私立宇東学園
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僕は桜輔。ここの喫茶店でバイトしている、どこにでもいる大学生。ここに働いて、1ヶ月が経ち、最初は慣れなかったけど、ここのマスターが優しく教えてくれるから、徐々に慣れたけど。
ここの常連さんたちは個性が強い・・・。
あれは僕がまだ入って1週間すぎの時に、カラフルなジャケットを着た男女6人が来店しにきて、案内しようとしてた時に、半グレっぽいお客さんが座っていた席を見て、
?「なぁ。そこどいてくれねぇか?」
半「あぁ?」
?「そこ、俺たちの指定席だから。」
半「おい。ごちゃごちゃ言うんだったら、痛い目に・・・。」
「ちょ、ちょっと・・・!!ここで喧嘩は・・・!!」
半グレのお兄さんは緑色のジャケットを着た女の子を殴ろうとした時に、黄緑色のジャケットを着た男の子が寸止めをし、背負い投げをし、お兄さんがそのまま転倒した。
半2「何すんだコラ・・・!!ブッ・・・!!」
もう1人のお兄さんが男の子をかかろうとした時に、オレンジのジャケットを着た男の子がお兄さんを羽交い締めをし、今度は紫のジャケットを着た男の子がお兄さんのお腹にボディブローを喰らった。
止めようとした僕は呆然としながら、その場面を見ていた。
?「ここ、空いたから座ろう♪」
と水色のジャケットを着た女の子が言うと、その子達はさっき、半グレの2人が座ってた席に座った。
半「何すん・・・ッ!!ちょっと待てよ・・・。コイツら、アテナじゃねぇか・・・!?」
半2「は・・・?ッ!!そのジャケット、間違いなくそうだ・・・!!」
?「なんだ?文句でもあんのか?」
半「す、すみませんでした・・・!!アテナとは知らずに・・・!!」
半2「あ、あの・・・!!兄ちゃん、ごちそうさん・・・!!釣りはいらねぇから、これ、コーヒー代・・・!!」
「え?あぁ、ありがとうございました・・・。」
お兄さん達は僕にコーヒー代を渡すと、そそくさと店に出て行った。
さっき・・・、この子達を見て・・・、逃げてたね・・・。この子達のこと、知ってるのかな・・・?
?「お兄さん、すみません。注文いいですか?」
「え?あぁ、すみません・・・!!ご注文、お決まりですか?」
?「俺はコーラフロート。」
?「私は・・・、ホットのコーヒー。ミルク付き。」
?「俺もホットコーヒー。」
?「私はクリームソーダ。チーズケーキ!」
?「僕はオレンジジュースとピザトースト。」
?「俺はレモンスカッシュ。ホットケーキ!」
「はい。かしこまりました。」
数十分後・・・、
「あの、お待たせしました!」
?「ありがとう。そういえばお兄さん。見ない顔ですけど、新しい人?」
濃い赤色のジャケットを着た女の子が僕に話しかけてきて、
「は、はい!1週間前に入った桜輔です・・・!」
?「しばらく行かない間、マスターが採用した人か・・・。大学生なんですか?」
「はい!大学2年生です。」
マスター「あぁ、皆さん。いらっしゃいませ。」
すると奥で休憩していたマスターが出てきて、
?「マスター!ご無沙汰ー!」
?「すみません。しばらく顔出さないで・・・。」
マスター「いいんですよ。また顔を出してくれて、私は嬉しいです。」
マスターは嬉しそうな微笑みで言っていた。僕はマスターに隅に呼んだ。
「マスター・・・。なんですか?この子たちは・・・。」
マスター「あぁ。この子たちはここの常連でね。桜輔くんは”アテナ”って聞いたことはあるかな?」
「アテナ・・・。あぁ、あの名門学校の宇東学園にある、探偵、何でも屋さんみたいな集団・・・。えぇ!?まさか、この子たちが・・・!?」
マスター「そうなんだ。学園、上流社会、裏社会、そして、政界にも恐れられていてね。」
「そ、そんなにですか・・・!?な、なんで恐れられてるんですか・・・?」
マスター「まず、あの黒髪で黄緑のジャケットを着た少年いるだろ?あの子は清澄 虎雅くん。」
「虎雅くん・・・。てか、清澄って・・・。」
マスター「そう。あの有名なホテルをいくつか展開しているあの清澄財閥の御曹司なんだ。」
「え、えぇ・・・!?あの清澄財閥の・・・!?」
マスター「それだけじゃない。虎雅くんの母方の祖父は893四天王と言われる玄武組の元組長なんだ。」
「は、はい・・・!?あの玄武組の・・・!?」
マスター「そう。次に虎雅くんの隣に座ってる濃い赤のジャケットを着た髪の長い少女、あの子は高麗 獅音ちゃん。」
「獅音ちゃん・・・。」
マスター「お父様が華道の家元でお母様が茶道の家元の由緒あるご令嬢なんだ。」
「家元・・・!?」
マスター「そう。ここの料理が美味しいから是非、リスペクトしたいって言ってるんだ。」
「す、すごい・・・。」
マスター「それで隣のテーブルに座ってる紫のジャケット着た黒髪の男の子、あの子は黒崎 有兎くん。」
「有兎くん・・・。」
マスター「大手貿易会社・黒崎貿易の御曹司で幼少期にアメリカに住んでいた帰国子女で英語が喋れるんだ。」
「か、かっこいい・・・。」
マスター「有兎くんの隣に座ってる水色のジャケット着たポニーテールの女の子、あの子は未松 純歌ちゃん。」
「純歌ちゃん・・・。ピッタリな名前・・・。」
マスター「お父様が不動産王でお母様が化粧品会社の部長なんだ。」
「えぇ!?バリバリのキャリアウーマン・・・!!」
マスター「それだけじゃなく、母方の祖父はさっき言ってた893四天王の1人、あの白虎組の組長で虎雅くんとはとこ、親戚に当たるんだ。ここの店は893四天王の人達にはすごくお世話になっているから。」
「え、えぇ・・・!?」
マスターが、893四天王にお世話になってたなんて・・・!!
マスター「次に有兎くんと純歌ちゃんの向かいの席に座ってる、オレンジのジャケットを着た茶髪の男の子、あの子は鈴鹿 綾世くん。」
「綾世くん・・・。ハーフかな・・・?」
マスター「お父様が日本と中国のハーフで国連大使、お母様がドイツと日本のハーフであの世界で人気のバンド、Xのギタリストのミキさんなんだ。」
「えぇ!?あの世界で有名で人気の・・・!?てことは、綾瀬くん、クォーターってこと・・・?」
マスター「そうなんだ。最後に虎雅くんと獅音ちゃんの向かいの席に座ってる緑のジャケットを着た黒髪の女の子、あの子は最上 美月ちゃん。」
「美月ちゃん・・・。綺麗な名前だな・・・。あちらもハーフ・・・?」
マスター「お父様が大株主で資産家、お母様が日本とイタリアのハーフで宝石商、宝石を扱う商人さんってことだ。つまり、美月ちゃんはクォーター。」
「は、はいぃ・・・!?な、なんなんですか、この子達は・・・!?実家がお金持ちすぎる・・・!!」
マスター「私たちが住む世界が違うな・・・。」
「本当ですよ・・・!」
綾「あの、さっきから丸聞こえですけど・・・。」
マスター「「あ・・・。」」
彼らは僕たちの会話が聞こえてたのか、僕たちの方を見ていた。
有「隅の方でコソコソ喋ってても、この人の声が丸聞こえ・・・。」
獅「まぁ、驚くのも無理はないよね・・・。」
「あぁ、すみません・・・!!君たちがアテナだったなんて、知らなかったので、つい・・・。」
純「いいよ。いいよ。マスター、良いアルバイト見つかったねー♪」
虎「優しそうだし、いちいちリアクションが面白い。」
「いちいちは余計だと思います・・・。」
美「俺たち、ここの常連だから。ここに来ることもあるから。これから、よろしくな!リア太郎!」
「り、リア、太郎・・・?」
美「リアクションが大きいから「リア太郎」。そっちの方が呼びやすいし!」
「僕はリア太郎じゃなく、桜輔です・・・!!」
純「いいじゃん!リア太郎で♪」
「ちょっと、純歌ちゃんまで・・・!!」
こうして、僕は一部のアテナの皆さんから「リア太郎」とあだ名が付けられた。
続く
