「…っ…」

謙信「大変だったんだな…」

謙信は警戒心を剥き出していた雪奈の頭を撫でた
…警戒していた雪奈の目が少し見開いて、警戒心を少し解いて気持ちよさそうに目細めて微笑んだ。

景持「それで…謙信様…これからどうするおつもりで？」
謙信「うむ、雪奈‥君が避ければ城に置こうと思うのだが‥どうだろうか？」

「…っ！ぃぃの？」

謙信「あぁ…助けを求めている民を放っておくのは義に反するからな…」

「…っ、…涙目)」

謙信は彼女の涙をみてぎょっと目を見開いた

謙信「ど、どうしたのだ！」
「・・・アリ・・・がとう、お世話に…なります」
謙信「…あぁ」
景持「はぁ‥わかりました謙信様がお決めになられになられたことですから…私はそれに従います‥」

謙信「景持お前に世話係を頼む…」
景持「御意」

「？」
何を言っているのかわからないのか首をかしげている雪奈にそっと微笑んで頭を撫でる影持に一瞬びくっと警戒させるが安心したのか目を細めて身を任せていた。

ふわぁーっとあくびをして目をこする雪奈にはっと声を出したのは影持だった。

景持「そういえば…もう深夜でしたね…」
謙信「あぁ、皆の紹介はまた明日にしよう…今日はもう遅い子供は寝る時間だ…休むといい」

「…コクン」

雪奈は小さくうなずいて再び布団に横になるとすぐに眠ってしまった…

景持「クスッ)余程疲れていたようですね…」
謙信「…」

景持「…謙信様？」
謙信「…！…あ、いや何でもない」
景持「今日は戦でしたからね謙信様も早くお休みになられた方がいいでしょう」

謙信「アァ…そうする今日はご苦労であった」
景持「お休みなさいませ」

その部屋を退散し各自部屋に戻って休むことにした
これが謙信たちとの出会いだった。
真っ暗な世界‥いたるところに蛍のような緑色の・が沢山キラキラと光っている…ここは一体どこなのだろうか？

ドウシテ・・・・僕はここにいるの？

≪‥‥貴方のことを…ずっと…待っていました≫


あの時と同じ女の人の声だ…一体どこから？


「ドコ？・・・・あなたは誰なの？」

≪‥‥いづれ‥‥－－るーーーあなたの‥‥‥ことを

まーーってくれる‥‥人が‥‥れる≫

言葉が途切れ途切れになりよく聞こえ似ない
まだ聞きたいことがあるのにどうして！

叫ぼうとするが僕の意識はそこで途絶えた
このふしぎな夢が何だったのか今はまだわかっていなかったが
まさか‥自分と似た境遇の人が現れるなんてこの時誰が思っただろうか？