私立宇東学園
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ここ、私立宇東学園は幼小中高大一貫制、名士名家の子女が通う名門校。
私、藤堂 葵。私立宇東学園に通う中等部3年。
私の実家は名家と言われ、大財閥とも言われる藤堂家の娘で、
生まれた時から裕福な家庭で何不自由なく好きな物買ってくれた、好きな事をやらせてくれた。両親からも兄ちゃんから、愛されて育てられた。何の不満もないけど。
正直言って、退屈で仕方ない・・・。
何の刺激もない毎日、同級生達からの自慢話も飽きた。
あぁ・・・、なんか面白いことないかな~・・・?
?「ふぁ~あ・・・。」
「ん?アイツは・・・。」
私が退屈だと思った時に、近くで誰かのあくびの声が聞こえた。
ふと横を見ると、寝転んでいたのは黒髪の短髪に目の下に隈がある同じ中等部の制服を着ていた少年。
?「ん?」
私の視線に気がついたのか、私の方を見た。
?「君は・・・、あぁ、噂の同級生の藤堂 葵ちゃん?」
「へっ?噂・・・?」
?「あれ?知らないの?俺のクラスで君のこと、かわいいとか、片想いしている子とかいるよ。」
「私が?こんなどこにでもいる平凡な顔が?」
?「えぇ!?それ、マジで言ってるの!?」
「マジだけど・・・。」
?「無自覚すぎ・・・。(ボソ)」
「?」
コイツ・・・、なんかボソッと言った気が・・・。
?「あぁ、紹介が遅れた。俺は
「3年・・・、李藤、勝利・・・。ッ!」
私はそいつの名前を聞いたことあるなと思い、考えていると思い出した。クラスは違うが、同級生でうちの中等部では有名人。
確か、父親が何店舗も有名なお店やチェーン店を持っている実業家で結構な女好きで有名だったなぁ・・・。興味ないけど・・・。
「あぁ、思い出した。女好きで有名な李藤 勝利だった!」
勝「ちょっと、俺の事、そんなこと思ってたの!?」
「だって、女好きには変わりないだろ?」
勝「グッ・・・!!」
李藤は図星なのか、何も言い返さなかった。
?「あぁ、勝利、こんな所にいたの?」
勝「(ビクッ!)し、志乃先輩・・・。」
?「ちょっと、今、私見てビクってしてたけど・・・。(シラー)」
勝「い、いえ!気のせいじゃないですか!?」
そこへやってきたのは、高等部の制服を着た、前髪を横に流し、ショートカットの明るい金髪にスタイルが良いかわいい女の子だった。
「志乃・・・。もしかして、高等部の、龍崎 志乃さん?」
志「え?そうだけど・・・。」
高等部の龍崎 志乃、私のクラスでは噂になっていて、
名前は噂で聞いたけど、どんな人なのかはわからなかった。
この人は・・・、お父さんが世界的有名な音楽プロデューサーで、お母さんが世界的有名なファッションデザイナー・・・。龍崎さんはモデルの仕事をやっているって聞いたことある・・・。
志「あ、もしかして、葵ちゃん?藤堂 葵ちゃん。」
「え?私のこと、知ってるんですか!?」
志「私のクラスでも噂になってるよ。一度だけ見たことあるけど、クラスが噂になるのがわかるって思ってて・・・、近くで見たら結構かわいい~♡」
すると龍崎さんは笑顔で私の両頬を両手で挟み、私の両頬をグリグリと回した。
「ちょ・・・!やめッ・・・!」
勝「ちょっと、志乃先輩!俺に用があるんじゃなかったの!?」
志「あぁ、そうだった。実はね、勝利にお願いがあってきたの。」
勝利「俺に?なんですか?」
志「けど、本人がいるから・・・。もうなくなった。」
勝「えぇ!?どういうことですか!?」
志「葵ちゃんのことなんだけどね・・・。」
「え?私?」
龍崎さんの言葉で私は何だろうと思った。
志「葵ちゃん?この後、暇?」
「暇です・・・。すっっっごく暇です・・・。」
志「ちょうどよかった。実は葵ちゃんを連れてきてほしいって言われてるんだけど。」
「私を?」
志「うん。だから、ちょうどいいタイミングだったから。
勝利も行くよ。あんたも”アテナ”に用があるから。」
勝「えぇ!?俺も・・・!?」
アテナ・・・?何それ・・・、なんかのクラブ?面白そう・・・!
まさか、この出会いからこんなに楽しい毎日が来るとは思わなかった。
続く