廃墟島~滅びの女王と二刀流の剣士~(その7)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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人は起床すると夢の中の出来事は大抵忘れてしまう。
しかし、例外的に強烈な内容の夢なら覚えているもので、その場合、他人に説明も出来てしまう。
たった今、馬が見ていた夢の場合は覚えている事、忘れてしまった事、各々の割合が半々だった。
ナギが登場した事も覚えているし、隣家の新婚夫婦との過程と残酷な結果も覚えている。
しかし、最初の老夫婦の件やリル達夫妻の名前までは覚えていない。
馬「あぁ、そうだった!!」
覚醒後、頭が冴えてきた馬は夢の中の重要な出来事を思い出し、大きな声を上げた。
馬「何となくですが、ルー国の内情がわかったので、シンさんとソウシさんに伝えてきます!」
夢の内容を覚えている内にシリウス海賊団の頭脳達に詳細を伝えたい。
また、日記で訳せなかった部分の足しになるかもしれないと考えた馬はマットレスから立ち上がると、
馬「それではお2人さん、行って参ります!」
と、告げてから足早に扉へと向かった。
ガチャッッ!
ナギ・ハヤテ「…………」
思い立ったらすぐ行動!な馬を、ナギとハヤテは呆然と眺める事しか出来なかったが、 扉を閉める直前に馬は2人に再び言葉を贈った。
馬「熱い夜をごゆっくりお過ごしください……キャッ////」
パタン…
ナギ・ハヤテ「……………」
マットレスの上に大の男2人だけが残され、本人達からすれば非常にむさくるしい状態である。
そして、
ハヤテ「うわ、まただ…」
ハヤテの耳元で容赦なく囁き声が聞こえ始めた……
……………………………
馬「シンさん、起きてください、おーきーてー!」
最初にシンの部屋に駆け込んだ馬は、寝ている彼を揺さぶり起こそうとしていた。
シン「……う、」
ゆさゆさゆさゆさ…
馬「うゎっ、シンさんの顔しっろいなぁ…おーい、起きろ~い。」
寝ている間に血圧が下がってしまっているシンの白い顔は、部屋の灯りと並行して暗闇に浮かび上がるほどだった。
シン「………やめ、」
ゆさゆさゆさゆさ…
馬「あぁ…シンさんは本当に顔が白くて綺麗な顔をしてるぅぅ!
スノーホワイトプリンセスのコスプレをしたら似合うのでは!?ハァハァ////!!」
シンが目覚めている事実はそっちのけで馬は欲望のままに揺さぶっている。
ゆっさ、ゆっさ、ゆっさ、ゆっさ!
馬が揺さぶり過ぎてシンの残像が見えるくらいになった頃、
シン「やめろっっ!!」
ベシッ!!
馬「あぐぁっっ!!」
低血圧(※当サイトのシンさんは低血圧設定です )のせいで寝起きは全く動けずにいるシンにも関わらず、華麗なるツッコミが炸裂した。
シン「先にドクターを起こせば良いだろう。」
シンは苛々しながらもラフな部屋着の上から薄手のシャツを羽織った。
きっちりとした性格の彼は、だらしない格好で人前に出ることは決してしないのだ。
馬「いやー、夜中のソウシさんの部屋に1人で突撃する勇気が無くて。
それにしてもシンさんは部屋着姿もクールカッコいいんですねぇ、イケメンは何着ても似合うのか…」
シン「……フン。」
やや気になる異性から容姿を褒められると悪い気はしない。
ツンデレなシンもその心境にいた。
馬「あの…何でも似合うついでにプリンセスのコスプレをしてくれませんか?ハァハァ////」
シン「……………」
しかし、この発言はただただ不快なだけだった。