廃墟島~滅びの女王と二刀流の剣士~(その2)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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馬の水責めはナギの一喝によって事なきを得た。
馬「誠に申し訳ございませんでした…」
正気に戻った馬は、自らの振る舞いについてリュウガに土下座で謝罪をしている。
リュウガ「次からはもっと普通に起こしてくれよな?」
リュウガは衣服を身に纏いながら馬に言う。
彼の顔は笑っており、特段怒っているわけでは無さそうだ。
馬「ははー、慈悲深いリュウガ御船長様には頭が上がりません…」
土下座謝罪をする馬は恭しく頭を下げた。
頭を下げ過ぎて少し地面にめり込んでいる。
リュウガ「もういいから頭上げろって!むしろ刺激的で良かったから(笑)」
シャツを着終えたリュウガは少々マニアックな性癖を暴露しつつも、船長としての寛容な心も見せつけた。
馬「流石でございます!!
いちメイドにチン(※自主規制)を水責めされてもそれを快感として受け止められるなんて…なかなかレベルの高い変態紳士様でございます!!」
リュウガ「だろー!?」
馬はリュウガを褒め称え、そして彼もまんざらでも無さそうにしている。
そのすぐ横で、
ナギ『……貶しているようにしか聞こえねぇ。』
唯一、ナギだけがまともな感性で2人を見据えていた。
馬「す、凄い…!」
馬はまじまじとリュウガを見つめ、感嘆した。
彼女は荒塩が多量に入った瓶を小脇に抱えており、いつでも投げられる体勢でいるのだが、リュウガに対して中身をぶちまける事はしなかった。
ナギ「……投げねぇのか?」
馬「はい、船長には悪いモノなんて何も憑いて無いっぽいです。」
リュウガ「何の事だ?」
危うく塩まみれにされるところだったなんて微塵も知らないリュウガは馬に尋ねた。
彼の表情から『興味津々』な様子が見て取れる。
馬「ちょっと失礼しますね。」
馬はリュウガの身体にさらに接近すると、躊躇なく彼の匂いを嗅ぎ出した。
馬「いや…、ナギさんもトワくんも……スンスンスン……さっきはソウシさんも、島に行った人達全員が黒いモヤモヤみたいなのが身体に憑いてまして……スンスンスン、でも船長には……うん、やっぱり何も憑いてない!!」
視覚に加えて嗅覚でも確認をし終えた馬はリュウガから離れようとした。
だが、
ガシッッ!!
リュウガ「そんなすぐに離れ無くても良いだろー?
うーん、お前はいつもエロい匂いがするなー(笑)」
リュウガに抱きすくめられ、逆に体臭を嗅がれてしまう。
馬「うぎゃっっっ!!セクハラ船長っっ!!」
ナギ「……船長、馬を離してください。」
当然、狂犬夫がリュウガの蛮行を許すわけが無く…
馬「もががががが(※リュウガの身体に顔を抑え付けられて喋る事が出来ない)!!」
リュウガ「ちょっとくらい良いじゃねぇか!
お前ばっかりいつでも女抱けてズル、」
ナギ「…………」
ナギは鎖鎌を取り出した。
馬「ふがががが……」
リュウガ「おいおい、鎖鎌はマズいだろ。
わかったわかった…」
冗談の通じ無さそうなナギを見て、リュウガは渋々馬を解放する。
馬「ぶはっっっ、酸素が美味いっっ!!」
リュウガ「ほら、これがハヤテ激似の絵だ。」
リュウガはハヤテに似ている人物の絵がかなり面白かったらしく、わざわざ船にまで持ち帰っていた。
馬「ぅ、」
馬は渡された絵を見るなり、思わず息を飲んだ。
それもそのはず、
ナギ「……何度見ても薄気味悪ぃな。」
馬「不気味過ぎぃ…」
ナギと馬は、顔を黒塗りで潰された女性の異様な雰囲気にただならぬものを感じ取っている。
しかし、
リュウガ「ホントにこんなに似てたら薄気味悪ぃを通り越してかなり面白ぇよな(笑)
量産型ハヤテかよってな、ガハハ!!」
リュウガだけは爆笑している。
馬「ナギさん、」
ナギ「……どうした?」
馬「不思議なんですが、この絵は浄め無くても大丈夫そうです。」
ナギ「……?」
あの島に足を踏み入れただけでも確実に悪影響を受けているのに、現地から持ち帰った、しかもこんなに気味の悪い絵が何故大丈夫なのか……理解しがたいためにナギは首を傾げた。
馬「多分ですけど、船長がすっごくパワフル過ぎるせいで悪いモノが全部どっかに行っちゃうんだと思います。」
ナギ「………はぁ?」
リュウガ「マジかよ? 俺最強じゃねぇか!!」
馬は2人に独自の見解を示した。