【ヒャクミビーンズに挑戦!(5)】
シン「オレは甘い物に興味がない。」
馬「ええっっ!?
いっつもあんなにお菓子をポケットに入れてるのに!?」
馬からすれば今のシンの発言はまさに、『今明かされる衝撃の真実!』だった。
何故なら、
馬がシンの頼まれ事(主に部屋の掃除)をこなすと、毎回彼はコートのポケットから様々な菓子を取り出しては報酬として渡してくれていたからだ。
馬「シンさんは都市伝説の『ジャンケン飴オジサン』の末裔だと思ってたのに!
甘い物が苦手だなんて本末転倒ですよ!!」
シン「……………」
『ジャンケン飴オジサン』と、甘い物が苦手だという彼女の誤解と…シンはどちらを指摘しようか考えている。
ちなみに、シンは苦手というわけではなくて、そんなに頻繁には食べないというだけの話だった。
シン「何だ?『ジャンケン飴オジサン』ってのは。」
結局、知的好奇心を満たすための質問をすることにした。
馬「流石、末裔!飴オジサンが気になりますか♪
いきますよ、ジャーンケーーン…」
シン「?」
シンには聞きなれない言葉に合わせて
馬が手を振り下ろす動作をする。
しかし、その動きを見てシンはピンと来た。
シン『ロックシザーペーパーの事か?』
馬「ポンッッ!!!」
シン「…………」
馬はグー(ロック)を出し、シンは反射的にパー(ペーパー)を出した。
馬「お、シンさんの勝ちですね!
よーし、飴オバサンからのプレゼントです……よっと!!」
シン「……!?」
馬の動きは鮮やかだった。
蝶のように華麗に缶からビーンズを取り出し、蜂のように鋭くシンの口にそれを突っ込んだ。
シン「(ビーンズ咀嚼中)」
呆気に取られながらもシンは黙ってビーンズを噛んでいる。
馬は何だかんだと信頼出来る人間だから、毒では無いだろう、そう思いながら彼は噛んでいるのだが…
馬「ジャンケン飴オジサンは、町中に出没して今みたいにいきなりジャンケンを挑んでくるんです!
で、オジサンに勝ったら飴をもらえるんですが、負けたら地の果てまで追い掛けてくるという、まさにシンさんみたいな『飴とムチ!!』なオジサンの事ですね、プフフ(笑)
しかし、追い掛けられた時は何か甘い物を投げつければですね、」
シン「おい。」
機関銃のように『ジャンケン飴オジサン』について説明する
馬を、鬼の形相をしたシンが中断させる。
馬「(顔がスッゲー怖ぇぇ!!)ど、どうしました?」
シン「今、何を食べさせた…?」
馬「え、えーとですね、ヒャクミビーンズの…」
馬は恒例の説明書を取り出し、味を確認する。
(説明書1)
馬「ゲロ味ですね♪」
シン「………………」
その後、シリウス号では必死に逃げ回る
馬と、地の果てまで追い掛けるシンの姿が目撃された。
【(6)に続く】
※ゲロ味…何も知らなかったら『スナック菓子味かな?』と思える味でした。
説明書を見てからの込み上げ感と言ったらなかったです。