廃墟島~滅びの女王と二刀流の剣士~(その5)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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しかし、(※内心では)馬を溺愛して止まないナギは簡単に引き下がるわけにはいかなかった。
口下手な彼なりに理由を問う。
ナギ「……何で断るんだよ。」
馬「えっ?」
普段のナギは馬の答えに対して、
「…わかった。」
「…あぁ。」
「……(無言)」
の3パターンでしか返って来ないのに、想定外の返しをされたので彼女は戸惑ってしまう。
ナギ「……いつもなら喜んでるだろ。」
馬「は、はい!そりゃあもう尻尾を振り千切る勢いで、」
ナギ「じゃあ、何で断るんだよ。」
馬「ぐぅっ……」
面と向かって答えづらい質問をされ、馬は口籠もってしまう。
以前、ナギと馬でモルドー帝国を散策しよう、つまりはデートをしようと約束していた。
馬はかなり楽しみにしていたのだが、非情にもナギはソリアと会うからと言って当日にキャンセルされてしまった過去がある。
馬の中でその出来事は軽くトラウマとなっており、本来の逃げ腰癖も加わって、『破られて悲しい思いをするくらいなら最初から約束をしなければ良い』という極端な思想に繋がってしまったのだ。
馬『ナギさんと楽しみ過ぎる約束はしたくない、なんて本人を前にしてどう言ったら良いのやら。』
ナギにこれらの事を伝えたかったが、そうなるとソリアの事から話し始めなければならない。
ソリアの話題を出せば事態はさらに悪い方向に行く気がして、馬は口に出す事が出来なかった。
馬「えーと、うーんと…」
煮え切らない馬の様子にナギは痺れを切らし……
ナギ「……そんなにドクターと、」
だが、 ナギが言い掛けたのと同時にノックの音が聞こえ、
シン「おい、空いたぞ。さっさと行ってこい。」
扉越しにシンの声も聞こえてきた。
馬「はーい!!」
ナギ「……………」
シンは部屋まで入ってくること無くそのまま静かに去っていったようだ。
馬「と、とりあえずこの話はシャワーを終えてからにしましょう!」
ナギ「………………あぁ。」
ナギは納得がいかないようだったが、少し間を開けてから了承した。
……………………………
夫婦になってからというもの、馬とナギが2人同時にシャワーを浴びる事は何度かあった。
そのため馬はあまり恥ずかしがる事も無く、むしろナギよりも堂々と素早く衣服を脱いだ。
馬「うひょー!!か・い・ほ・う・かーーーん!!」
ガラッッ!!
馬は本能のままの言葉を叫びながら勢いよく脱衣所からシャワールームへと続く扉を開けた。
ナギ「……ったく、色気のカケラもねぇな。」
ナギの方はと言えば脱ぎ散らかされた馬の衣服を一ヶ所に纏めてから、イケメンあるある『腰にタオル』を確実に巻き付け、実に落ち着いた様子で妻の後に続いた。
ザアアァァァァ………
馬「うぉぉーー、プチ滝行ぅぅぅ!」
馬はナギが来る前にシャワーの水を出し、温度の調整をしている。
しかし、まだ冷たい水の内に自分の洗髪をさっさと済ませておこうという算段だった。
ガシガシと力任せに頭髪を掻き洗う。
ナギ『馬のヤツ、また…』
シリウス号のシャワールームはボイラー室から若干の距離がある。
そのためなかなか水からお湯に切り替わらないはずなのだが……
ナギは馬が浴びている水に手をかざした。
ナギ「止めろ。」
そしてすぐに彼女の手を引き、文字通りの『水浴び』を止めさせた。
ザアアァァァァ……
ナギ「……何度言ったら分かるんだ、風邪引くだろ!」
お湯になるまでの間、ナギの説教タイムになるのが2人でシャワーを浴びる時の恒例の行事となりつつあった。
馬「うぅ、大丈夫なのに…」
怒られてシュンとする馬だが、寒さのせいで歯はカチカチと小刻みに鳴らされ、その唇は紫掛かっていた。
台詞とは裏腹に、あまり大丈夫そうには見えなかった。
『ナギと馬の密室シャワー事情』はまだまだ続く。
(その6に続く、あとがきへ。)
【あとがき】
次回の冒頭はイチャイチャタイムにします。
この際夫婦のシャワー風景を再現しちゃおう!ということで、pass付きで始めていきますね。
pass入力がまどろっこしいですが気長にお付き合いくださると幸いですm(_ _)m
馬ときどき魔王 管理人より(※と、当時の管理人が申しておりました!)。