さんはお父さんにこう言った。でも、お父さんはこう言った。
「だから…大切にできるんじゃない?」

お父さんがノアールのリーダー、ダンに撃たれた時、お母さんはお父さんを蘇生させるためにPSIを使った。それでお母さんはPSIを使えなくなったけど、今でも生きている。
お母さんはその後、私の通っているモーリス校に編入して、卒業した。主席は今までさぼってたけど、真面目に学校に行ったお父さんだった。

そして、お父さんとお母さんは結婚して、私が生まれた。
私が生まれたとき、お父さんはすごく喜んでくれた。
でも、お父さんは仕事ばっかりであんまり私と遊んでくれなかった。

お父さんがおじいちゃんとクロエ伯母さんにこんなことを言っているのを聞いてしまった。
「世界のためとはいえ…ジェニーはかわいそうかもしれないな」
「どういうことかしら?」
「ジェニーを旅に出すなんて…」
「そんなことを言ったってジェフ、女の子の一人旅じゃないんだろう?」
「それはそうだけど…娘を持つ父親としてどうなのか…」

地球の救うのが私、だと言うのならどうしてお父さんは渋ったのだろう。U-Phoneに記録しているお父さんのかつての仲間の子供の写真は見せてくれたのに。
その理由に女の子が旅をするのは危険だ、ということだった。
でも、おじいちゃんは地球を救うためにあっさり承諾してくれた。
だから私は旅に出た。一刻も早くお父さんの仲間の子供、私の仲間に出会うために。

「私はジェニー。あなたたちの同志よ」
私は流星団のみんなに事情を説明して、仲間になった。
パティは喜んでくれた。同じ女の子の仲間ができたから。

流星団は私たちが守ってみせる。
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