運命の歯車
「今日はありがとうございました。」
ガ「いいよ。楽しんでもらえたならよかったよ。」
「わざわざ、家まで送ってもらってなんか悪いです・・・。」
ガ「大丈夫。気にしないで。」
「あの、今日は本当に楽しかったです。じゃあ、おやすみなさい。」
ガ「あ、待って!」
私が宿舎に入ろうとした時に、ガクトさんが俺を呼び止め、
ガ「ちょっと、ここに来てくれない?すぐ終わるから。」
「へ?あー、はい・・・。」
俺は何だろうと思い、運転席に乗っているガクトさんに近づくと、ガクトさんは俺の髪を撫で、右頬に撫でた手で添え、左頬に暖かくて、柔らかい物があたった。
え・・・?
ガ「今日のお礼。僕も楽しかったよ。じゃあ、おやすみ。スンヒちゃん。」
ガクトさんは笑顔でそう言うと、車を走らせ、そのまま消えていった。
え?今のって・・・。
俺はさっきあたった左頬に手を当て、さっきのガクトさん行動を思い出した。
ガクトさんの顔が、俺の顔に近づいて・・・、頬にさっき、あたったのって・・・。ガクトさんの、唇・・・?ッ・・・!!///
もしかして俺、ガクトさんにキスされた・・・!?///
さっきの状況を理解すると、俺は急に恥ずかしくなり、早足で自分の部屋に戻り、ドアを閉めると、ドアに背中を向け、もたれながら、ズリズリと崩れ落ちた。
まさか、頬にキスしてくるなんて・・・!!///慣れすぎじゃないですかーーー!!///
誕生日から3日後、宣伝のために日本のバラエティ番組の収録でテレビ局に来ている。一応、出演者リストを確認していると、
あ、一応、読めるちゃ読める。日本語が。
「え"・・・!?」
その出演者リストに「GACKT」と書いてあった。
ジ「どうしたの?ヌナ。」
「へっ!?あー!ううん、なんでもない・・・!!」
ス「さっき、リストを見て、「え”!?」って言ってましたけど・・・。」
テ「誰か好きな日本の有名人でもいたんですか?」
ヨ「ん?ガクトさんって・・・、ヌナと共演していた人じゃない?もしかして、久しぶりに共演していた人と会うのが緊張してるとか?」
「・・・!!(ギクッ!!)」
ヨンベの勘の鋭さに思わず、内心、ビクッとした。
それが・・・、久しぶりじゃねぇんだよ~・・・。ほぼ毎日、メールしてるし・・・。3日前に会ってるから・・・。
うぅ~・・・、どうやって顔を合わせればいいんだよ~・・・!!
俺たちは新人ということで色々と共演者の楽屋挨拶をし、最後には対面しづらい相手が。
コンコン・・・!
ガ『どうぞ-。』
テ『失礼シマス。』
ヨンベが楽屋のドアを開き、
ヨ『初めまして、ボク達は、』全員『BIG BANG!』
ガ『よろしくね。ん?』
「・・・!!(ギクッ!)」
ガクトさんと目が合い、俺は思わず逸らしてしまった。
テ「ヌナ?どうしたんですか?(コソ)」
ス「さっきから様子がおかしいですよ。(コソ)」
「き、気のせいじゃないか・・・?」
気まずいに決まってるだろーー・・・!!3日前のあれを思い出すから・・・!!
ガ「彼女、大丈夫なの?」
「「「「ッ・・・!?」」」」
ガクトさんは急に韓国語で話しかけられ、4人はガクトさんの流暢な韓国語に驚いていた。
ジ「韓国語、喋れるんですか・・・?」
ガ「一応喋れる。」
ス「すごいっすね・・・。かっこいいです・・・!」
テ「ぼ、僕も日本語の勉強頑張ろう・・・!」
ヨ「2人とも、今はそれどころじゃ・・・。」
「だ、大丈夫です・・・!!こう見えて元気です・・・!!そ、それじゃあ、し、失礼します・・・!!」
俺は早足でガクトさんの楽屋にそそくさと退出した。
ジ「あ、ヌナ・・・!!」
ヨ『すみません、今日はよろしくお願いします。』
テ『本当にごめんなさい!』
ス『し、失礼シマス!』「ちょっと、ヌナーーー!!」
うわぁーーー!!やらかしてしまったーーー・・・!!!逃げちゃったーー・・・!!絶対に嫌われる~・・・。うぅ・・・、ガクトさん、本当にごめんなさい・・・。
ガクトside
今日はバラエティ番組の収録、楽屋で待機していたら、ノックが聞こえ、僕がどうぞと言うと、相手は『失礼シマス。』とカタコトの日本語で楽屋に入ってきたのは、若い男の子たちだった。
ヨ『初めまして、ボク達は、』全員『BIG BANG!』
BIGBANG・・・。ということは、スンヒちゃんが・・・。
『よろしくね。ん?』
タ「・・・!!(ギクッ!)」
やっぱり、スンヒちゃんいた。一瞬、僕と目が合ったけど、すぐに逸らされた。
もしかして、3日前の帰り際のあれを思い出したのかな?まぁ、あの時のスンヒちゃんの顔はかわいかったけど。
「彼女、大丈夫なの?」
BB「「「「ッ・・・!?」」」」
僕が知らない素振りをして、メンバーたちに「大丈夫?」と韓国語で言ったら、彼女除くメンバー達は驚いていた。
ジ「韓国語、喋れるんですか・・・?」
「一応喋れる。」
ス「すごいっすね・・・。かっこいいです・・・!」
テ「ぼ、僕も日本語の勉強頑張ろう・・・!」
ヨ「2人とも、今はそれどころじゃ・・・。」
タ「だ、大丈夫です・・・!!こう見えて元気です・・・!!そ、それじゃあ、し、失礼します・・・!!」
彼女は早口でそう言うと、足早に楽屋を去った。
ジ「あ、ヌナ・・・!!」
ヨ『すみません、今日はよろしくお願いします。』
テ『本当にごめんなさい!』
ス『し、失礼シマス!』「ちょっと、ヌナーーー!!」
残されたメンバー達は僕に謝ると、彼女を追いかけ、楽屋に退出した。
3日前の僕の行動に気まずくなったんだろうね。けど、テンパってる所も面白いし、可愛かったけど。でも、あんな態度だとさすがに傷つくな・・・。今日の収録で、少しイタズラしよう・・・。(ニヤリ)
