廃墟島~滅びの女王と二刀流の剣士~
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……………………………
馬「ちょっと夫婦生活について聞いてくださいよ!」
シン「……はぁ?」
シンと馬の性教育は、いつしか馬自身のお悩みノロケ相談室へと移行していた。
因みに、この時の馬は非常に眠く、意識が飛びかけているせいで口が軽くなっている。
馬「ナギさんと両想いになって、色々あって、夫婦になって、」
シン「……………」
シンは自分で淹れたコーヒーを啜りながら話を聞いている。
何だかんだ言っても恋話、特にシモ事情の話は彼の好きな分野らしい (※と、馬が勝手に思っている) 。
馬「より一層過激なイチャイチャをするようになって、」
シン「……ズズー(※コーヒー啜り中)」
馬「結果、ナギさんが私の尿を啜るようになったんですっっ!」
シン「っ!?…ゲホッッ、ゴホッッ!!」
激しくむせながらシンは思った。
あのムッツリ野郎はそっち方面で過激になるのか!?と。
……………………………
ナギ「……ックシュン、」
ソウシ「風邪引いちゃった?」
ナギ「……いえ、」
まさか自分の悪い噂をされているなんて、ナギは夢にも思っていない。
トワ「そういえばここの島は凄く冷え込みますね。足先が冷たいです。」
1人だけ短パン生脚小僧のトワは末端神経が冷えて辛そうにしている。
しかし、シリウス海賊団の『短パン担当』である彼は年がら年中短パンを穿かなければならないので、そんな弱音は吐いていられない。
トワ「でも、歩いてたら温かくなりますよね!」
最年少の彼にも色々と苦労があるのだ。
……………………………
馬「ナギさんが稀代の尿マニアだっていうことはどうか他の皆さんには内緒にしててくだせぇ、シンの兄貴。」
シン「あ、ああ…」
馬からナギが尿道フェチで、さらには毎日飲尿健康法をしていると聞かされて、シンの内心では未だに消化仕切れずにいる。
シリウスメンバーの中で自分が1番アブノーマルな性癖を持つ人間だと自負していたが、まさか上には上がいるとは……しかし、ここで本来の性格でもある負けず嫌いを発揮したシンは、
シン『いよいよオレも○○○○に手を出す時が来たか…』
と、pass無しでは到底言えないプレイを挙げてナギに対抗意識を燃やしていた。
こんな事を考えてしまう彼も実は相当眠く、早く先遣隊に戻ってきて欲しいと考えている。
話に区切りがついた時、馬はいよいよ目が開かなくなってきた。
馬「シンの兄貴、すみません、眠いです…」
幼児並に夜に弱い馬は、これでもかなり起きていた方で、ナギ達の帰りを待たずして力尽きそうになっている。
シン「ここで寝るなよ、ナギの部屋で寝ろ。」
馬「……あいあいさー…………スピー…」
馬はシンに返事だけすると、器用に紙箱机に抱き付くようにして眠る体勢に入ってしまった。
シン「アホ!ここで寝るなって言ってるだろ!」
一昨日の不寝番はシンの担当だった。
また、昨夜の航海は悪天候だったせいで、シンは夜通し起きておかなければならなかった。
そして、今夜も宴と留守番をぶっ通しでこなす彼は流石に寝不足に陥っている。
シン自身も眠くてたまらないその横で、馬に安らかな寝息を立てられてしまうと非常に厄介だ。
シン「チッ!」
シンは思い切り舌打ちをしてから、
シン「ほら、立て!」
馬をナギの部屋まで運ぶべく、彼女の細い二の腕を掴んだ。
馬「うへへ、ナギさん……今夜はもうダ・メ・よ♪…ムニャリ…」
寝惚けてナギと勘違いされるのがますます鬱陶しい。
シン「人をムッツリ助平と間違えんな!
起きろ!立て!歩け!!」
しかし、
馬「……キョー……スピスピー…」
馬は全く動こうとはしなかった。
それはそれは気持ち良さそうな寝息を立て始めた彼女に、シンは更なる苛立ちを募らせていく。
シン「くそっっ!」
馬「んがっ……」
半ばヤケクソになった彼は馬を力業で抱き上げた。
シン「何でこんなに軽い!?ふざけんなっ!!」
人間、不眠状態に陥ると怒りやすくなると言うが、シンも例外なく、何故だか馬の過少体重に対して酷く憤慨している。