第1界層 〜変幻自在なる翻弄の海〜
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
2日目の夜。
メルクは自室でこっそりと日記を書いていた。
今日あった出来事や、嬉しかったことなどを書き綴る。
幼い頃から始めていた習慣なので、メルクにとって、もうそれは癖に近いものであった。
『皆を呼び捨てで呼べるようになりました……っと。』
来たる7日目の主討伐に向けて、私が出来る事はなんだろう?
皆のために料理を作って、栄養管理したり、体調管理したり……。
『……。あ。後は……部屋にこもられた方も、食事はちゃんと食べてくれていて、安心しました…っと。』
ペンを置き、ふうと大きく息を吐き出す。
〝あそこにあるもの全て掻っ攫ってこい!そして、例の箱を手に入れろ。いいな?〟
幼い頃、両親を早くに亡くした私を拾って、生活の基本である衣食住の全てを助けてくれた命の恩人。
神の命令は〝絶対〟
『……神様、ここには海しかありません……』
少しずつ微睡んだ瞳をゆっくりと閉じて今日を終えるのだった。