廃墟島~滅びの女王と二刀流の剣士~(その2)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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馬「船長…寝てますか〜?」
そろりそろりと、馬はリュウガが寝ているであろう豪奢なベッドへと近付いていく。
彼女の手には何故だか水鉄砲が握られている。
ナギは馬の水鉄砲に見覚えがあった。
ナギ『……あの時のか。』
何処かの島で馬が、
馬「シンさんの武器とソックリな水鉄砲を見付けたので衝動買いしちゃいました♪」
と、嬉しそうにナギに報告してきたものだった。
そして、購入直後で使用したくて堪らなかった彼女は、あろうことかシンを標的に選び、孤高の航海士をビッショビショになるまで水責めにした過去がある(※勿論、後で馬は正座+縛り+膝の上に辞書数冊+説教というお仕置きを喰らっている)。
ナギ『……毎回思うが、アイツは何処から出して来るんだ?』
現在、彼が持たされているプラカードも然り、水が満タンに入っている水鉄砲なんて何処から取り出したのか……ナギには妻の構造が理解出来ずにいた。
馬「よーし、」
ついに馬はリュウガが眠るベッドまで到着した。
リュウガ「ガァーー……」
空の酒瓶数本が枕元に転がっている。
大の酒好きであるリュウガが、就寝直前まで飲んでいたものだろう。
ナギ『また高ぇ酒を勝手に持ち出して…』
シリウス号の全ての酒を管理しているナギは、その有り様を見て呆れていた。
馬「船長!おはようございまーーすっっっ!!」
大声で叫びながら、馬はリュウガの体に掛かっているシーツを引っ剥がした。
リュウガの生肌に直接サプライズ水鉄砲をお見舞いするため、邪魔なシーツは排除しなければならない。
バサッッッ!!
リュウガ「うぉっっ!?」
馬「……ひょぉぉおっっっ!?」
リュウガは当然驚いたが、馬まで一緒に驚いている。
ナギ「……?」
一体どうしたのかと、ナギはリュウガの方を確認する。
シーツを取り払われたリュウガは、
リュウガ「…あ?……何だ…?」
馬「ぜ、全裸ぁぁぁ!?」
生まれたままの姿、見事なまでにスッポンポンだった。
ナギ「……………」
ナギはひたすらコメントに困っている。
『寝起きドッキリ』を仕掛けたはずが、逆に『寝起きボッキ』を見せつけられたのだ。
馬「あわわわ…」
馬は逞しいリュウガの裸体に絶句し、ついつい拳に力が入ってしまった。
すると、
ピューッ…
馬「あっ!」
水鉄砲が発射され、海賊王の股間〜臨戦状態ver.〜に的確に命中してしまった。
リュウガ「あぅっっ////」
世界一の賞金首、偉大なる海賊王の艶かしい声が部屋に響き渡る。
馬「あ、船長っ、ごめんなさいっっ!!」
ピューッ、ピューッ!
そう言いながらも馬は水鉄砲を発射し続けている。
やめなければならないとわかってはいるものの、童心の強い馬は水鉄砲を的に当てるという行為が面白くて仕方が無いらしく、『やめられない、止まらない』状態になっている。
ピューーッ!!
リュウガ「お、おい……ちょっ……やめっ……あっ////……いぃっ////!」
ピュッ、ピュッ!!
馬「本当にごめんなさいっ、でも止められませーん、ウフフフフフ////」
活き活きとする馬は、頭の3ヶ所で髪を結わえる独特な髪型をした某国民的キャラクターのような笑い方をして水鉄砲を撃ち続けている。
リュウガ「あぁっ…!もっとぉ…////!!」
何だかんだ言って愉しみ始めたアホな2人を見て、
ナギ「………はぁ。」
ナギは大きな溜め息を吐いて呆れ果てていた。