偽装結婚 ~愛を信じない同士の偽りという契約~


がっちゃんと契約結婚してから1ヶ月半が経った。がっちゃんはメンバーと打ち合わせで不在、私はオフでせっかくだから、自宅に探検をした。

すると謎の階段があり、上がってみるとモニターやギター、パソコンやキーボードが置いてあった。

「ここって、レコーディングとか作曲する部屋かな・・・?」

私はキーボードに目を向け、まるで惹かれるかのように行き、かけてあったカバーを外し、

がっちゃんには悪いけど・・・、久しぶりに弾きたい・・・。

そう思って電源を入れると、私は鍵盤を弾き始めた。

(音色)~♪~♪

回想

『仁は、本当にこの曲が好きなんだね。』
赤『まぁな。切ないメロディーとか歌詞が良いんだ。』
『確かに・・・。聴くと心がしんみりする・・・。この曲って何て題なの?』
赤『ETERNAL SNOWっていう曲なんだ。』
『聴いたことないけど・・・。なんだか懐かしい気持ちになる・・・。』
赤『俺もそう思う。』

回想終了

私が弾いてる曲は赤西が好きだった曲、赤西のために頑張って練習して弾いたんだけど、関係が終わってから、練習しなくなり、この曲も聴かなくなった。

(音色)~♪~♪

よかった・・・。まだ、覚えてはいたんだ・・・。

パチパチ・・・!

「ッ!?」

弾き終わると後ろから、拍手の音がし、振り返るとがっちゃんが帰ってきた。私はすぐさま、立ち上がった。

「お、おかえりなさい・・・!!」
ガ「ただいま。」
「ご、ごめんなさい・・・!無断で弾いてしまって・・・!!」
ガ「いいよ。それにしてもたっちゃん、ピアノ上手だね。」
「い、いえ・・・。そんなこと・・・。」

がっちゃんは私に近づいてきて、

ガ「それより、聴いたことない曲だけど・・・。たっちゃんが書いた曲?」
「いえ。これ、メンバーの赤西って奴が好きでよく聴いていた曲なんです・・・。」
ガ「そうなんだ。曲のタイトルは何?」
「ETERNAL SNOWっていう曲なんです。」
ガ「【永遠に降る雪】か・・・。なんだろう・・・。何故か、懐かしい気持ちになる・・・。」
「私も初めて聴いた時に懐かしいって思いました。」
ガ「たっちゃんってピアノ弾けるんだ。」
「はい。小さい頃に習ってて、楽譜が読めないんですけど・・・。」
ガ「え?楽譜が読めない?けど、弾ける。ある意味天才だね。」
「い、いえ・・・!!そんなことは・・・!!」
ガ「たっちゃん、もう1回弾いてくれない?また聴きたい。」
「はい。いいですよ・・・。」

がっちゃんは私に「もう1回弾いて欲しい」と言われ、私はまたピアノを弾き始めた。








ガクトside

打ち合わせが終わり、帰宅するとたっちゃんの姿がなく、出かけてると思ったがコントロールルームからピアノの音色が聞こえ、行ってみるとたっちゃんがキーボードを弾いていた。

聞いたことない曲だな・・・。もしかして、たっちゃんの作曲・・・?けど、何だか懐かしい気持ちになる・・・。

弾き終わると僕は思わず拍手をし、たっちゃんは僕がいたことに気づかなかったのか、鳩が豆鉄砲を食らったような顔になっていた。

すると怒られるかと思ったのか、すぐに立ち上がった。

竜「お、おかえりなさい・・・!!」
「ただいま。」
竜「ご、ごめんなさい・・・!無断で弾いてしまって・・・!!」
「いいよ。それにしてもたっちゃん、ピアノ上手だね。」
竜「い、いえ・・・。そんなこと・・・。」

僕はたっちゃんに近づき、

「それより、聴いたことない曲だけど・・・。たっちゃんが書いた曲?」
竜「いえ。これ、メンバーの赤西って奴が好きでよく聴いていた曲なんです・・・。」
「そうなんだ。曲のタイトルは何?」
竜「ETERNAL SNOWっていう曲なんです。」
「【永遠に降る雪】か・・・。なんだろう・・・。何故か、懐かしい気持ちになる・・・。」
竜「私も初めて聴いた時に懐かしいって思いました。」

この曲をたっちゃんに薦めた赤西くんに、なんだか妬けちゃうな・・・。

「たっちゃんってピアノ弾けるんだ。」
竜「はい。小さい頃に習ってて、楽譜が読めないんですけど・・・。」
「え?楽譜が読めない?けど、弾ける。ある意味天才だね。」
竜「い、いえ・・・!!そんなことは・・・!!」

なんだか、もう1回聴きたくなってきた・・・。

「たっちゃん、もう1回弾いてくれない?また聴きたい。」
竜「はい。いいですよ・・・。」

そう言うとたっちゃんはまたピアノを弾き始めた。

今度、原曲も聴いてみよう・・・。もうハマっちゃった。
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