短編
未「ねぇ、竜兄!この日仕事入ってる?」
「ん?いや、この日はオフだけど・・・どうした?」
今日は従姉妹の未来と久しぶりに飯を食いに行った時、未来がスマホのカレンダーに「この日空いてるか?」って聞かれた。
未「実はこの日、東方神起のライブがあって一緒に行く予定だった友達が急に用事が出来て行けなくなったの。だから竜兄も誘おうって思ってたの。」
「ッ・・・!?」
俺は久しぶりに「東方神起」とワードに内心驚いた。
未「ねぇ、ダメかな?ダメだったら別の人を誘うと思うけど・・・。」
「・・・。」
未来は小さい頃から年の離れた兄妹のように仲良かったため、俺は未来の頼みなら断れないなと思い、
「・・・おう、わかった。行ってやるよ。」
未「えっ・・・!?ホント・・・!?竜兄、東方神起のこと知らないと思ってたから絶対断るかと思ってた・・・。」
「未来の頼みなら仕方ないし・・・。それに、俺は昔、東方神起と一緒に共同生活してたんだ。」
未「えっ・・・!?そうだったの・・・!?」
「KAT-TUNと東方神起のコラボのために共同生活してたんだ・・・。」
未「すごい・・・!それはKAT-TUNが6人だった時と東方神起が5人だった時の話?」
「・・・。(コクリ)」
未「へぇ・・・。そんなすごいコラボ企画やってたんだ・・・!」
未来はキラキラした目で興味津々に俺を見た。
未「それで、メンバーさんとは連絡は今でもとってるの?」
「・・・7年前までは。」
未「えっ・・・?7年前って、確か赤西さんが脱退した時期と東方神起のメンバーが脱退した年だよね?
何があったの・・・?」
「・・・実は。」
俺は洗いざらいに未来に今までのこと話した。昔チャンミンと付き合ってた事と脱退の理由に別れて、連絡をとっていないことを。
未「チャンミンさんと竜兄が・・・!?」
「そうなんだ、気持ち悪いだろ?男同士で付き合ってたなんて・・・。」
未「ただ単純にビックリしたけど・・・、気持ち悪くなんかないよ!」
「えっ・・・?」
未「私の友達でも好きな子が同性って子もいるし、男同士だけど付き合っている子もいるよ。
今更気持ち悪いなんて思わないよ!」
「あぁ、そういえば未来は昔から偏見に持たないタイプだったな・・・。すっかり忘れてた・・・。」
未「だって、差別ってくだらないことだし、それを理由で気持ち悪がられるの大嫌いだし。」
「フッ、やっぱりお前はすげぇわ・・・。」
俺は昔から未来の勇敢さに尊敬していて、年下なのに姉みたいな存在だった。
未「あっ!竜兄、これチケット。」
未来が俺に渡されたのは東方神起のライブチケットだった。しかも最前列の。
未「幸運にも最前列が当たって、きっとチャンミンさん、竜兄のこと気づくと思うよ!」
「・・・さぁ、どうだろう。もう昔の俺の姿じゃねぇし、チャンミンは今の俺を見て、きっとガッカリすると思う・・・。」
未「ガッカリはしないよ。今の姿になっても甘栗時代の竜兄の面影は私は残ってるよ。外見なんて関係ないよ。あの頃と変わらないままだとチャンミンさんはきっと思うよ。だから、そんなネガティブに考えないで。」
「・・・ありがとな。」
未来の励ましの言葉に俺は涙を堪えた。
やっぱりは未来は・・・、俺にとって味方でもあり、信頼ができる友人でもある・・・。
