短編
俺は今、絶賛落ち込み中である・・・。
何が原因なんだっていうと彼氏である・チャンミナが浮気してケンカしちゃった。
テ「ヌナ・・・、大丈夫ですか・・・?」
「大丈夫なわけないだろ・・・。」
今はテソナと一緒にバーに来ていて、俺の愚痴を聞いてくれてる。
やっぱりテソナは・・・、良い奴だ・・・!こんな俺に付き合ってくれるなんて・・・。
テ「ヌナは・・・、どうしたいですか・・・?」
「どうしたいって・・・?」
テ「このままチャンミンさんと別れるか、別れないのかの話です。」
「俺は・・・、わからない・・・。」
俺はテソナにチャンミナと別れるか、別れないか言われ、戸惑ってしまった。
テ「そうですよね・・・。急に言われてもわかりませんよね・・・。ごめんなさい・・・。」
「あぁ!いや・・・!謝ることじゃないよ・・・!寧ろごめん・・・!」
テ「いえ・・・。あの・・・、ヌナ・・・。」
「ん?」
テ「ヌナにこんなこと言われても困りますよね・・・?」
「へっ・・・?」
困る・・・?どういうことだ・・・?
テ「実は僕・・・、ずっと前からヌナのこと好きでした・・・!」
「へっ・・・!?」
俺はテソナの告白に俺はまた戸惑ってしまった。
テ「チャンミンさんと付き合ってるって言われた時は諦めてましたけど・・・、でも、やっぱり諦めきれなくて・・・、僕はやっぱりヌナが好きだと・・・。」
「テソナ・・・。」
テ「ヌナがチャンミンさんのことまだ好きだってわかってます・・・。でも・・・、僕だったら浮気はしませんし・・・、ヌナを幸せにできるのにって思ってただけなんで・・・。」
テソナ・・・、そんなこと思ってたのか・・・。
テ「返事はいりませんから、それじゃあ、そろそろ帰りましょうか・・・。」
「うん・・・。」
俺たちはその場に出て、タクシーに乗り家に帰り、俺の家に着くと俺はタクシーから降りて、テソナと別れた。
「テソナが・・・、俺のこと好きだった・・・。そんなこと・・・、考えたこともなかった・・・。」
だって・・・、ずっと弟として見てばっかりだったし・・・、
今思うと・・・、なんでこう胸がドキドキするだろう・・・。でも・・・、チャンミナのこと嫌いにもなれない・・・。
俺は・・・、どうすればいいんだ・・・?
俺は昨日の事でよく眠れなかったから寝不足中。
ス「ヌナ、大丈夫ですか・・・?」
ジ「目の下の隈がヒドいよ?」
「大丈夫だ・・・、ただの寝不足だ・・・。」
スンリとジヨンに心配され、俺は2人に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
「そういえば・・・、テソナは・・・?」
ジ「テソンはテレビ番組の収録の仕事だけど・・・。」
「・・・そうなんだ。」
俺は今会いたくない人物がいなくて、ホッとした。
ヨ「へぇ~、女優の〇〇さん、結婚したんだ~。」
ス「えっ?そうなんですか?あの人、何人目なんだろう?」
ん?〇〇さんって確か・・・、既婚者だった気がした・・・。
ヨ「4人目だって~。相手は銀行員の人だって~。」
はっ・・・?4人目・・・?
「えっ・・・?何言ってんだ?お前ら。」
ヨ「えっ?だから〇〇さんが結婚したっていうの。」
「違う違う!その後!」
ス「えっ?あの人、何人m」
「違う!その後!」
ヨ「4人目で・・・、相手は銀行員の人だけど・・・。」
へっ・・・?4人目・・・?
「な、何言ってんだ・・・?たくさんの人と結婚するって確か犯罪じゃ・・・?」
ス「何寝ぼけたこと言ってるんですか?本当にヌナ、大丈夫ですか?」
えっ・・・?どういう事だ・・・?
ジ「韓国は一妻多夫制なんだよ。オンニ、小学校の時に習ってたでしょ?忘れたの?」
えっ?えぇーーーーーーーーー!!!???
ーーー ーーー
俺は一日中訳の分からないことでいっぱいだった。
韓国が一妻多夫制になってること。しかもずっと前から。
てか今までそんなのなかったぞ・・・!?普通だったら犯罪だろ・・・?
ダメだ・・・。頭の中がツッコミだらけで頭が痛い・・・。
頭を抱えているとスマホから通知音がなった。相手はテソナからだった。
今大丈夫ですか?ちょっと話したいことがあります。
待ち合わせ場所は、〇〇カフェです。
という内容だった。
俺は待ち合わせ通りのカフェに行き、中に入るとテソナとチャンミナが座っていた。
なんで・・・!?チャンミナが・・・!?
内心驚いてるけど、俺は平常心を保ち、覚悟を決め2人が座ってる場所に行き座った。
テ「ヌナ、来ましたか。」
「おぉ・・・。なんだ?話って・・・?」
テ「あ、その前にチャンミンさんから。」
チャンミナは気まずそうに俺を見た。そして、
チャ「あ、あの~、スンヒ・・・、この前はごめんなさい・・・!」
「チャンミナ・・・?」
チャ「もう二度と浮気はしませんから!僕は・・・、スンヒと別れたくありません・・・!許して下さいとは言いません!だから、この通り!」
チャンミナは俺に頭を下げ、謝った。
「いや、俺の方こそごめん・・・。俺も・・・、別れたくないんだ・・・。」
チャ「スンヒ・・・。」
テ「よかったですね。仲直りできて。じゃあ、本題に戻りましょう。チャンミンさん。」
チャ「あぁ、そうですね。」
あっ・・・。そうだった・・・!忘れるところだった・・・。
「で?なんだ?話って・・・?」
チャ「実は・・・、」
テ・チャ「「僕たちと付き合いませんか?」」
「えっ・・・!?」
テ「実は今日収録の仕事で共演して、チャンミンさんと話し合って、僕がヌナのこと好きって言ったら。」
チャ「一妻多夫の世の中ですから、別におかしくもありませんし、
3人で付き合ったら良いって話になったんです。」
「そうなんだ・・・。」
そんな話をしてたんだ・・・。
テ「ヌナは・・・、どうなんですか・・・?」
「えっ・・・?」
チャ「だから~、僕たちと付き合いませんかって話です。返事を待ってるんです。」
「・・・。///」
そんなの・・・、決まってる・・・!
「お、俺なんかでよければ・・・。///」
チャ「じゃあ、決まりですね。」テ「はい。」
テ・チャ「「これからもよろしくお願いします。」」
「~~!////」
俺は嬉しさと恥ずかしさで顔を下に向いてしまった。
ミン「ままはぱぱたちのことすきなんですか~?」
ソン「だいすきなの~?」
「えっ・・・!?う~ん、そうだなぁ・・・。」
俺はあれからテソナとチャンミナと交際し、チャンミナはあれ以来浮気をしなくなった。
あの後、夢をみてんのかなって思ってたけど、目覚めたら何の変わりもなく、テソナとチャンミナと付き合ってるから、夢ではないと確信した。
そして結婚して、2人の子供にも恵まれた。
産まれてきたのは、双子の女の子だった。名前はミンジュとソンジュ。先に生まれたのがミンジュで後から生まれたのがソンジュ。
なんの病気もなく、健康にすくすくと育ってゆき、今は5才になる。
テソナとチャンミナは育児と家事にも協力的で積極的に手伝ってくれるから助かる。
「ミンジュとソンジュもパパ達の事好き?」
ミン「はい!みんじゅはままも、てそんぱぱもちゃんみんぱぱもだいすきです!」
ソン「そんじゅ、ぱぱたちがおしごとおやすみのときにいっぱいあそんでくれるからだいすき!」
「そう、ママもテソンパパもチャンミンパパも大好き。でも、ミンジュとソンジュのことはもっと好き。」
俺がそう言うと、2人は嬉しそうに微笑んだ。
笑うと本当に・・・、2人とも父親似だな・・・。ミンジュは目が大きいけどテソナにソンジュはチャンミナにそっくりだな・・・。
俺は目の前の宝物を見つめながら、クスッと笑った。
終わり
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