第四章
夢小説設定
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司帝国に組するとりまきは異様な光景にざわついていた。
なにせ、司帝国を代表する司に氷月、羽京3トップが揃っているのだから。
とりまきの一人はハチマキを巻いた男がその三人に混じっているのを見て首を傾げた。
「あいつ誰?」
「……さぁ??最近復活したとかじゃねぇの?」
羽京がつれてきたクロムと対面した司は問いかける。
なぜ自ら正体を明かすような真似をしかのかと。
司帝国と石神村は対決を目前としており、敵軍のしかも危惧する科学者と明かすことはリスキーな行動だ。
そんな司にクロムは意気揚々と答える。
「おうよ司!科学絶対殺すマンのテメーに
俺ががっつり教えてやりに着たのよ
科学がどんだけ面白ぇのかをな!!!」
いいか、よく聞け、とクロムは科学の良さを大声で叫んだ。
「炎色反応!!!」
現代における小学生なら必ず通ったであろう、そんな用語を言い、周りの三人はぽくぽくちーん、と音が鳴りそうな表情で沈黙した。
そして。
クロムは何故か氷月の槍によって滝のど真ん中で宙ぶらりんの刑に処されていた。
クロムはうーん、とさっきの解答はまずかったか??と他の選択肢を今さら思い付くがそれを言っても同じような事態になることは本人は知るよしもない。
そんなクロムに対し氷月は科学者であるクロムが何故わざわざやってきた理由を教えろ、という。
ようは口を割らないとこの滝に落とすと言っているのだ。
しかし、携帯電話を持ってきたと言うわけにはいかない、言えば千空達を裏切るはめになる、
が、このまま黙っていれば結末は変わらない。
「クロム俺は科学文明全てを否定しているわけじゃない」
そう言う司にクロムは視線を向けた。
火を扱ったり、道具を使うーーそれだって立派な科学だと司は言った。
しかし、どこかで歯止めは必要であると。
君の知らない過去の科学者達がこれまでどんなに汚れきっていたか。
それのせいで現代は汚染され、それがようやく幸か不幸か石化によって浄化されたのだと。
そしてそれを千空はふたたび戻そうとしているのだと司は語る。
「この際です、我々につきませんか?クロム君?」
思いもよらぬ提案にクロムは驚愕した。
「うんー千空の、首さえ差し出せば
炎色反応、など君が楽しむ程度の科学と村人全員の安全を保証するよ」
リーダーさえ殺せば後は見逃してもやってもいいという条件にクロムは何を思ったのか、死ぬよりはましかもしれねぇと言ったがーーー
「って言うとでも思ったのか?
落とせよ、とっとと」
そうですか、と氷月はあっさりと躊躇することなくクロムを谷底へと落とした。
滝に落ちる刹那ーークロムはこれから死ぬ、というのにまるで迷いなく透き通った瞳をしていた。
そんなクロムを見て司は何を思ったのか、羽京に合図を送り、クロムは羽京が放った矢により窮地を脱した。
何故自分を助けたのかクロムにはさっぱり分からないがどうやら司の心境が変わったらしい。
加えて、人間離れた腕力で大木を掴みどりわざわざ元の場所へと帰ってこれるよう、橋渡しまでしてきた。
「これ以上責めても無意味だね
彼は飴でも鞭でも裏切らないよ」
ならばーーと氷月はそれ以外で探るしかないですね、と言う。
「羽京クン
このクロム君を発見した場所は??」
(まずいまずいまずい!!!)
羽京はクロム、ゲン、マグマがあの場所にいたことや、何をしていたのかを知っている。
アクシデントにより、綿密な隠し方などしていていないし、探されると一発で見つかってしまうだろう。
どうにかしないと、と必死に考えるも解決策が浮かばない。
そして羽京は話した。
「例の奇跡の洞窟にクロム君が一人で偵察しに来てたよ、まぁ狙いは硝酸かな」
思いもよらぬ解答にクロムは困惑した。
た羽京によってひとまず携帯電話がバレる危険性はなくなった。
が、何故羽京は仲間であるはずの司や氷月に嘘をつく必要があるのか。
心境が読めない羽京にクロムはこの男はなんなんだ、と思うばかりであった。
なにせ、司帝国を代表する司に氷月、羽京3トップが揃っているのだから。
とりまきの一人はハチマキを巻いた男がその三人に混じっているのを見て首を傾げた。
「あいつ誰?」
「……さぁ??最近復活したとかじゃねぇの?」
羽京がつれてきたクロムと対面した司は問いかける。
なぜ自ら正体を明かすような真似をしかのかと。
司帝国と石神村は対決を目前としており、敵軍のしかも危惧する科学者と明かすことはリスキーな行動だ。
そんな司にクロムは意気揚々と答える。
「おうよ司!科学絶対殺すマンのテメーに
俺ががっつり教えてやりに着たのよ
科学がどんだけ面白ぇのかをな!!!」
いいか、よく聞け、とクロムは科学の良さを大声で叫んだ。
「炎色反応!!!」
現代における小学生なら必ず通ったであろう、そんな用語を言い、周りの三人はぽくぽくちーん、と音が鳴りそうな表情で沈黙した。
そして。
クロムは何故か氷月の槍によって滝のど真ん中で宙ぶらりんの刑に処されていた。
クロムはうーん、とさっきの解答はまずかったか??と他の選択肢を今さら思い付くがそれを言っても同じような事態になることは本人は知るよしもない。
そんなクロムに対し氷月は科学者であるクロムが何故わざわざやってきた理由を教えろ、という。
ようは口を割らないとこの滝に落とすと言っているのだ。
しかし、携帯電話を持ってきたと言うわけにはいかない、言えば千空達を裏切るはめになる、
が、このまま黙っていれば結末は変わらない。
「クロム俺は科学文明全てを否定しているわけじゃない」
そう言う司にクロムは視線を向けた。
火を扱ったり、道具を使うーーそれだって立派な科学だと司は言った。
しかし、どこかで歯止めは必要であると。
君の知らない過去の科学者達がこれまでどんなに汚れきっていたか。
それのせいで現代は汚染され、それがようやく幸か不幸か石化によって浄化されたのだと。
そしてそれを千空はふたたび戻そうとしているのだと司は語る。
「この際です、我々につきませんか?クロム君?」
思いもよらぬ提案にクロムは驚愕した。
「うんー千空の、首さえ差し出せば
炎色反応、など君が楽しむ程度の科学と村人全員の安全を保証するよ」
リーダーさえ殺せば後は見逃してもやってもいいという条件にクロムは何を思ったのか、死ぬよりはましかもしれねぇと言ったがーーー
「って言うとでも思ったのか?
落とせよ、とっとと」
そうですか、と氷月はあっさりと躊躇することなくクロムを谷底へと落とした。
滝に落ちる刹那ーークロムはこれから死ぬ、というのにまるで迷いなく透き通った瞳をしていた。
そんなクロムを見て司は何を思ったのか、羽京に合図を送り、クロムは羽京が放った矢により窮地を脱した。
何故自分を助けたのかクロムにはさっぱり分からないがどうやら司の心境が変わったらしい。
加えて、人間離れた腕力で大木を掴みどりわざわざ元の場所へと帰ってこれるよう、橋渡しまでしてきた。
「これ以上責めても無意味だね
彼は飴でも鞭でも裏切らないよ」
ならばーーと氷月はそれ以外で探るしかないですね、と言う。
「羽京クン
このクロム君を発見した場所は??」
(まずいまずいまずい!!!)
羽京はクロム、ゲン、マグマがあの場所にいたことや、何をしていたのかを知っている。
アクシデントにより、綿密な隠し方などしていていないし、探されると一発で見つかってしまうだろう。
どうにかしないと、と必死に考えるも解決策が浮かばない。
そして羽京は話した。
「例の奇跡の洞窟にクロム君が一人で偵察しに来てたよ、まぁ狙いは硝酸かな」
思いもよらぬ解答にクロムは困惑した。
た羽京によってひとまず携帯電話がバレる危険性はなくなった。
が、何故羽京は仲間であるはずの司や氷月に嘘をつく必要があるのか。
心境が読めない羽京にクロムはこの男はなんなんだ、と思うばかりであった。