逃走中~迫り来る彦星の魔の手~

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主人公の名前




トワ「さん、ナギさん連れてきましたよ!七夕伝説に負けないで!」


シン「七夕…?」


トワ「はい、包丁を持った彦星が拐いに来るんです。」


トワに言われて、先程が話していた変な郷土話と気味の悪い飾りについて思い出した。


シン「あぁ、そんなこと言ってたな。」


「………ハァ……ナギ…さん……?」


ナギ「……確かに様子が変だな。ドクターのところへ、」


「大丈夫…です、すみませんが……部屋に連れていってくだ…さい…」


シン「多少熱っぽいが、仮面を被る余裕はあるみたいだしな。 少し寝かして様子を見た方がいい。」


シンはを客観的に見た上で冷静な意見を述べた。


トワ「さん、ナギさんなら、彦星が来ても倒してくれますからね!」


トワは最後までの言葉を信じ、対彦星戦を想定した上で励ましている。


「…ハァ…ハァ……そう…だね。」


しかし、当のは彼らの言葉など聞く余裕も無く、返事をするのも辛そうにしていた。
誰がどう見てもかなり具合の悪そうな急病人にしか見えない。


シン「早く寝かしてやれ。」


ナギ「あぁ。」


ナギはを抱き抱えて自室まで戻った。
その道中、の腕はナギの身体を強く掴んで離そうとはしなかった。





……………………………





ナギ「……大丈夫か?」


ナギは抱えていたをそっと下ろし、ベッドに寝かせた。

今となっては見慣れてしまって全く違和感が無かったが、彼女の顔から不気味な仮面を外してやる。


「…うっっ……」


身体に触れるだけで苦しそうな声をあげるはやはり何か病気を患っているのかもしれない、そう判断したナギはソウシを呼ぼうとした。


ナギ「やっぱりドクターを呼んでくる。」


「イヤ!」


珍しくがナギの意見に反発する。


ナギ「……イヤじゃねぇだろ。」


すると、顔を真っ赤にしたが起き上がり、


「……てください…」



ナギ「…は?」


「もう我慢出来ませんっっ!触ってください!!」


ナギの腕を取り、自身の身体へと導いた。


ナギ「何やってんだ…」


突然から誘われ、ナギは困惑するが、当の本人も訳がわからなくなっているのだろう、は本気で泣いてしまっている。


「ぅ……ぅぇっ……身体が……苦しいんです………ぅっ……」


ナギは泣いて訴えるがあまりに健気に見えて、自身の身体に熱が籠りそうになったが、


ナギ『今は流石に不謹慎だろう…』


と、必死に理性で耐え抜いている。


「……んっ、……んぅぅ……」


しかし、の方は構わずナギの手を取り、火照る身体を慰めて欲しくて涙をこぼし続けている。
そんな様子を見てしまうと、理性なんてあっという間に吹き飛びそうになる。


ナギ「………、良いんだな?」


「………ハァ、ハァ………苦しいです……ナギさん…お願い……」


お願いまでされたのだ、もう理性なんてものは不要である。


ナギはをベッドに押し倒した。

何度も我慢をさせられてきたが、ついに自分の想いを叶えられる。
もう抵抗されないようにとナギはの両手を頭上で束ねた。


「………」


今の彼女は全く抵抗をしない。
むしろ、キツく目を閉じて、これから自分がされることを覚悟しているように見える。


のTシャツを素早く首までまくしあげると、彼女の首から胸にかけて、ナギが付けたキスマークがうっすらと残っていた。

まずはその証を刻み直す。


チュッ……チュゥッ……



「………っは………んんっっ……ぁ……」


明らかに前の時よりも感度が良くなっているを見るとさらに興奮度は増してくるが、ここは船上である。
他のメンバーに気付かれてしまうかもしれない。

ナギは一旦動作を中断し、彼女の耳元で囁いた。


ナギ「……声、出すなよ。気付かれる。」


潤んだ目をしたはコクコクと頷き、自らの手で口を押さえて声を漏らすまいとする。

その動きを確認した直後、ナギはいたずらに彼女の耳たぶを軽く舐めてみた。


「!!!」


は目を見開いて身体を奮わせた。
感度の良さと葛藤する彼女の様子に味を占めて、ナギは何度も舐めあげる。


「……っふ……ハッ………ハッ……」


両手で口を押さえて必死に声を抑えるの姿がいじらしく、ナギはすぐにでも彼女を求めたくなった。
自身のシャツを脱いで半裸になると、再びへと覆い被さる。


「……ハッ………ハァ………ハァ……ハァ………ハァ」


組み敷かれたは首にシャツを絡ませた状態でグッタリとし、荒く息を吐いている状態だ。

ナギは片手で布越しにの胸を触ると、


「……っっ!!」


彼女も過激に反応した。


カチャカチャ……


次の段階へと移ろうと、ナギは空いている方の手で器用に自身のベルトを外そうとした、その時、


ゴトッッ!!


トワに呼び出された時からそのまま所持していた包丁が床へと滑り落ちた。


「え…包丁……?」


視界に飛び込んできた包丁を見て、一瞬での顔が正気に戻る。
同時に、ナギの思考も一瞬で停止する。


そして、


「もしや…ナギさんの皮を被った彦星だったのかーーー!!!」


の声が部屋中に響き渡った。


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