第6界層 〜蛙鳴蝉噪なる罪過の湖〜
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
スキット❶
【七色に輝く妖精の羽根】
リコリス「ふふん♪アビゴール様!見てください!この姿!」
アビゴール「あん?……ほう?よく出来てやがる。」
リコリス「ヴィスキント様にやって貰ったんです〜!どう?似合いますか?」
アビゴール「まぁ、いいんじゃねぇか?馬子にも衣装ってやつだがな。」
リコリス「えっへへ♪褒められちゃった!」
アビゴール「(褒めてねえよ…。)」
スキット❷
【もう1人の〝神子〟】
___(メルク、攫われる前)
リコリス「もう1人の神子かぁ…。」
アビゴール「なんだぁ?今更そんなに気になるのか?」
リコリス「だって!どんな可愛い子なんだろ〜って思いませんか?なんてったって、七色に輝く妖精の羽を持ってるんですよ〜?可愛くないはずがないですよー!」
アビゴール「ハッ!まぁ、お前の言う通りアイツは美人だな。胸もありやがる。」
リコリス「いいじゃないですか!胸があるのは女性の特権ですよ!特権!!」
アビゴール「ま、そうだな。その女の特権をアイツは持て余してるんだが、な…。」
リコリス「えぇ?でもアビゴール様の女だって聞いてますけど、もしかして胸に触られたことないんですかー?」
アビゴール「アイツのはねぇな。」
リコリス「へぇ!意っ外〜♪」
アビゴール「……ケンカ売ってんのか、オラ。」
スキット❸
【拷問室について】
___(メルク、攫われる前)
リコリス「えっと、なんでこんな場所があるんですかー…?」
ヴィスキント「敵対する者をここに捕らえ、拷問する為ですよ。」
リコリス「えぇ…?物騒ですねー…。でも、ここにもう1人の〝神子〟を入れるんですよねー?良いんですか?」
ヴィスキント「彼女をここに入れる理由は幾つかあります。……それに、ここはどんなに叫ばれても防音仕様になっているので外に悲鳴や泣き声が漏れることは万に一つありません。ここで拷問するメリットも高いのですよ。」
リコリス「ふーん?可哀想〜。」
ヴィスキント「試しに何か拷問を受けてみますか?それこそ、外に助けを求めても誰も来ませんよ?」
リコリス「け、結構です!!」
ヴィスキント「(クスッ……)それは残念です。」
リコリス「(本当に残念そー……。)」
スキット❹
【白い聖なる鎖】
___(メルク、攫われる前)
ヴィスキント「(ここはこうして……。あとここは数cm伸ばす…。)」
リコリス「(じーーーー。)」
ヴィスキント「(あー、くそっ。ここに来て、鎖が数cm足りねえじゃねえか…!)」
リコリス「ヴィスキント様ー?」
ヴィスキント「…………なんです?」
リコリス「質問いいですかー?」
ヴィスキント「どうぞ?」
リコリス「何故拷問室に白い鎖をこんなにジャラジャラ付けてるんですかー?」
ヴィスキント「これはギルドマスター命令ですよ。瑠璃色の少女を捕らえておくための仕掛け、というやつですね。」
リコリス「こんなに入念にしないと簡単に逃げられちゃうの〜?〝神子〟って不っ思議〜♪」
ヴィスキント「念には念を、ですよ。(最近、運のツキが回ってこないからな…。本当に念には念を、だ。)」
リコリス「ふーん?どんな感じになるか楽しみにしてますねー!」
ヴィスキント「ええ。……あぁ、後これくらいの鎖を持ってきて下さい。足りませんので。」
リコリス「ほいほ〜い♪」
スキット❺
【演説の練習】
___(メルク、攫われる前)
リコリス「──“神”ユグドラシル様に代わり、信仰深き皆様に御礼申し上げます。ありがとうございます。これで私は強い味方を手に入れ、更なる力に………………あぁ!ダメ!長ったらしいわ!」
アビゴール「おいおい、これくらいは短いだろうが。」
リコリス「なっがいです!!」
アビゴール「これでも短くしてやってんだ。それくらい死ぬ気で覚えろ。」
リコリス「うえぇぇぇえ〜…」
アビゴール「…………覚えるまでメシ抜きだぞ。」
リコリス「頑張らせて頂きます!!!」
アビゴール「ハッ!最初からそうしてろ。」
スキット❻
【囚われの〝神子〟】
『……。』
リコリス「全然起きないわね〜…?」
ヴィスキント「まぁ、〝神子〟の試練を受けられた後ですから、これくらいは想定の範囲内です。」
リコリス「この後どーするの?」
ヴィスキント「まぁ、見てて下さい。〝神子〟を使って私達はこの世界の天下を取りますから。」
リコリス「え?!それは凄くないですか?!」
ヴィスキント「夢ではない話です。…………彼らが上手くこちらの罠に掛かってくれれば、ですが。」
リコリス「へぇ〜♪その時を楽しみにしてますね!」
ヴィスキント「えぇ。その時はこの少女も貴女に預けることになるでしょうから、しっかりと監視をお願いします。」
リコリス「らじゃ〜!」
ヴィスキント「……。(とてつもなく心配になるな…。一応、他の手も考えておくか。)」
スキット❼
【薬師について】
リコリス「この子って薬師なんですよねー?」
アビゴール「あ?そうだな。」
ヴィスキント「何かありましたか?」
リコリス「いや、何で〝神子〟なのに薬師になったのか気になりまして。」
アビゴール「こいつは昔から植物に興味があった。ただそれだけだ。」
リコリス「ふーん…?」
ヴィスキント「ちなみに、この年でもう博士号を取れるほどの功績を彼女は残していますよ?」
リコリス「ふーん…………って、えぇ?!!」
アビゴール「反応が遅かったな。」
リコリス「だ、だだだって!!博士号って……あの博士号?!すごくないですか?!」
ヴィスキント「この年ですと、あまり無いことですからね。驚かれるのも無理はありません。」
リコリス「じゃあ本当の本当に、薬師さんだったんだ〜!?」
「「(そこを疑ってたのかよ…。)」」
スキット❽
【少女の服装】
リコリス「じーーーーーーー……」
ヴィスキント「……何ですか。そんなにその少女を見つめた所で起きませんよ。」
リコリス「いや、この子ってスタイル良いじゃないですか〜?それにこの服っていうか、黒のドレスって映えるなぁって思いまして。」
アビゴール「ふん。そうだろうな。そいつの肌は白いし余計にそのドレスが映える。」
リコリス「この子自身が選んでるんですか〜?」
アビゴール「いや、俺らだな。」
ヴィスキント「確か……大人の女性の仲間入りをするなら、と贈った品でしたね。」
アビゴール「俺もこいつも黒が好きだからな。このドレス一択だったな。後はドレス裾のドレープ生地もこいつの髪や瞳の色と合わせて作らせた特注品だ。」
リコリス「うわぉ♪手の込んでるドレスなんですねぇ〜!でもそれなら尚更この白衣は勿体ないですね〜?」
ヴィスキント「植物研究で汚れないようにするため、なんだそうです。それにそのドレス裾はヒラヒラとしますから実験中の邪魔にならないよう白衣を着ているそうです。」
リコリス「へぇ〜♪黒と白が相まって私は好きですよ〜?この服装!………………ちょ〜っと、お胸を拝借…っと。(ぷにぷに…)わお!!柔らか〜〜い!!」
「「………………はぁ。」」
スキット❾
【白い鎖 その2】
リコリス「う〜ん。」(メルクをじっと見ている)
ヴィスキント「今度は何ですか…。」
リコリス「いやぁ〜、なんて言うか……。こんな肌の白い美少女がこ〜んな部屋の中央で、これまた沢山の白い鎖に囚われてるって言うのは………………見てて背徳感があるといいますか…!」
アビゴール「変態か。」
リコリス「ちょっとちょっと!人を変態扱いしないでくださいよ〜!?」
アビゴール「お前、自分の胸に手を当てて考えてみろ。この間からそういう発言と行動しかしてねぇぞ。」
ヴィスキント「それは私も同意ですね。」
リコリス「えぇ…?そうだったっけ〜?」
「「そうだろ。/そうです。」」
リコリス「じゃあ聞きますけど?! こーんなか弱そうな肌の白い美少女が、こんな拷問されそうな場所で中央に囚われて、更に気絶しているっていうのは萌えませんか?!!」
アビゴール「もえ……、なんだって?」
ヴィスキント「(こいつ……マトモじゃないな…。)」
リコリス「男として!!こういうシチュエーションって燃え上がりません?!」
アビゴール「お前女だろうが。」
リコリス「チッチッチッ…。それは女でも男でも一緒ですよ?アビゴール様。」
アビゴール「(やべぇ、めんどくせぇ。)」
ヴィスキント「その手の話は、こちらのギルドマスターが酒を飲めば話しますよ。」
アビゴール「あ、おい!!テメェ、売りやがったな?!!」
ヴィスキント「何の事ですか?(すっとぼけ)」
アビゴール「テメェ……後で覚えてろよ…!」
ヴィスキント「クスッ。覚えていたら、ですよ?」
スキット❿
【年齢……?】
リコリス「ちーなーみーにー?」
アビゴール「あ?なんだ。」
リコリス「お2人ってさっきの話題もそうですけどー、遠ざける傾向にあるみたいですが〜。……ご年齢伺っても?」
アビゴール「は?歳なんて聞いてどうすんだよ。」
リコリス「いやぁ〜、気になりまして!だってお2人とも見た目はとても若そうですし、でもああいった話題には遠慮するといいますか。だからもしかして見た目以上に年齢はかなり上なのかな〜、と。」
ヴィスキント「いえ、私達はまだ若いですよ。」
アビゴール「こいつとは歳が一つしか違わないが……それでもまぁ、まだ30はいってねぇな。」
リコリス「なら若いじゃないですかー!?男ならああいう話題ってもっと盛り上がりません?!」
「「(そりゃあ、女とそういう話するのがおかしいだろ…。)」」
ヴィスキント「……ギルドマスター、お酒です。」(サッ)
アビゴール「……テメェ…。」
ヴィスキント「存分にお2人で盛り上がってください。私は仕事に戻ります。」
アビゴール「逃がすかっ…!!」(ガッ)
ヴィスキント「っ!? 離せっ…?!」
アビゴール「ハッ!素が出てるぞ、お前。」
ヴィスキント「チッ…!」
リコリス「????(私、変なこといったかしら〜?)」