検索避けは「おまじない」

【おさらい】
著作権には「公衆送信権」というものがあります。
著作物を「公の場」に置ける権利です。
ここでいう「公の場」とは、

・YouTubeやTiktokなどの動画投稿サイト
・Xの公開アカウント
・ピクシブなどの作品公開ポータルサイト
・Pinterestやダンボールなどのファイル共有サイト

だけ……ではありません

・Xのアカウント
・プライベッターやポイピクのフォロワー限定公開
・mixi2などでの鍵コミュニティ
・LINEのグループトーク
・ファイル共有サーバー等 →参考(外部リンク)

こういった場に、他者の著作物をアップロードした時点で、著作権侵害となります。
※自分以外が描いた二次創作も含みます:二次創作の著作権


2025年上期、某コンサル会社が著作権侵害で書類送検されたことが全国ニュースになりました。新聞記事等を、全社員が閲覧可能なサーバー上に保管していた事件です。
「身内(社内)だけでの利用だから、『私的使用』の範囲内でしょ?」と高をくくっていたようですが、社会的・法的に見れば「著作権侵害」であることに間違いありません。

「自分以外の誰か」に見られる可能性がほんの少しでもある場所は、既に「公の場」と捉えたほうがよいでしょう。

アップロードした時点で、がポイントです。(公衆送信)

本題に入ります。


検索避けは「おまじない」

おまじないです。
魔除けの御札です。
「お気持ちステルス」です。

ウェブサイトで出来る「検索避け」の方法で最もメジャーなのは、html(ウェブサイトのデザインや内容を記載するデータの形式)内に「METAタグ」というものを使って、「NOINDEX」=ここには何もありませんよ、という「しるし」をつける程度です。これだけです。
魔除けの御札です。

いくつかのクローラー(世界中のありとあらゆるウェブサイトを巡回するロボット)は、このMETAタグに遭遇すると
「わかった! じゃあバイバイ!」
って感じで大人しく引き下がってくれるかもしれません。
が、皆が皆、そんな物わかりがいいとは限りません。
「有益かそうでないかは後で判断するから、とりあえず拾っとくね!」
みたいなのとか……。

魔除けの御札。

日本人なら、それがベタベタと貼ってある所に遭遇したら、気味が悪いので立ち去るでしょう。
しかし、「他国の神」を信じない外国の方が来たら、どうでしょう。
「wao! カラフルなアートだね! ここは美術館かな?」
と、ずかずかと入ってきそうじゃないですか?

検索避けは「おまじない」

そう、おまじないなんです。


複雑な方法を使えば、強力にロボットをブロックする手段もあるにはあるようですが、ここでは割愛します。詳しいことは各人で調べてください。



公衆送信に話を戻しましょう。
「公の場」に置いた時点で、「誰からも見られる」と考えたほうがよいです。
「検索避けしといたから、好き勝手やっちゃうぞー! おー!」
は、危険な考えかもしれません。だって、「公の場」にある、という事実に変わりはないのですから

検索避けは「おまじない」

アップロードした時点で、がポイントです。(公衆送信)

Xの場合、投稿直後に削除しても、データはXの学習データに蓄積されます。(利用規約に書いてあります)

一度リリース(公開/手放)したデータは、完全に回収することは、ほぼほぼ不可能です。



検索避けは無駄なのか?
多少の、一定の効果はあるでしょう。少なくとも、大手検索エンジンの検索結果上位に入り「にくくなる」効果はあるでしょう。
また、自主規制として「一定の秩序を保つための形式」として役立つ側面もあるかもしれません。いわゆる「棲み分け」ですかね。
派生:検索避けを否定されてプギャプギャ怒ってる人がいるらしい(※猛毒注意) 検索避けに対する薄気味悪さの正体がわかった(※致死量並み毒舌注意)

「表現の自由」だからと「なんでもあり」になってしまうと、逆に外側からの規制がどんどん厳しくなっていく。某欧州の国の表現規制なんかそうですね。
法律という社会のルールができてしまったら、『ルールはルールだ』、法律に従うしかありません。それが理不尽に感じるものであったとしても、です。
そうなる前に、「自主的に」統制をとることで、公的な縛り(表現規制を厳しくする法案)が出てくるのを抑える効果も、多少なりともあるかもしれません。その辺は、法学部の学生さんと議論(バト)ってみると面白いかもしれませんねえ。知らんけど。



~チャットノベル~
#楽屋の龍ち羽

羽翔「検索避けさえすれば、なんでも許されるみたいな、無法地帯みたいになってるの、僕は、嫌いだな。」
龍仁「暗黙の了解で成り立っている世界というのは、非合法で成り立っていることが多い。公に出せないから、陰に隠れて違法行為を続けている。」
羽翔「……違法だとわかってて、やってるってこと?」
龍仁「それで摘発された団体がいくつもあるだろ。独占禁止法やら、人権侵害やら。叩けばどんどん出てくる。」
羽翔「いずれも、フェアじゃない、パワーバランスが一方的な、いわば、すごくズルい例、ばっかりだよね。」
龍仁「そういうことだ。ああ、千晶が一番嫌いなやつだったか。」
羽翔「うん……。どうせやるなら、ちゃんと、法律を遵守したうえで、正しい形でやりたいよね。」
龍仁「同感だ。アイツもそう言うだろうな。」