スキお礼、ミニストーリー

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お礼ミニストーリー『トワとの何気ない会話編』




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本日の清掃業もあと一部屋、トワの部屋、兼倉庫を残すのみとなった。


『まぁ、私が掃除する場所は殆ど無いんだけどね〜♪』


トワはシリウス海賊団メンバーの中で最年少にも関わらず、かなりしっかりしている。
身の回りは勿論、彼の自室スペース以外の倉庫部分も毎日整理整頓されており、彼女の出番が無いくらいだ。


形式上、倉庫に顔を出して本日の清掃業は終わりを迎える……





はずだった。


「えっっ!!ちょっ!?なにっっ、えぇっっ!?」


トワ「誰か、他の人を呼んで……くださいっっ!!」


どういう理由か、倉庫の中でとてつもなく大きな物を抱えた状態でトワが身動きを取れずにいた。


「手伝うよ!!」


トワ「ダメです……とても重くて……女性には……むりっ……」


「そうなの!?」


トワは非常に重そうな物品に押し潰されそうになっているのを何とか踏み止まっている状態だ。

彼女が手伝ったとて、2人揃って動けなくなるだけのような気がする。


「誰か呼んでくるね!!」







数分としない内に、


「力持ち連れてきたよ!!」


ソウシ「トワ、大丈夫!?」


彼女が脱兎のごとく船内を駆け抜けて、呼んできたのはソウシだった。


穏やかな性格で線の細いソウシだが、実はシリウス海賊団の中でもパワータイプの人間だということは彼女も心得ている。


トワ「ソウシ先生……」


ソウシ「よいしょ、確かに重いな。」


言葉とは裏腹に、ソウシは軽々とトワに倒れかかっていた大きな物を立て掛けた。







トワ「船の揺れで突然倒れてきて……ありがとうございました、助かりました。」


重い物を長時間支え続けたトワの顔からは汗が滴り、かなり疲弊しているようだ。


ソウシ「それにしても……こんな大きな荷物どうしたんだ?」


ソウシはトワを苦しめていた元凶である巨大な代物を見ながら首を傾げている。

全体的に布で包まれロープで括られているため、全貌がわからない。


トワ「船長の……石像らしいです……」


何故かトワが恥じらいながら答えた。


「え!?」

ソウシ「見よう見よう!!」


彼女はただ驚き、ソウシは好奇心いっぱいで謎の代物、もといリュウガの石像へと手を伸ばす。


トワ「ちょ、ちょっとソウシ先生!?
勝手に触って大丈夫ですか!?」


ソウシ「トワを苦しめた元凶を見ないわけにはいかないだろう!?」


「確かに!!トワ君を虐めた悪い像の顔を拝んでやりましょうぜ、アニキ!!」


ソウシと下っ端キャラの彼女は嬉々として石像の布を剥いでいった。







「おぉぅ……」


ソウシ「思った以上に船長だね。」


トワ「僕はこれと一緒に昼夜を共にしてたのか……」


布の中からは等身大のリュウガの石像が出て来た。

余りにもリュウガにソックリなため、今まで同じ空間で過ごしていたトワは複雑な表情をしている。




前回立ち寄った島に熱狂的なシリウス海賊団のファンの彫刻家がいて、その人から寄贈されたものらしい。

石像のモデルであるリュウガでさえも持て余してしまうこの大きくて重い贈り物は文字通り倉庫に御蔵入りにされていたのだった。


「ちょっとこれは……気持ち悪いね。」


ソウシ「……海に投げ棄てるのはダメなのかな?」


2人とも酷い発言をしている。


トワ「場所を取るから処分しますかって船長に聞いたら、自分の像を海中に沈めるのは気分が悪いし、いつか船から降りて、一国の王になった時に城に飾るからそれまで取っとけ、って……」


「船長は天下を取るつもりなんだ。」


ソウシ「そうか……それなら、コッソリこうしようか。」


ソウシは木炭を手に持つと、リュウガ像の顔にヒゲを描き始めた。


トワ「ソウシ先生!?」


「プフッッ(笑)!!」


ソウシ「リアル過ぎて怖いんだから、落書きして面白くすれば良いんだよ。」


「さっすがソウシさん、天才の発想!!」


トワ「な、なるほど!」


しっかり者のトワのはずなのに、この時ばかりは滅茶苦茶な2人の意見に流されてしまった。





そして……




「次は船長の鼻毛を描くよ!」


トワ「僕は黒目を描いてみます!」


ソウシ「フフッ、船長の眉毛を繋げてみたよ!」


せっせとリュウガ像に落書きをする3人であった。


※リアル過ぎるリュウガ像はかなり間抜けな表情に変化した後、再び布を掛けられて封印されました。




(終)

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