別世界転生 ~転生したら、並行世界だった件~
俺はチェ・スンヒョン。前世は韓国でBIGBANGというグループで活躍をしていたけど、兵役中に犯した罪とグループ脱退、ソロ活動と実業家として活動をし、結婚することなく、生涯独身のまま、息を引き取ったが、
次に目が覚めた時は赤ちゃんになっていた。前世の記憶を持ったまま。それだけじゃなく、周りを見たら、どれも日本語でカレンダーが1998年になっている。
どうやら、俺は過去のパラレル世界に転生したみたい。
最初は当然、混乱した。けど、今はもう慣れた。
?「美月、もうお腹いっぱい?今日も良く飲むね~。」
ミルクを飲み終えた俺を褒めるこの人は今世の俺のオンマ。
美月っていうのは、俺の今世の名前。そう、俺の今世は女の子に生まれ変わってる。
前世のオンマは美人だったが、今世のオンマも美人。
?「ハイド。ただいま。」
母「あ、がっちゃん。おかえり!ほら、美月。パパが帰ってきたで。」
?「美月もただいま。(チュ)」
俺の頬にキスをしたこの人は今世のアッパ。男の俺でもわかるイケメン。
美男美女の両親で、俺の今世で生まれた家がお金持ちって誰がどう見ても理想じゃねぇかーーー!!
アッパの実家は神威財閥という日本有数の財閥。アッパは次期当主でまだ20代だけど社長。
すげぇな、まだ20代なのに社長って・・・。
父「ハイド、身体は大丈夫?」
母「大丈夫。まだ安定期が入ってないから。もう、がっちゃんは心配性なんやからー。」
父「だって・・・。」
安定期・・・?安定期って妊娠のことだよな・・・?まだ安定期が入ってないって言ってたな・・・。じゃあ、オンマのお腹には・・・、俺の弟か妹がいるってことか・・・!?
父「まさか、すぐにデキちゃうなんてビックリした・・・。」
母「もう、がっちゃんは激しすぎなんやから-・・・。」
アッパの性欲、えげつないな・・・。
年が明け、数ヶ月後に俺の弟が生まれた。名前は「綾世」。
もちろん、弟ができたのは嬉しいけど・・・、本当はオンマに甘えたいのに、独り占めする綾世に嫉妬する・・・。
けど、アッパとオンマが交代交代で俺と綾世を抱っこしてくれるから不満はなかった。
この日、ハラボジとハルモニが来て、また俺たちにお土産持ってきてくれた。
ハルモニはアッパに似た美女で一見冷たい感じだけど、本当はツンデレでオンマと私たちには甘いらしい。
ハラボジはほのぼのとして、温厚で優しいけど、これでも、神威財閥の会長という一番偉い立場の人間。
だから、俺はこの優しい家族が大好き。
ハラボジたちが帰った後、ハルモニからもらったおもちゃが嬉しくて、1人興奮してた時に、
?「・・・ヌナ。」
「え?」
突然、知らない子供の声が聞こえ、振り返ると綾世がいた。
綾「何やってるんですか・・・?」
「あ、綾世が喋った・・・!?キモッーー・・・!!」
綾「あなたもですよ。」
こうして、俺の今世の物語が幕を開ける瞬間だった。
続く