100回目のプロポーズ~私が死なせません!!~
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……………………………
シリウス号が北国を出航して数日後……
馬「ナギさん!
洗濯物を取り入れてたらカモメ便がやって来ましたよ。」
現在は少し早い夕飯タイム中で、急ぎの書類を作成しているリュウガ以外のメンバー全員が食堂に集まっていた。
ナギ「……俺宛か?」
馬「はい!ソリアさんからです♪」
「!?」
ソリアの名前を聞いたメンバー達の間で緊張が走る。
モルドー帝国での事件のそもそもの発端はソリアとナギと馬の三角関係から始まったからだ。
馬「はいどうぞ~。」
ナギ「……あぁ。」
ナギは受け取った手紙をすぐには読まずにそのままズボンの後ろポケットにしまいこんだ。
馬「今は読まないんですか?」
ナギ「……部屋で読む。」
ナギ達のやり取りを聞いているメンバー達は胸を撫で下ろした。
今この場で修羅場にならずに済んで良かった…と。
馬「ご馳走様でしたー!
ハヤテさん、手付かずなので食べてもらえますかな?」
ハヤテ「メイン料理なのに良いのか?
ありがとな♪」
馬は自分の皿の肉料理をハヤテの皿に移した。
まだ食欲は戻っていないが残してしまうのは忍びないということで、シリウス号に戻ってきてからはずっとハヤテに手伝ってもらっている。
それでもシリウス海賊団に戻って来たその日に比べると馬は随分食べられるようになっていた。
馬「片付けの先発部隊、行って参ります!」
ナギ「……待て、俺も行く。」
馬「おっほ////新婚夫婦のイケナイ厨房事情ですね、行きましょう行きましょう!」
ナギ「………アホ。」
新妻本人が自分達を冷やかしてどうするんだ、とナギは冷静に突っ込んでいる。
シン「厨房でいかがわしいことするなよ?」
馬「えー、ナギさんの裸エプロンを拝みたいです♪」
ハヤテ「ゲホッッ…!!」
ソウシ「フフッ、ナギの方が裸なんだ、良いね(笑)」
ナギ「……絶対やらねぇ。」
馬「えぇぇぇ…」
馬達夫婦が厨房へと去ってから、残されたメンバー達でコッソリと話し始めた。
ソウシ「ソリアさんからの手紙、どう思う?」
シン「ナギを忘れられない、とか書かれてたらまた厄介な事になりそうですね。」
ハヤテ「えっ!?そしたらまた俺の部屋に馬が来そうじゃん…」
トワ「でもハヤテさん達、意外と問題なく生活してましたよね。」
ハヤテ「何処がだよ、たった2、3日一緒に寝るだけで心底疲れたぜ?」
ソウシ「ハヤテもお疲れ様。
ところでさ、馬ちゃんの指輪、中指に嵌めてるの何でだと思う?」
シン「ナギの事だから、女に贈る指輪は薬指が正解だと知らなかったんじゃないですか?」
ソウシ「いや…どうもソリアさんの薬指のサイズであの指輪を作ったらしいんだ。」
トワ「えっ!?」
ハヤテ「うわー…」
シン「馬の薬指が細かったから中指に嵌めてる、って事ですか?」
ソウシ「そういうこと。」
ますますメンバー達はソリアの手紙の内容が気になった。
……………………………
就寝前のナギの自室にて…
ナギ「……………」
ナギは難しい顔をしながらソリアからの手紙を読んでいる。
馬「怖い顔をしてますけど、何て書いてました?
『これは不幸の手紙です、同じ文章を3人に送ってください』とかですか?」
馬はマットの上でコロコロと転がりながら尋ねた。
ナギ「……何だよ、不幸の手紙って。」
馬「少し前にヤマトで流行った手紙です。
これと同じ文面の手紙を3人に書かないと不幸になる…って脅迫文が書いてあって、怖くなった私とタケル君の間でずっとやり取りをしてましたね(笑)」
タケルが3通書いて馬に渡し、馬が3通書いてタケルに渡す…そんな無限ループが繰り広げられていたという。
馬「え!?まさか本当に不幸の、」
ナギ「……んなわけねぇだろ、ソリアに限って。」
馬「で、ですよね。
あの癒やしの女神に限ってそんな…」
ナギ「……ん。」
何となく感じ取ったナギは馬を安心させるために手紙をそのまま渡した。
馬「読んでも大丈夫ですか?」
ナギ「……あぁ。」
ナギは自分の目で検閲済みなので心置きなく了承の返事が言えた。
まぁ、検閲しなければならなかった理由もあるのだが…