100回目のプロポーズ~私が死なせません!!~
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話は前後するが、ここで以前ナギがソリアと同じ花の匂いをさせながら朝帰りをしてしまった時の経緯を説明しよう。
あの晩、ソリアに引き留められ部屋の中まで足を運んだナギは、やはり彼女から愛の告白を受けていた。
故郷で別れてからもずっと貴方の事を想っていた、と。
予想通り、ソリアはナギの事が好きだったのだ。
しかし、ナギはソリアの告白を断った。
きちんと馬の事が好きだからと正直な理由も話して。
それを聞いたソリアは涙ながらに納得し、そして最後の失恋酒を共に飲んで欲しいと頼んだ。
ナギも了承し、酒豪民族の2人は浴びるように飲んでいた。
だが、やはりソリアは女性、ナギよりも早くに潰れてしまう。
潰れるだけならまだしもナギに向かって嘔吐し、彼の衣服は汚れてしまった。
やむを得ずナギは浴室を借り、洗濯と入浴をすることになった。
その後、衣服が乾くまでソリア宅に滞在していたが、肝心の彼女は泥酔中、当然2人は大人の関係になる事もなく朝まで健全に過ごしていた。
これがあの日のナギの朝帰りの経緯である。
ソリアから告白された事実がある手前、手紙の中に自身への好意を示す内容が書かれていたら面倒なので、ナギは事前に確認していたのだった。
馬「えーっと…」
馬はソリアからの手紙に目を通す。
『ナギがあのシリウス海賊団のメンバーだったなんてビックリしました。
でも船の料理人には変わりないのでやっぱりとっても立派になったと思います!
あ、最近は馬ちゃんの弟のタケル君がよくお店に来てくれます。
黙々と飲み食いしていってくれるんだけど、たまに話しかけると顔を真っ赤にして反応が面白いです。』
馬「え…何でタケル君が出てくるんだ…?」
疑問を抱きつつ、再び馬は手紙を読む。
『お姉さんの馬ちゃんもとっても可愛かったし、また会いたいです。
今度はナギと馬ちゃんと、2人の赤ちゃんの3人でうちの店に遊びに来てね、楽しみにしてます。
良い航海を! ソリア』
馬「ナギさん!!ソリアさんから我々の赤子を所望されてますね。」
ナギ「……………」
馬「今度から洗濯物を干すときはカモメ便の他にコウノトリが来ないかも見ておきます。」
ナギ「……何でコウノトリ?」
馬「コウノトリが赤子を運ぶらしいです。
どんと来い!コウノトリベビー便!!」
ナギ「……そんなんが来たら怖ぇよ。」
ヤマト出身では無いナギからしたら、コウノトリが人間の赤ん坊を連れてくるという表現はある種のホラー現象でしかないようだ。
ナギ「……アホな事言ってねぇで、」
言いながらナギは馬の上にのしかかった。
この雰囲気はイチャイチャコースに強制突入かと馬は察した。
馬「い、嫌です!!プリーズギブミー休息!!」
ナギ「……………」
ナギは一瞬ニヤリと笑ってから馬の衣服を脱がしに掛かった。
馬「解放せよ、我を解放せよーーー!!」
この変な口振りからして、馬も日に日に調子を取り戻している事が窺える。