鬼の嫁入り


それから、じいちゃんとばあちゃん、姉さんはアイツらに内緒で俺に会いに来てくれた。あれから4ヶ月が経ち、季節は9月、鬼の一族としては標準であり、人間としては驚異的なスピードで俺はその日を迎えた。お義父様が言っていた通り、里の産婆さんは本当に優秀で、自宅での出産に怯えていた俺を最初から最後まで力強く支えてくれた。そして、俺はめでたく男児を出産した。

里の皆が祝福してくれ、里中が完全なお祭り状態だった。

ハ「おめでとう、スンヒちゃん。よく頑張ったね!」
「ありがとうございます・・・!」
ア「うわぁ・・・!!かわいいー!!」
チャ「小さいです・・・。」
ガ「お前ももう、父親か・・・。ちゃんと、スンヒちゃんを守るんだぞ。」
チャ「わかってますよ。」

赤ちゃんなんて初めて抱いたけど・・・、すごく、かわいい・・・。

閉じていた息子の目が開くと鮮やかな赤い瞳をしていた。

「なぁ、この子の名前とかどうしようか。」
チャ「そうですね・・・。ミンスとかはどうでしょうか?」
「ミンス・・・?」
チャ「はい。僕たちの名前を取ったんですよ。二人の絆の証としての名前。」
「ミンス・・・。ミンス、か。・・・うん、すごくいい名前! 綺麗で、優しくて・・・、俺、すっごく気に入った!」
ハ「ミンスちゃん、かぁ! 響きも可愛くて最高やん!」
ガ「そうだね。」
ア「賛成!!ミンスちゃん、おばちゃんでちゅよ~!」
チャ「ミンス。お前は今日からこの鬼の里の、そして、僕たちの最高の宝物です。」

チャンミンがそう言って俺とミンスをまとめて優しく抱きしめてくれた時、腕の中のミンスがその鮮やかな赤い瞳をきらめかせながら、まるで名前を呼ばれたのが分かったかのように「あぅ」と小さく声を上げた。

17年間の孤独の果てに俺の手の中に残った最高の奇跡。ミンスという新しい命を迎えて、俺たちの本当の「家族」の物語が、ここから新しく始まろうとしていた。
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