Someone Who Loves Me


あの日俺は・・・、絶望を目にした・・・。

同じグループのメンバーのチャンミナと恋人として付き合っている。付き合ってた頃は俺の事を一途に想ってくれて、色んな所に出かけたり、喧嘩もしたけど、幸せな日々を過ごしていた。

けど、最近のチャンミナは付き合いが悪い。俺がデートとかどっか行こうって言っても用事があるからと断ってばかりだった。

今日も「久しぶりにおうちデートしよう!」と言っても、「用事があるから、また今度。」と言われ、仕方なく、ドンへと飲みに行き、俺の愚痴を聞いてくれた。

おかげで俺はすっきりした気分でドンへと別れ、チャンミナに会いたくて、チャンミナが住むマンションに向かおうとした所、
たまたま、ホテルを通った時にチャンミナが知らない女性と出てきた所を見てしまった。

俺はその時に知ってしまった・・・。チャンミナが、浮気してたってことを・・・。

最近、俺への誘いとかデートとかも断ったのは・・・、全部、
そういうことだったのか・・・?

俺はその場に立ってもいられなくなり、自分の住んでるマンションに帰っていった。

帰ってきてから時のことは憶えていなかったが、翌朝、俺の目が腫れていて、帰ってきた後は泣いてたと悟った。

けど、今日はチャンミナと雑誌の撮影があるため、蒸しタオルで目を温めた。

仕事中は早く家に帰ろうと考えていた。思ったより仕事が早く終わり、楽屋で帰る準備をし、早く出て行こうとしたところ、運悪く、チャンミナに捕まり、俺を人気のない所に連れ出された。

チャ「今日はどうしたんですか?素っ気ない態度だなんて、どこか具合悪いですか?」

さすが、チャンミナ・・・。相変わらず、勘が鋭いやつだ・・・。

俺は昨日の事を言うと、チャンミナは目を見開き、慌てた様子で「違う」と言った。

「何が違うんだ?最近、俺との付き合いが悪いし、俺がデートしようと言っても「用事」とかそればっかり・・・!!その用事って、今まで、他の女性と会っていたってことだろ・・・!?俺が今まで、どれだけ我慢してきたか・・・!」

俺は涙を堪えながら、今までの鬱憤をチャンミナにぶつけた。

チャ「ユノ、本当にごめんなさい・・・!!でも、僕が愛してるのはユノだけなんです・・・!!信じて下さい・・・!!」
「・・・信じられるわけないだろ!?俺は今まで、ずっと、お前の事想ってた。けど、お前は浮気をして、何度も俺を裏切った・・・。」
チャ「う、浮気じゃないです・・・!!あの女性とは1度きりです・・・!!」

「浮気じゃない」と言い張るチャンミナに俺は失意を感じた。

「・・・もういい。」
チャ「え?」
「俺、チャンミナのこと見損なった・・・。」
チャ「ユノ・・・?」
「もう、お前とは別れる・・・。」
チャ「え・・・?」

俺が「別れる」と言うとチャンミナは「嫌だ」と言ったが、
俺の心は変わらなかった。

「とにかく。お前が何て言おうと、俺たちはもう終わったんだ・・・。」

俺は後ろを振り向かず、その場を去った。

「終わった」と言ったけど・・・、本当は、別れたく、なかった・・・。ずっと、チャンミナを好きでいたかったのにって・・・。俺の心が、泣いてた・・・。

それからの俺は、チャンミナと仕事以外、避け、会うことはなかった。

続く
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