別世界転生 ~転生したら、並行世界だった件~


アッパの実家は神威財閥という日本有数の財閥。アッパは次期当主でまだ20代だけど社長。

部下とか同僚には厳しいけど、僕たちには優しい。そりゃあ、愛してる人との間に生まれた子供はかわいいのは仕方ない。

?「来たわよ。」
母「あ、お義父さん、お義母さん。いらっしゃい!」
父「また来たの?この前、来たばっかじゃん?」
?「たまたま、通りかかっただけよ。」
?「いやぁ、母さんが孫に会いたい会いたいって言うから。」
?「ちょ、余計なことを言わないでよ・・・!!」

とほのぼのと笑ってる優しそうな男性と男性の寂しくなった頭をペチペチと叩いてるアッパに似てる美魔女は僕の今世のハラボジとハルモニ(韓国語で祖父と祖母)。

美「じいじ!ばあば!」
母「すみません。お迎え行けずに・・・。」
祖父「いいんだよ。気にしなくて。」
祖母「これ、気に入るかどうかわからないけど。」
父「母さん、またなの?」

ハルモニは一見冷たい印象だけど、本当は優しくて、ツンデレで素直じゃない所がある。ここに来ると必ず、孫である僕たちにおもちゃとか買って来てくれるとか溺愛してる。

美「!!(パァァ!)」
母「いつもすみません。お義母さん。」
祖母「これ、ハイドさんにもお土産。この前、渡しそびれたけど。」

とハルモニはオンマに渡したのは、白い紙袋だった。オンマは中身を見てみると、ハルモニを見て、

母「これって・・・!!」
祖母「えぇ。新しい絵の具とか、色鉛筆にクレヨンよ。これで思う存分に絵を描きなさい。」
母「ありがとうございます・・・!!」

オンマは嬉しそうな笑顔でハルモニにお礼を言った。

ハラボジとハルモニはアッパの家族だけど、オンマの家族は僕たちのひいおじいちゃん2人とオンマの従兄以外見たことないし、ここに来たことは1度もない。

オンマの過去に、なんかあったのかな?

父「本当に母さんはハイドに甘いな・・・。」
祖父「まぁまぁ。そう言わずに。」

反対にハラボジはほのぼのと温厚篤実で滅多に怒らない人で料理とか趣味。特にお菓子作りが。これでも、神威財閥の会長という一番偉い立場。

まぁ、後はメイドさん、執事さん、家政婦さんだけ。

この家、すっごい金持ちですね・・・。メイドとか執事、家政婦を雇うなんて・・・。





ハラボジたちが帰り、ミルクを飲み終え、眠くなりそうになった時に、

?「ハルモニからもらったおもちゃ~♡嬉しい♡」

ん・・・?誰だ?この声・・・。

僕はどこからか女の子の声がし、声の方に向くとヌナだった。

え?ヌナ・・・?ヌナはまだ、喋れないはず・・・。

美「ハルモニ、本当にありがとうー!めっちゃ嬉しい-!!」

昼にハルモニから貰ったおもちゃを見て、嬉しそうに抱きしめていた。

やっぱり、ヌナの声だったのか・・・。てか、なんで僕、ヌナの声が聞こえるんだ?

「・・・ヌナ。」
美「え?」

ヌナは僕の声が聞こえたのか、こっちに振り向いた。

「何やってるんですか・・・?」
美「あ、綾世が喋った・・・!?キモッーー・・・!!」
「あなたもですよ。」

こうして、僕の今世の物語が幕を開ける瞬間だった。

続く

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