氷肌玉骨 ~氷のような君との物語~
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マリアside
そして、私の結婚会見と引退会見が始まった。
「本日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。」
記「では始めに、今日はどういった理由で会見を開いたんですか?」
記者の質問に私は迷うことなく、
「私、橘マリアは結婚発表並びに、帝国歌劇団を引退します。」
私とヨシキさんは結婚と引退発言をすると会場はざわつき始めた。
記「まず最初に結婚とはどういうことですか?」
「実は、8年前に当時お付き合いしていた男性との間に子供ができまして、それを機に結婚しました。」
記2「その結婚相手は誰ですか?」
「・・・Xのヨシキさんです。」
正直に告げると、さっきよりもざわついた。
記2「それは事実なのですか?」
「・・・はい。事実です。」
記「ちなみに出会いはいつ頃ですか?」
「出会いは9年前になります。当時やっていた舞台「愛ゆえに」で歌劇団のメンバーの青山 七海とXのメンバーであるミキさんが友達だったことで観に来てくれまして、その時に一緒に観に来てくれたのがヨシキさんでして、閉演後に楽屋に来てくれたことがきっかけです。
知り合ってから、たまに彼のライブに観に行ったりはしてました。知り合って2ヶ月ぐらいで彼から告白したのをきっかけに、私たちはお付き合い始めたんです。」
記3「結婚のきっかけは何だったんですか?」
「当時の彼はもうすぐデビューするのにって時に、彼との間に妊娠が発覚していて、このままじゃ迷惑になるかもしれないと、私から別れを告げました。」
記3「体調不良で活動休止をしていたのは、安定期が入ったからですか?」
「はい・・・。別れて5ヶ月、妊娠8ヶ月の時に、彼は私の自宅に突然、やってきまして、七海が私が妊娠してると彼に、ヨシキさんに言ったみたいで、別れを告げた理由と1人で育てると言ったら、プロポーズされまして・・・。」
記2「どのようなプロポーズですか?」
「普通に「結婚しよう」と言われましたけど、まだ続きがありまして、
「子供がデキたから、責任を持って結婚しようと言ったわけじゃない。本当は俺が安定した時にプロポーズしようと考えていた。妊娠は予想外だったけど、俺は嬉しいよ。俺と君の血を分けた子供が。マリアには苦労するかもしれないけど、俺は、マリアと、お腹の子供を、必ず、幸せにする・・・!」と告げられて、プロポーズをOKしました。」
私が結婚のきっかけを言うと、会場は「おぉ・・・!!」と感心の声が上がっていた。
記「何故、今まで結婚したことを隠してたのですか?」
「当時の彼はまだデビューしたばかりで、いきなり私との結婚宣言とかしたら、反対とバッシングの声が来るだろうと思い、極秘結婚という形になったんです。」
記4「何故、今回は結婚、引退会見を開いたのですか?」
「実は今、私は2人目を妊娠していまして、今まで、仕事と育児を両立してましたけど、これからは彼をを支えることと、子供といる時間を専念したいとずっと思ってました・・・。いつまでもコソコソと結婚したことを隠す訳にはいかないなと思って・・・、今回はこの会見を開きました。」
記「ヨシキさんはそのことは?」
「もちろん、彼は賛成してくれました。この度はファンの皆様、そして、Xのファンの皆様に黙っていたことは本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです・・・。私のことは構いません、だけど、私の家族を傷つけるのはやめてほしいです・・・。私にとって、大切で、かけがえのない存在なんです・・・。今まで、結婚していたことを黙っていて、本当に申し訳ありませんでした・・・。」
私は謝罪の後、90度お辞儀をした。すると、
記「おめでとうございます!」
記2「幸せになってください!!」
記3「本当の幸せが見つかって、私は嬉しいです・・・!!」
記4「元気な子供、無事に産んで下さいね-!!」
と記者からの祝福の声と拍手が鳴り響いていた。私はその光景に嬉しいのか、涙が溢れた。
後日、私の結婚と引退の記者会見が週刊誌や連日ワイドショーとなり、私は引退公演を開き、ファンから祝福されながら引退を迎えた。
続く
