ブレイズとハルがリビングでゲームしている間にハナは自室にフウトを招き入れて、話をしていた。

「こうして2人で話すのも久々だね」
ハナはベッドに座って言う。ブレイズ達に聞かれたくないのだろうか、フウトは気になって聞いた。
「ハナ…リビングでもよかったじゃないか。どうして部屋に移動したの？」
「うーん、久しぶりにフウトと過ごしたかったからかなぁ」
ハナは天井を見つめながら人差し指を口元に当てる。フウトは溜め息をついた。

「ハナ…僕達ももう大きくなっているんだし、簡単に部屋に呼ぶのはやめた方がいいよ。ブレイズ達に聞かれたくない話だったのか？」
「ブレイズ達はゲームに熱中してたから、気が散らないように部屋に呼んだの」
そういうことだったのか。ハナはゲームをしているブレイズ達に配慮して、フウトと部屋で話していたのだ。
ブレイズ達と出会う前だったら普通にリビングで話していたが、話し声がうるさくてゲームに集中できないかもしれないと考えてのことだった。
「ハナ…ブレイズ達のことを考えてのことだったんだね」
「うん！」
「もうリビングに戻ろうか。ブレイズに次の対戦相手を頼まれてるんだ」
ハナが頷くと、フウトと部屋から出た。