運命の歯車
「・・・誕生日デートとか、やっぱり、憧れるのか?」
KARA「「「・・・へ?」」」
俺はあの日のことを思い出し、KARAのメンバー5人に質問した。
何故、KARAと仲良く喋ってるかって?前世では挨拶とか共演はあったけど、プライベートでは友達になりたいなって思ってた時期があった。
何より、メンバーのハラが前世では自殺してしまったから。宝俺は、スンリだけじゃなく、ハラも救いたいという思いで、俺の方から「友達になってほしい」と申し出た。
彼女たちは本当に裏表なく、根が純粋な良い子たちで、下の兄弟がいない。グループには弟はいるが、妹がいない。事務所の下の女の子にはチェリンとミンジもいるが、
チェリンは日本で言うサバサバ系女子でハッキリ言うタイプ、潔癖症みたいで妹にするにはちょっと面倒くさい。
ミンジは真面目で努力家でマンネだが、甘えるのが苦手でいつも、テソンみたいに年上のヌナたちとチェリンの面倒とか見ているけど、当時まだ未成年だったから、2NE1のために高校の進路を断念し、見た目は20代前半だが、中身はアラフォーのおじさんんの俺はつい親目線になることがある。妹というより娘。
だから、純粋にKARAのメンバー達が俺の中では妹になってほしいぐらいかわいい。本人達も俺の事を姉として慕ってくれている。
ニ「そりゃあ、憧れますよ。」
ギュ「私も!彼氏が自分のために企画してくれて、素敵な所で祝ってくれるっていう時点で素敵ですよ!」
ジ「あぁ-!それいいー!!」
やっぱり、純粋に憧れてはいるんだ・・・。女子って・・・。
スン「けど、なんで急にそういう話が?」
「あー・・・、実は・・・、付き合ってないけど、1回だけ・・・。」
ハ「誕生日デートをしたんですか?」
「うん・・・。知り合いていうか、メル友・・・。」
ギュ「メル友!?え!?顔は知ってるんですか・・・!?」
「もちろん、お互いに・・・。」
ニ「相手はどんな人?」
「日本人で・・・、俺より14も年上だけど、イケメン・・・。///」
ジ「えぇ!?日本人・・・!?」
ハ「オンニって今、22ですよね?相手が14上ってことは・・・、36才・・・?」
「そう・・・。///」
スン「年の離れた人とデートに行ったんですね。相手の職業は?」
「芸能関係で・・・、ミュージシャンでもあって、俳優もやってる・・・。///」
ハ「芸能関係・・・!?それって、スキャンダルにはならなかったんですか?」
「ならなかったみたい・・・。」
ニ「日本の芸能人って・・・、私たちが知ってる有名人ですか?」
「まぁ、多分・・・。///」
スン「それって誰ですか?」
俺は意を決し、言うことにした。言いたくないけど。
「・・・ガクトさんって、知ってる?」
ギュ「ガクトさん・・・?あぁ、あの日本のかっこいい人?」
ジ「えぇ!?オンニ、その人とデートしに行ったんですか!?」
「・・・。///(コクリ)」
KARA「「「(来たー!オンニの初心な赤面♡)」」」
ニ「でも、どうやって出会ったんですか?」
俺は包み隠さず、KARAたちにガクトさんのことを話した。
CM共演をし、テレビ局で再会だけじゃなく、連絡先も交換してくれたこと、俺の誕生日だったとは知らず、お詫びという形でさっきの誕生日デートすることになったと話した。
ハ「まさか、ガクトさんからお願いをしてくるなんて・・・。」
「そうなんだ・・・。必死すぎて、誤解になりそうだったから、「はい」って言うしかなかったんだ・・・。」
スン「まぁ、周りから見たら「何だ?修羅場か?」って思われそう・・・。」
「だろ?それから・・・、幸いにデートに着ていく服があったから、よかったけど、メイクとかヘアスタイルとか必死で練習した。ガクトさんに恥をかけないように。」
ジ「ガクトさんって言ったら、すごいモテる人だし、私たちより大人だから、デートとか慣れてるんだろうな~。」
「ジヨンの言うとおり、すごい慣れてて、車とかエスコートしてくれたり、甘い言葉とか言ったり、それだけじゃなく、会話も俺に合わせて韓国語で話してくれた。」
ニ「え!?あ、そういえば、あの人、韓国語喋れるって言ってた。それだけじゃなくて、英語、中国語、フランス語も喋れるって。」
ハ「へぇ、マルチリンガルなんですね。」
メンバーはガクトさんのスゴさに感心した。
ギュ「それで続きが気になるんだけど・・・、」
「ガクトさんのおすすめのホテルのガーデンラウンジでお茶したり、大きなデパートでショッピングでお揃いの、キーホルダーを買ってくれたり・・・。///」
スン「キーホルダー?」
「うん。俺の大好きな熊のやつの・・・。///」
ジ「あー!オンニが大好きだって言ってる、あの熊のブランド?」
「そう・・・。///もちろん、俺はお願いとかしてないのに、ガクトさんがわざわざ・・・。///」
スン「ガクトさんも同じキーホルダーを!?」
「・・・。///(コクリ)」
KARA「「「いいな~!」」」
ギュリたちは俺を羨ましそうな目で見ていた。
ジ「その後、どうなったの?」
「その後は隠れ家的でおしゃれなレストランでディナーを食べて、食後に夜景が見えるバーラウンジに連れて行ってもらったんだけど・・・。」
ニ「けど?」
「スタッフさんが持ってきてくれたのは、バースデープレートで・・・、俺は予想外な事にガクトさんを見ると、「改めて言うよ。誕生日おめでとう。」って優しい笑顔で言われて・・・。///」
KARA「「「キャーー!!♡」」」
俺の話でギュリたちは「キャー♡」と興奮していた。
スン「何その、素敵なサプライズ!」
「俺も、まさかサプライズがあると、思わなかったし・・・。プレゼントも渡されて・・・、良い思い出になった・・・。///」
ジ「益々、羨ましいよ!!私もガクトさんみたいな彼氏ができたら・・・♡」
俺は続きを話そうとしたら、俺はあの時のことが思い出してしまい、
「・・・。///」
ハ「どうしたんですか?オンニ。」
「あ、あー。送ってもらった時のことを思い出してしまって・・・。///」
ギュ「え!?何々!?教えて下さい!!」
スン「気になる!何ですか!?」
ハ「話して下さい!」
ニ「お願いします!!」
ジ「オンニ~、覚悟して下さいー!!」
「わ、わかった!わかったから・・・!!///」
俺は観念し、ガクトさんが去る前に俺の頬にキスをしたって話すと、「「えぇーーー・・・!!??」」と驚かれていた。
だから、話したくなかったのに・・・。///もう、あの人はなんで、そういうのに慣れてるんだろう・・・。///
終わり
