偽装結婚 ~愛を信じない同士の偽りという契約~


がっちゃんが結婚式に行った2日後にハイドさんの離婚がしたというニュースが流れた。理由は旦那さんの浮気で結婚前からかなり浮気性だったらしい。親権はハイドさん持ちになった。

がっちゃんは結婚式以来、何故か清々しい気分でよっぽど良い結婚式だったみたいだ。

ガ「たっちゃん、今度の休暇で旅行にでも行かない?」
「え?旅行ですか?」
ガ「僕たち、最近忙しかったから、全然、2人でいる時間とか少なかったじゃん?気晴らしに旅行にでもどうかなって。もちろん、国内だけど。」
「それはいいですね!旅行、行きたいです!」

がっちゃんの提案で私たちは旅行へ行くことになった。場所は私の希望で京都に決めた。

「♪~♪」
田中「なぁ、上田・・・。なんかやけに機嫌がいいな。」
「え?わかる?」
田中「いや、どっからどう見てもわかりやすいぞ!」
田口「なんか、良いことでもあったの?」
「今度の休暇で・・・、がっちゃんと京都へ旅行に行くんだ・・・。///」
亀「え!?もしかして、新婚旅行・・・!?」
「い、いや・・・!新婚旅行じゃないよ・・・!」
中「いや、どう見ても新婚旅行だろ?結婚して2ヶ月だろ?」
「あ、そうか・・・。」

でも、いくら仮としても、新婚旅行って言えるのかな・・・?

「まぁ、お土産は買ってくるから。」
亀「うん!楽しみにしてる!ねぇ!仁!」
赤「お、おう・・・。」

リハ直前、私はバッタリとハイドさんに会ってしまった。この前、「がっちゃんにとって重荷やと思うし、迷惑かけると思うよ。」って言われたから、思わず構えてしまったけど、視線だけ俺を見て、

ハ「この前は・・・、ごめん・・・。傷つけてしまって・・・。」

と私に一言だけ謝ると、気まずそうに去って行った。私は不思議に思いながら、ハイドさんの背中だけ見つめるしかなかった。

赤「なぁ・・・。上田・・・。」

収録終わり、帰ろうとした時に赤西に話しかけられた。

「なに?」
赤「お前は・・・、ガクトさんと結婚して、幸せなのか?」
「は?」

赤西の言葉に私は思わずムカついた。

「何?急に。なんで、お前にそんなこと言われなきゃいけないの?」
赤「いや・・・。そういう意味じゃ・・・。」

自分でも驚くぐらい冷たい声で赤西を睨んだ。

赤「いや、ガクトさんって・・・、結婚とか向いてないかと思ってたというか、興味ないかと思ってた・・・。結婚相手が上田だって事に意外を感じたんだ・・・。」
「まぁ、確かに私も思わなかったけど。」
赤「だから、ガクトさんと一緒にいても・・・、上田は幸せになれねぇんじゃねぇかって・・・。」
「どういう意味?」
赤「あの人、色々と女性関係の噂が絶えないし、あの人じゃ、上田を幸せにできねぇかもしれないって・・・ッ!?」

私は赤西の言葉にカッと来て、赤西の頬にビンタした。

「がっちゃんを・・・、悪く言うのやめてよ・・・。がっちゃんのこと、知らないからそう言えるんだよ・・・!がっちゃんは本当は寂しがり屋で、デビューするまで苦労をかけた努力家で、仲間想いの優しい人なんだよ・・・!そんな、がっちゃんを悪く言うなんて、人の家庭をとやかく、言われる筋合いなんて、お前にはない・・・!!」

私は悔しさのあまり、涙が止まらなかった。

「二度と、がっちゃんを悪く言うのなら、いくら、メンバーでも許さないから・・・。」
赤「ッ・・・。」

私は俯いてる赤西を無視して、その場に去った。

ガ「おかえり・・・。たっちゃん・・・?」

私は家に帰るとがっちゃんの胸の中で泣いた。

ガ「ど、どうしたの・・・?」
「フッ・・・。ウゥ・・・!」

がっちゃんを私を落ち着かせるために私の背中を優しく撫でてくれた。

私は今日の事をがっちゃんに赤西の事を話し、

「もう・・・、悔しくて、悔しくて・・・。」
ガ「そうだったんだ・・・。それは悔しかったね・・・。」
「メンバーとは言え、ごめんなさい・・・。」
ガ「いや、いいんだ。けど、ありがとね。僕のために怒ってくれて。気持ちは十分、嬉しいから。」

がっちゃんは私に微笑みをかけながら、頭を優しく撫でてくれた。








ガクト side

久々の休日でトレーニングを終え、シャワーを浴び終えた時にたっちゃんが帰ってきたが、たっちゃんは何故か泣いていた。

僕を見たたっちゃんは僕に抱きしめ、僕の胸の中で嗚咽した。僕はたっちゃんを落ち着かせるため、彼女の背中を優しく撫でた。

落ち着いた後、たっちゃんは今日、メンバーの赤西くんに「たっちゃんを幸せにできない」と僕に悪く言ってたのをムカついて、怒ったと話した。

上「もう・・・、悔しくて、悔しくて・・・。」
「そうだったんだ・・・。それは悔しかったね・・・。」
上「メンバーとは言え、ごめんなさい・・・。」
「いや、いいんだ。けど、ありがとね。僕のために怒ってくれて。気持ちは十分、嬉しいから。」

僕は彼女の頭を優しく撫でた。

嘘じゃなく、本当に嬉しいんだ・・・。僕のために怒ってくれる人が・・・。しかも、たっちゃんが・・・。
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