中編
「(ジュ、ジュリ・・・!何勝手に決めてんだよ・・・!?)」
ジュ「(え~?だって~、このままバイバイは嫌だから、日本にいる間に私のお父さんとして、家族になってほしいの!私、お父さんがいないから、どんなのか体験したいの!だから、お願い!)」
ス「(・・・分かった。ここにいる間は、僕が、ジュリちゃんのお父さんってことだよね?)」
ジュ「(うん!お母さんいいでしょ?)」
「・・・。」
ジュリにとって、幼い頃から、ずっと寂しい思いしてたかもしれない・・・。そう思うと、心が痛む、断れない・・・。
「(・・・いいよ。ここにいる間は。)スンリ、ここにいる間はジュリの父親として、ちゃんとジュリのこと、見るんだぞ。」
ス「ッ!!はい・・・!!もちろんです・・・!!」
ジュ「(やった-!お母さん、ありがとう!じゃあ、よろしくね!スンリパパ!)」
ス「(よろしくね!)」
嬉しそうな笑顔のジュリを見て、いつかは言わなきゃと思った俺だった。
翌日、今日は土曜日で休みだけど、俺は仕事があって、行かなきゃいけない。代わりにスンリがオフでジュリと休日を過ごすことになった。
「悪いけど、ジュリを頼む。」
ス「はい。もちろんですよ。気にせずいってらっしゃい。」
「あぁ、行ってくる。」
と言うと、俺は仕事に向かった。
スンリside
11年ぶりにヌナと再会し、家にあげてもらった。最後に会ったのは、11年前で仕事で日本に来た時に、ヌナと小さな女の子と歩いてるのを見かけ、ヌナと話したけど、「人違いじゃないですか?」「あなたとは初対面です。」の一点張りだった。
今から15年前にずっと片想いしていたヌナと付き合ってたが、俺の女遊びが原因で俺たちは喧嘩別れをした。その後、ヌナは俺の事、仕事以外は避けていて、俺は別れた後は女遊びとかいっぱいしたけど、
そのヌナが俺たちに何も言わずにグループを脱退し、芸能界を引退、俺たちの前から姿を消した。社長もどこにいるのかは分からないって言っていた。
脱退後は俺たちは大変だった。「BIGBANGのヴィジュアル担当がいなくなった。」「メンバーの誰かがT.O.Pの脱退を追い込んだんじゃないか。」「もう美しい女神が見れない!」との俺たちに対する批判の声があった。ジヨンヒョンはそれに苦労したし、もちろん、ヌナのことで怒られた。
その後、なんとか批判は収まり、グループは続けたけど、ソロ活動が多いせいか俺たちBIGBANGは解散した。
解散後は、芸能活動を続けながら、事業家として忙しい日々を送っているけど、未だに独身。理由は簡単。ヌナの事が忘れられない、まだ、愛してるから。
きっと、俺にとって、人生で最後に愛した人なのかもしれない・・・。
ヌナは脱退後に日本で芸能活動を始め、自身で立ち上げたワインのブランドの実業家になっていて、後、シングルマザーとして、1人娘のジュリちゃんを育てていると言っていた。
俺の確信かもしれないけど、ジュリちゃんは、俺の子供だ・・・!
15年前に別れたから、間違いなく、俺の娘だ・・・!
って、急に言ったら、ヌナがまた怒るかもしれない・・・。このこと、ジュリちゃんには黙っておこ・・・。
「(ね、ねぇ、ジュリちゃん・・・。)」
ジュ「(ん?何?)」
「(せっかくの休日だし、俺と一緒に、買い物行かない・・・?)」
正直、年頃の女の子と買い物行くの滅多にないし、どこに行きたいのか正直、わからなかった・・・。
ジュ「(えっ?マジ?行きたい・・・!!ちょうど、欲しい物とかあったからちょうどよかった!)」
「(あ、あぁ、それはよかった・・・。)」
よかった・・・。合ってた・・・。分からなかったから適当に言ったけど・・・。
俺は顔も知られてしまってるから、変装して、行かなければならなかった。
ジュ「(なんで変装してるの?)」
「(い、いやぁ、俺、テレビに出てる仕事してて、顔も知られてるから・・・。)」
ジュ「(あ、そうなの?スンリパパ、ここでそんなに有名なの?知らなかった。)」
「(あ、そうなんだ・・・。)」
今どきの子が俺を知らないって・・・。もっと頑張ろう・・・。俺・・・。(涙)
その後、俺はジュリちゃんのショッピングに付き合わされたけど、嫌ではなかった。自分の娘を持つと、他の女の子のデートよりこんなに楽しいものだと知らなかった。
ジュ「(ねぇ、パパ~。どっちがいいと思う?)」
「(う~ん、俺、ファッションとか分からないけど、こっちの方がいいじゃない・・・?)」
ジュ「(あ、私もそう思った。これかわいいなって。)」
フードコートにて、
ジュ「(ねぇねぇ、別の頼んで、シェアしようよ。)」
「(えっ?普通、いやじゃないかな?こんなおっさんとシェアするって・・・。)」
ジュ「(え?今は家族なのに?意味わかんな。)」
「(わ、わかった・・・。じゃあ、俺はこれで・・・。)」
ジュ「(じゃあ、私はこっち~♪)」
日本の知り合いから聞いた話だと、「(年頃の娘がいるけど、俺のと一緒に洗濯するなって言うし、黙って娘のSNSをフォローするなって言われたよ・・・。)」と愚痴を聞いたんだけど、聞いてた話と全然違った。
俺たちは頼んだメニューを受け取り、空いてた席を座り、お互いにシェアして食べた。
「(ね、ねぇ、ジュリちゃん、ちょっと聞きたいんだけど・・・。)」
ジュ「(ん?何?)」
「(小さい頃からお父さんがいないって言ってたじゃん・・・?実父のこと、どう思ってのかなって・・・。)」
ジュ「(あぁ、お母さんを捨てた人を父親って思いたくないし・・・。)」
グッ・・・!!⇐(グサッ!!)
ジュ「(お母さんがいるのに、浮気する男の人を、お父さんだって言うの嫌だ・・・。)」
ブッ・・・!!⇐(グサッ!!グサッ!!)
ジュ「(それに、同じ血が引いてると思うと汚らわしくて嫌で仕方ない・・・。)」
ドゥフッ・・・!!⇐(グッサー!!!)
ジュリちゃんの言葉で俺は、K.Oを食らわれた。
そ、そうだよね・・・。こんなこと言われて、当たり前だよね・・・。
ジュ「(ん?どうしたの?)」
「(あ、ナ、ナンデモナイヨ・・・。)」
