偽装結婚 ~愛を信じない同士の偽りという契約~
始まったのはいいものの・・・、私はKAT-TUNの仕事、ガク、がっちゃんは自分の仕事が忙しくて、あんまり合う機会がない・・・。
『え?これって・・・。』
ガ『家族カード。生活費はこれで使って。』
『い、いえ!そんな、いただけません・・・!!』
ガ『僕たちは契約とはいえ、夫婦なんだから、生活費を渡すのは当たり前だよ。』
と押しつけられ、渡されたブラックカード。
ガ「たっちゃん。」
「なんですか?」
ガ「一応、バンドメンバーにも紹介したいんだけど、僕の妻として。いいかな?」
「え?」
ガ「バンドメンバーも一部の人間だから、紹介しなきゃいけないし。」
「あ、そうか・・・。わかりました。」
のちのち、メンバーにも紹介しなきゃいけないし・・・。けど、今はそんな気分じゃない・・・。
私はがっちゃんと一緒にがっちゃんの仕事場に行き、結婚相手と紹介する。私は呼ばれるまで待機していた。
ガ「皆に紹介したい子がいるんだけど。」
ユ「どないしたん?ガク。」
チャ「急な話やな・・・。」
ガ「その前に報告したいことがある。」
ジュ「報告?なんの?」
ガ「実は僕、1週間前に結婚したんだ。」
JOB「「「「・・・えええぇぇぇーーー!!!???」」」」
うるさ・・・。声が丸聞こえ・・・。
ジュー「ちょ、マジ・・・!?」
ユ「今日、エイプリルフールやないで!」
ガ「知ってる。冗談じゃないから。今日は連れてきてる。」
チャ「え?マジ?」
ガ「ユウ、1週間前に婚姻届出してくれって僕、言わなかった?」
ユ「え・・・?あ・・・。思い出した。確かに出した。そうだった。冗談かと思ってたから・・・。それで今日、来てんのか?」
ガ「うん。呼ぶね。たっちゃん。」
私はガクトさんに呼ばれると、スタジオに入り、がっちゃんの横に並んだ。
ユ「うわ・・・!めっちゃかわいいやん・・・!!」
チャ「ほんまや・・・。」
「あ、初めまして、竜姫と言います・・・。」
ジュ「竜姫ちゃん・・・。なんか、男の子みたいな名前だな・・・。俺、ジュンジ。ドラマーやってる。」
ジュー「俺はジューケン。ベースをやってる。」
チャ「俺はチャチャ。ギターやってるんや。」
ユ「俺はユウ。同じくギターやってる。よろしゅうな。」
「はい。よろしくお願いします・・・!」
ジュー「ガク、この子が言ってた、ガクの結婚相手?」
ガ「そう。僕が彼女に一目惚れをしたから。」
ユ「えぇ!?意外!!」
ガ「なんだよ~。そのリアクション!」
ユ「まぁ、とにかく、おめでとう。ガク。竜姫ちゃん。」
チャ「おめでとさん。」
ジュ「おめでとう。」
ジュー「おめでとう。」
と戸惑いながら、祝福された。
ガ「ありがとう。」
「ありがとうございます・・・!」
ジュ「それで?2人はお互いに何て呼び合ってんだ?」
ガ「僕は「たっちゃん」。」
ユ「たっちゃん・・・。あぁ、竜姫やからか・・・!」
チャ「竜姫ちゃんは、ガクのこと何て呼んでるん?」
「え・・・!?///」
こ、ここで言わなきゃいけないの・・・!?///
私はがっちゃんをチラっと見ると、優しい笑顔で頷いていた。
「・・・がっちゃん。///」
ユ「ブハッ!!がっちゃんて・・・!ww」
ジュ「ごめん・・・。笑って・・・wwでも、ブフッ!」
チャ「あかん・・・w腹痛いww」
ジュー「意外すぎて、もう・・・ww」
ガ「笑いすぎ。僕がそう呼んで欲しいって言ったから、そう呼ばせてるの。」
ユ「そ、そうなん?wごめんごめん・・・w」
ジュ「竜姫ちゃんも、ごめんな・・・w」
「い、いえ、大丈夫デス・・・。///」
メンバーの人達は予想外の呼びで笑ってたけど、なんとか収まってくれた。
ユ「ほんで?結婚式はいつ挙げるんや?」
ガ「挙げないよ。」
チャ「え!?挙げへんの!?」
ガ「うん。彼女と話し合って、しないって決めたんだ。僕らの結婚、極秘結婚だから。メンバーだけに言おうと思って。」
ジュ「そうなんだ・・・。まぁ、夫婦にも事情があるからな・・・。」
ユ「ほんで?竜姫ちゃんはガクのどこが好きなん?」
ユウさんがいきなり、がっちゃんのどこが好きって言われた。
ガ「ちょっと、ユウ。いきなり失礼だろ?」
ユ「だって、大抵の子は芸能人としてのガクしか見てへんし、ガク自身を見てへんから。」
あぁ、なるほど・・・。疑われてるってことか・・・。私・・・。
「そうですね・・・。車を降りる時にわざわざエスコートしてくれたり、私のために指輪を選んでくれたりと優しい所、テレビではクールだけど、たまに見せる笑顔、こんなに笑う人だとは思わなかったんですけど・・・。年上とは思えない程、お茶目でかわいい所・・・。///意外に知らない所も見れて、なんか新鮮だなっていつも、思ってるんです・・・。///」
ユ「あぁ~・・・。そうなんや~・・・。」(ホワホワ)
チャ「なんか、初々しいわぁ~・・・。」(ホワホワ)
ジュー「ガクが惚れる理由・・・、なんか分かる・・・。」(ホワホワ)
ジュ「それを聞いて、安心した・・・。」(ホワホワ)
メンバーは何故か、私を見て、心を安らいだような笑みを浮かべていた。
ガ「気持ち悪いよ。皆・・・。」
ユ「だって、こんなええ子やと思わへんかったもん!」
ジュー「逆にガクは竜姫ちゃんのどこに惚れた?」
ジューケンさんの言葉で私はつい、体が強ばった。
な、なんて答えるんだろう・・・。
ガ「そうだね・・・。一緒にいると安心するし、指輪を買う時に普通のでいいっていう僕に気を遣う所、婚姻届を書く時に、まだ公表していない僕の本名や年齢を見て、目をキラキラしながら見てる純粋でかわいい所。」
「~~~・・・!!??///」
演技とは言え、恥ずかしすぎる~~~・・・!!///
ユ「言うな~。ガク~。」
チャ「そんなサラッと言えるのがすごいわ・・・。」
そんなこんなで私たちは無事に紹介が終えた。
自宅に帰宅
「ガク、がっちゃん・・・。演技とは言え、恥ずかしすぎます・・・。///」
ガ「え?あー、あれは演技じゃないよ。本当のことを言っただけ。」
「え”っ!?///」
ガ「たっちゃんも演技じゃないよね?」
「あ、はい・・・。///全部、本当です・・・。///」
ガ「(クスッ)でしょ?普通、あんな赤面で恥ずかしそうに嘘言わないよ。」
「うぅ~・・・!!///わかってて、聞かないでくださいよ~・・・!!///」
優しいけど、意地悪ながっちゃん・・・!///
