廃墟島~滅びの女王と二刀流の剣士~(その4)
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馬がヤマトの田舎村で教わった悪魔払い・退魔術は複数ある。
多宗教信仰のヤマトさながら、宗派によって方法は様々で、実際には使った事はないけれども知識として知っているいくつかの方法を馬はソウシ達に説明した。
馬「……とまぁ、こんな感じで女性の術者は身を削って呪いと立ち向かったりしたそうです、が! 私は絶っっっ対にやりたくないですね。」
ソウシ「胎児を、ねぇ。」
昔の人間はとんでもない発想をするもんだ、とソウシは関心している。
シン「フン、拷問や公開処刑が娯楽になる時代だからな。
それくらいはあって然り、だろ。」
ナギ「……(無表情)」
馬「この話、10代のタケル君にしたらトラウマみたいになってたけど、皆は流石!!
肝が座ってますねぇ。」
それくらいグロテスクな内容を馬は説明したつもりなのだが、目の前の3人は顔色1つ変わっていなかった。
ソウシ「私は血とか内臓とか見慣れちゃってるんだよ。」
彼は医者で、
シン「フン、オレを誰だと思っている?」
彼はツンデレサディスト拷問好き縄師(※航海士です)で、
ナギ「普通に獣の皮とか剥ぐからな。」
彼は名うてのマタギ (※料理人です)なのだ。
馬「カッコいいだけじゃなくて冷静沈着…フゥゥー!!
シリウス海賊団は超クールですね!!」
馬はヒートアップするタイプの人間だからか、余計に彼らがカッコよく見えてしまう。
ソウシ「でもトワはまだ動揺しちゃうんじゃないかな?」
シン「あの筋肉バカ(※ハヤテ)もな。」
馬「それはそれで可愛らしいと思いますよ!」
……………………………
倉庫ではハヤテとトワがカードゲーム『ブラックジャック』をしている。
ハヤテ「ぶぇっくし!」
トワ「ほらハヤテさんもくしゃみしてる!
僕のことバカに出来ませんよ。」
(※この数秒前にトワもくしゃみをしていた。)
ハヤテ「お前の風邪が感染ったんだよ!!」
トワ「そんなすぐに感染りません!」
ハヤテ「ほら、早く次のカード配れ!!」
トワ「はいはい…」
……………………………
馬「男性の場合だと相手の事を詳しく調べる方法もあるみたいです。」
ソウシ「うん、『オンミョウジ』とかそうなんだってね。」
馬「知ってましたか、流石ヤマト好きのソウシさん!」
シン「オンミョウジ……?詳しく調べるって何をだ?」
ソウシの方は知っていたみたいだが、『オンミョウジ』という言葉を初めて耳にしたシンは馬に尋ねた。
馬「『オンミョウジ』は職業の名前で、霊の生年月日や没年等を詳しく調べるとその霊と交信したり出来るみたいですよ。
他にも、地形や風水とかを利用して退魔の結界を張ったりするそうです。」
シン「あぁ、だからドクターは、」
ソウシ「うん、今回の日記を早急に調べた方が良いと思ってね。
馬ちゃんは古代語少し出来るよね?
一緒に翻訳してくれないかな。」
『オンミョウジ』の存在を知っていたソウシは、馬も同じ方法で悪魔払いをするのかもしれないと見越して日記の解読を急いでいる。
シリウス号が動かなくなってしまったのは、もはや呪詛のような、何か非科学的な理由しか考えられない。
馬「私は『オンミョウ術』は扱えませんが……女王様について調べるのは良いと思います!
何か対策が取れるかもしれません。」
ソウシの提案に馬も目を輝かせながら了承する。
馬「ナギさんはどうします?」
ナギ「……俺はそういうのわかんねぇから。」
馬「わかりました、先に寝ててくださいね。」
そう言ってから馬は自身の服の中をごそごそと探り始めた。
シン「何してるんだ?」
馬「あ、はい。
ナギさんが、よいしょっ…寂しくないよう、私の脱ぎたてホカホカの胸当てを渡しておこうかと、」
シン「はぁ?」
ソウシ「ぶふっっ(笑)」
思わぬ発言に第三者達が盛大に反応する。
ナギ「…っ、いらねぇよ!!」
珍しく語気を荒げながらナギは拒絶した。
その頬は微かに赤い気がする。
馬「でも、いつもナギさんが不寝番の日は脱いでもらってるから今日は私のをですね、」
ナギ「いらねぇ!!」
シン「お前ら、そんな事をしてるのか?」
シンは呆れ返った眼差しで、
ソウシ「え?脱ぐって、ナギの場合は何を脱いで渡してるの(笑)?」
ソウシは興味津々で2人を見つめている。