別世界転生 ~転生したら、並行世界だった件~


翌日、ソファで話し合い・・・。

「まさか、ヌナが喋れるなんてビックリしましたけど・・・。」
美「俺もだぞ!てか、ヌナって・・・。」
「・・・実は僕、前世で韓国人なんですよ・・・。」
美「え!?俺も韓国人だったぞ!後、前世は男だった!」
「男・・・!?僕もですけど・・・。」
美「なぁんだ~。じゃあ、お前、これからは俺のしゃべり相手になれよ!」
「えぇ!?なんでですか!?」
美「だって、俺はお前のヌナなんだから、ヌナの言うことが聞けねぇって言うのか?それに話し相手がいなくて、つまんねぇから、2人の時だけ俺の相手になれ。」
「うぅ・・・。わかりました・・・。」

母「あれ?なんか話してるのかな?フフッ、仲ええな~。」





美「なぁ、綾世!」
「なんですか?ヌナ。」
美「なんで、綾世はオンマのことが好きで、アッパのことが嫌いなんだ?」
「・・・嫌いじゃなくて、気に入らないからです。」
美「なんで?アッパは優しいし、俺たちのことだけじゃなく、オンマのことを愛してくれるし、何が気に入らないんだ?」
「・・・メンな、ころ・・・。」
美「え?」
「無駄にイケメンな所です・・・!!」
美「・・・は?」

ヌナは僕の言ってる意味がわからんと顔をしている。

「前世の僕はそれなりにイケメンで頭が良くて、運動とかもできて、料理もできてたんですけど・・・、アッパは僕以上なイケメンで頭が良く、運動神経とか良くて、料理もできて、おまけに語学とか堪能で優しくて、ストイックな所があって・・・。」
美「も、もういい・・・!わかったから・・・!!お前、怖いな・・・!!」
「え?」
美「そんな根暗なことばっか言ってるとお前の将来が心配だぞ!お前は将来、この神威財閥の後継者って立場なんだから、そんな根暗なことばっか言ってたら、女の子にモテないぞ?」
「ッ!!そ、それはやだ・・・。」
美「だろ?財閥の息子だからって、いつまでも甘やかしてばっかじゃいられないんだぞ。立場を利用して、人を貶す行為とかもダメだぞ。信頼を損ねるって行為でもあるから。」
「うぅ・・・。確かに・・・。」

僕はヌナの正論に何も言えなくなった。

ブラックマンネと言われた僕が、まさか、ヌナに負ける日が来るとは・・・。

美「だから、コネとか考えず、自分の努力とかで相手の信頼を築き上げるんだ。わかったか?」
「はい・・・。わかりました・・・。」

父「美月・・・、綾世に説教している・・・?けど、かわいいから、撮っとこ♪」パシャッ!




数日後、今日はハラボジとハルモニの家に来ている。

僕たちの家よりデカいな・・・。

父「綾世、美月、今日はお前達のいとこ達が来る日なんだ。」

え?いとこ・・・?僕たちの・・・?

母「がっちゃんのお兄さん夫婦、綾世と美月の伯父さんと伯母さんとその子供達、綾世達にとっていとこに当たる子達が来るんやで。」

僕たちの、伯父さん・・・。

美「キャー!!」パチパチ
父「お?美月は意味分かってるのか?すごいな~!」

ヌナはいとこ達が来ると理解し、嬉しそうな笑顔で手をパチパチして、アッパは意味を分かってるヌナに疑いもなく、頭を撫でながら褒めていた。

そして、チャイムが鳴り、ハラボジが玄関まで行き、伯父夫婦をお出迎えし、伯父夫婦といとこたちがやってきた。

初めて見る伯父はアッパと似てる雰囲気でセンター分け茶髪ショートにサングラスをしていて、僕が大好きだったXのヨシキさんに似ていた。

伯母は亜麻色に近い薄い茶髪に外国の血が入ってる証拠のグレーの瞳を持っている高身長のハーフ美女。

そして、いとこ達を見るとどこかで見覚えのある少年を見て、僕はビビッときた。少年も僕を見て、目を見開いていた。

まさか、ここで再会するとは思わなかった・・・。ユノヒョン・・・。

続く
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