第5界層 〜不朽不滅の幽鬼の塔〜
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いつもなら町も活気づいているのに、いやにシンと静寂に包まれている。
昼なのにも関わらず、だ。
カロル「こんなに静けさがあるって…何だか不気味だね…」
リタ「な、何よ?今から行くところがあれだからって、び、ビビってんじゃないわよ…!!」
ユーリ「おいおい、大丈夫かよ、2人とも。」
エステル「ユーリは大丈夫なんです?そういう類のものは。」
ユーリ「まぁな。信じてねえし。」
フレン「右に同じくですね。やはり出会っても魔物だと思ってしまうので。」
リタ「そういうやつから殺されていくのよ…!知らないからね!」
ジュディス「それにしても、ここは殺風景になったわね。もっと活気があったのに。」
パティ「人っ子一人いないのじゃ。」
そうやって歩きながら会話していると、〈
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「遅かったですね。逃げ出したのかと思いましたよ。」
ユーリ「勝手に思ってろよ。…で?何であんたがそこに居るんだ。」
「私が居ないと貴方達は第5界層へ行けないでしょう…。全く……待っていたというのに、酷い言いがかりですね。」
カロル「ボク……、いつもと同じようにベンとして話しかけちゃいそう…」
「……。まぁ、ベンとして接してあげても良いですが…時間がないのでしょう?早く行きなさい。…それから、第5界層へ挑むにあたって注意点を…。“鳥の声に気をつけなさい”。良いですね?」
ユーリ「もっとハッキリしたヒントねえのかよ。」
「フッ…。まぁ、折角の界層踏破、楽しんでください。」
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そして門が開かれた。
「言い忘れていましたが、2組になって行ってください。最初の組から1時間経過後、2組目の出発をお勧めします。」
カロル「狭くて危ないからだよね!」
「えぇ。よく勉強していますね。」
その言葉を最後にユーリ達は門の中へと引きずり込まれる感覚に陥る。
気付けばもう目の前には雲よりも高く聳え立つ塔がお目見えしていた。
仲間たちもその塔を見て、感嘆の声を上げる。
ジュディス「……高いわね。」
リタ「こんなに高いの…?!」
ユーリ「さて。最初に言った班で行くぞ。カロル、リタ、パティ…行けるか?」
パティ「あいあいさーなのじゃ!」
リタ「や、やってやるわよ…!」
カロル「うん!メルクのためにも頑張らなくちゃ!」
ユーリ達の班が初めに行く事となり、塔の初めの扉まで移動する。
すると誰も触れていないのにも関わらず、扉がギィィと音を立て開かれていく。
リタ「ひっ…」
カロル「中は罠が沢山あるから皆気を付けてね!」
ユーリ「“鳥の声に気をつけろ”…だったよな?どういう意味だ?」
カロル「確か“鳥の声”が聞こえたら罠が作動した合図なんだ。だから気をつけろって事だと思う。」
フレン「忠告痛み入るよ。……じゃあ4人とも、気を付けて。」
ユーリ「お前らもな。」
ユーリ達か扉を潜ると独りでに扉が閉まっていった。
フレン達もそれを見届けユーリたちの成功を祈る。
エステル「…大丈夫でしょうか。」
フレン「彼らを信じましょう。きっと最後まで辿り着きますよ。」
再び扉が開かれるその時まで、フレン達はそのまま待機する事にしたのだった。