満月の夜の宴
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リュウガ「野郎どもと馬ー、全員注目!!」
場所は食堂。
シリウスメンバー全員が揃う朝食時に、珍しくアルコールの入っていないシャッキリとした船長リュウガから何か発表があるという。
馬『…うん、やっぱりご飯とはちみつは合わないな。』
と、馬ははちみつご飯を食べながら片手間にリュウガの話を聞いていた。
リュウガ「我が船の航海士、シンが今宵は満月だと言っている。だから今日は宴を開催しようと思う!!」
ハヤテとトワの歓声が上がる。
彼らからしたら宴とは楽しいものらしい。
馬『…なんでパンとはちみつは合うのに、ご飯とはちみつは合わないんだ。』
馬は宴の事よりも米の融通の利かなさに憤りを感じている。
リュウガ「それから、今回の宴は馬が乗船してから初の宴になるから、馬の歓迎会みたいなもんだ。
ほら馬、宴の主役から何か一言!」
馬「えっ! えーっと、ご飯に合う甘い物を探しています、ご存知の方は馬までご一報ください!!」
急に話を振られたものだから頓珍漢なことを話す馬。
リュウガ「だそうだ!皆も甘い物を知っていたら馬に知らせてやれ。 以上だ!!」
そしてそれに釣られる適当なリュウガ。
宴の話は何処へ行ったんだろう… リュウガと馬以外のまともなメンバーは心の中で呟いていた。
……………………………
朝食の片付け時、器用に使用済み食器を重ねて持つ馬がナギの元までやってきた。
馬「ナギさん!この肩のお皿達が特に危険です。」
ナギは彼女の肩に乗せられている食器を最初に受け取ってやる。
身軽になった馬は、
馬「第2陣、行ってきます!敵はこの2部隊で殲滅予定です!!」
と、再度食堂まで食器を引き下げに行った。
馬「よっしゃぁぁ!後は洗いますね。 ささ、偉大なるナギ将軍は昼食の用意をなさってください。」
宴が開催される時の昼は決まって軽食である。
この時間は昼食よりも宴用のご馳走の準備をしなければならない。
ナギ「……いや、今からは宴の料理を作る。」
馬「え!宴?いつやるんですか! めちゃくちゃ楽しそうですね!」
初耳です、と言わんばかりの馬に心底呆れるナギ。
しかも今回の宴の主役は彼女自身だと言うのに…
ナギ「……はぁ。」
ナギは溜め息を吐いた。
ナギ「……かなりの量を作るから、早く皿洗いを終わらせろよ。」
馬「わかりました、集中します!」
ナギの命令を受けた馬はキリッとした顔付きになる。
この顔になった時の彼女は集中モードになっているので皿洗いも高速で終わるだろう。
……………………………
馬「まだ作るんですか?」
ナギ「…あぁ。」
目の前にはズラッと並べられたたくさんのご馳走。
初めて宴の準備に携わる馬もその量に圧巻されている。
ナギには考えがあった。
今宵の宴の主役は馬なので、彼女は否が応にも酔わされるだろう。
そうなると色んな意味で大変な事になりそうだから、自分が間に入って調節してやらないといけない。
彼女の壁役に徹するため、今のうちに全ての料理を作っておこうという魂胆だ。
(※ちなみに、直前に温め直すだけの状態にしている。)
ナギ「料理が全部済んだら酒を運んでおくぞ。」
馬「イェッサー!」
馬はナギの言うことを素直に聞いて手伝っている。
最近はそんな馬にペット的な感覚で愛着が湧いているナギだった。
……………………………
甲板までナギと馬で机を運び、必要な食器を並べていく。
馬「あ、そうだナギさん。 これ位のスペースで船長はすっぽりと収まりますかね?」
ナギ「……何のことだ?」
ナギには理解しかねる質問だった。
馬の言うスペースとは、机の上のど真ん中を指している。
そのスペースだけ彼女は意図的に食器は置かずに広々と空けているのだが、まさかそこにリュウガを収める気でいるのだろうか?
馬「え…宴の際は船長の男体盛りが名物だって…」
ナギ「…………」
馬「げっ!すっごい嫌そうな顔してますね……まさか嘘なんですか?」
ナギ「………」
ナギは無言で頷いた。
まさか本当にリュウガを収める気でいたとは、しかも裸体のリュウガを。
馬「シンさんめ…何が『船長に敬意を払って裸体の上の刺身を食べろ』だよ…」
馬はブツブツと文句を言っている。
どうやら諸悪の根元はシリウス号の専属航海士だったみたいだ。
ナギ「……はぁ。そんな気持ち悪ぃこと信じてんじゃねぇよ。」
馬「……うぅ、股間周辺は私でもキツいからナギさんにお任せしようと思ってました…」
ナギ「……………」
この発言にはナギもかなり参ったようで、最上級の嫌悪感を示す表情をしている。