満月の夜の宴
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宴用料理の総仕上げが完了した。
全ての肉·魚介料理に火を通し、酒の肴用の乾物も保存袋から開封しておいた。
野菜類の準備もバッチリだ。
馬「こりゃ美味しそうだ〜♪」
ご馳走の良い匂いが充満する中、馬は早く宴が始まらないかと待ち遠しく感じている。
そんな馬にナギから話があると告げられた。
馬「なんですか?」
ナギ「……良いか、お前は羽目を外して失敗するタイプの人間だ。」
馬「その通り!」
ナギ「……酒もあまり強くない、むしろ弱い。」
馬「よくご存じで!」
ナギ「……何が言いたいかわかるか?」
馬「はい! 自分の限界に挑戦して、浴びるように酒を飲み、新境地を発見しろ、ということですね?」
ナギ「逆だ、飲み過ぎるなってことだ。」
馬「新歓パーリィの主役の私に飲み過ぎるなって面白い冗談を!」
ナギ「真面目に言ってる。」
馬「…ぐぬぬ。」
ナギ「……確か、お前は俺の言うことは絶対なんだよな?」
馬「今それを持ち出しますか…うぅぅ、はい…ルームマスターナギ様。」
部屋主ナギと破れない約束をさせられた馬は非常に不満そうにしている。
馬『何故にナギさんは私から酒を奪うのだ…』
……………………………
太陽が沈み、大きな満月がぽっかりと闇の中から浮かび上がる頃、宴が開催された。
ソウシ「今日のご馳走はいつも以上に豪華なんだね♪」
ナギ「…いちいち厨房まで行くのが面倒なんで先に全部の料理を出しておきました。」
ソウシ「…そっか。効率が良いんだね。」
ソウシにはナギの思惑を見透かされていそうである。
皆が食事を始めてすぐに、
リュウガ「よーし、馬立て立て!」
馬「押守!」
リュウガからご指名を受け、馬は勢いよく立ち上がった。
リュウガ「えー、今宵はこの新メンバーの馬を祝しての宴でもあるわけだ。
馬がシリウス号に乗って日が経ったが、もう慣れたか?」
馬「はい!船長の巨乳好きにも慣れましたし、ナギさんの生着替えをこっそり覗くのも楽しいし、シンさんのシルクのパンツも被り心地が良いし、ソウシさんと日々コスプレの研究をするのも苦痛じゃないし、トワ君は可愛いからずっと眺めてたいし、ハヤテさんとはいっそのこと一緒にお風呂入りたいです!!」
リュウガ「おいおい、ここで俺の趣味を暴露すんなよ!」
思わずリュウガがツッコミを入れるほど、馬の挨拶は確実にメンバーの心をえぐるものだった。
特にハヤテの引きっぷりは顕著で、眉間の皺が深く刻み込まれてしまった。
宴も中盤に差し掛かった頃、馬は一杯の白ワインだけをちびちびと飲んでいた。
『悪酔いするな』
絶対神ナギ様にそう命令されているのである。
かく言うナギは結構なペースでハヤテやリュウガに付き合って飲んでいる。
馬『ナギさんはお酒が強くて良いなぁ。全然顔にも出ないし…』
少量のワインしか飲んでないのに頬が赤くなっている馬はナギの体質を羨ましく思っていた。
馬『そういえばアルコールに弱すぎるからって、結局アケミさん(※オカマ店長)はお酒のブレンドさせてくれなかったな…』
ボンヤリと考えているとシンがグラスを片手に馬の隣までやって来た。
シン「…なんだ、あまり飲んでないのか。」
馬「へい、兄貴。アッシは親分から酒を控えるように言われているでやんす。」
シン「あぁ、ナギにか。」
シンはナギの方を見てニヤリと笑う。
今の彼の頬はアルコールが入っているせいでいつもよりほんの少しだけ赤みを帯びているように見える。
馬「それよりシンさん!船長の男体盛りなんて無かったじゃないですか!!
私は覚悟をしてたのに拍子抜けにも程がありますよ。」
馬は騙された事に対する憤りを騙した本人にぶつけた。
文句を言われたシンは一瞬目を見開いて、
シン「お前、あれを信じてたのか…」
呆れ返ったシンだったが、その後、静かに笑いだした。
馬「うわ、酷い!!仕返しに今度シンさんの脱ぎたてのパンツ被りますよ?!良いんですか?」
シン「最近のオレはパンツを穿いてないぞ。」
馬「まぁ!!!」
シンのセクシー発言を聞いた馬の目が一瞬にして輝き始めたが、すぐに
シン「冗談だ。それとそんな変態的な行為はやめろ。」
否定と拒否をされてしまい、期待を裏切られた馬の気分は一気に奈落の底まで突き落とされた。
馬「シンさんが酔うと私はますます振り回されますね…」
シン「フン、下僕が主に勝てるわけないだろう。」
シンからすると馬は言われたままに身の回りの雑用をこなす下僕という認識だ。
馬「どSご主人様の人でなしーー!」
頭脳明晰で狡猾なシンにはなかなか勝てない馬であった。