運命の歯車


ガ「乾杯」
「か、乾杯。」

注文したワインをグラスに注がれた。ガクトさんは車だから、ノンアルコールの飲み物を頼んだ。

ここのワイン、美味しい・・・!飲み応えがある。料理も美味しい・・・!肉、柔らかい・・・!!

ガ「本当に美味しそうに食べるね。」
「へ・・・?」
ガ「さっきからニコニコししながら、食べてたから。ケーキの時もそうだし。」
「え?顔に出てました・・・?」
ガ「うん。可愛いなぁって思って見てた。」
「~~~///」

だから、なんでそんな恥ずかしい事をサラって言えるんだ~~・・・!!!

ガ「スンヒちゃんって、やっぱりモテるでしょ?」
「モテる?・・・あー。まぁ、否定はしません。」
ガ「でしょ?綺麗な顔してるから。告白とかされない?」
「告白は・・・、されます。この業界に入ってから。タレントさんとか芸人さん、アイドルの人たちですけど断ってます。」
ガ「そうなんだ。」
「やっぱり、まだ遊びたいですし、仕事も楽しいですし、やりたいこともたくさんありますから。」
ガ「そうだよね。まだ22才だし、まだ遊びたい年頃だから、しょうがないよね。」

食事後・・・、

「ふぅ・・・。美味しかったです・・・。東京でこんなおしゃれで美味しいレストランあったなんて、ちょっと感動しました。」
ガ「満足してくれてよかった。それより、まだ飲み足りない?」
「正直言って、まだ飲み足りないです・・・。」
ガ「じゃあ、最後は僕の行きつけの場所に連れてってあげる。」
「は、はい・・・!」

最後に着いた場所は、夜景がよく見えるバーラウンジだった。

「うわぁ・・・。綺麗・・・。」
ガ「東京タワーがこんなに近いね。しかも僕たち、特等席に座ってるね。」
「フフッ、そうですね。」

俺たちは飲む物を頼み、乾杯を交わした。

「今日は、良い体験をしたなぁって思っています・・・。」
ガ「え?」
「私、男性とデートしたことは1度もないですし、お付き合いしたこともないんです・・・。」
ガ「じゃあ、僕が初めてって訳?」
「はい・・・。///」
ガ「それなら、よかった・・・。(ボソ)」
「え?」
ガ「いや、なんでもないよ。」

何がよかったんだろう・・・?

ス『失礼いたします。こちら、ケーキでございます。』
ガ『ありがとう。』
「え?私、頼んでないですけど・・・。」
ガ「いや、僕が頼んだ。」

スタッフさんがテーブルにケーキを置いてくれて、見るとプレートにチョコペンで「Happy birthday」と書いてあり、ミニロールケーキが何個か重ねてあった。

「これって、バースデープレート、ですか・・・?」
ガ「そう。スンヒちゃん、改めて言うよ。誕生日おめでとう。」
「ッ・・・!!」

俺はガクトさんからのお祝いの言葉に一瞬、泣きそうになった。

ガ「泣かないの。せっかく綺麗な顔が台無しだから。」
「だって、まさかこんなサプライズがあるとは思わなかったんですから・・・。」
ガ「ごめん。でも、どうしても祝いたかったからつい・・・。あ、これ、もう1つの誕生日プレゼント。」

と渡されたのはシャネルの小さな箱だった。

「あ、開けていいですか?」
ガ「もちろん。」

箱を開けるとそこには、ピンクのドームの中にビーズが散りばめられ、真ん中には金のCCマークのロゴが入っており、周りにはラインストーンがあしらっている可愛いデザインのネックレスだった。(実際にあった09年モデルのネックレス)

「そんな、高かったですよね・・・?」
ガ「いいよ。値段なんか気にしないで。君のために選んだから。」

ガクトさんはそう言うと、ネックレスを箱から取り、席に立ち上がると、俺の後ろに回り、

ガ「髪を少しだけ上げてくれない?つけてあげる。」
「へっ!?///」
ガ「いいから。」

俺は髪を少し上げると、ガクトさんは俺にネックレスをつけてくれた。つけ終わると、ガクトさんは席に戻り、

ガ「やっぱり、似合ってるよ。これを選んで正解だった。」
「あ、ありがとうございます・・・。///」

こういうの、俺には似合わないのに・・・。けど、ガクトさんからのプレゼント、すごく嬉しい・・・。

俺の胸の鼓動がうるさいぐらいにドキドキ言ってる・・・。///もしかしたら俺・・・、ガクトさんのことが・・・!!///
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